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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
2章「魔物の巣窟」
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洞窟の報告と実態調査

ゆっくり書いているが消費の方が激しい。

2章いっぱいは今のペースで頑張ります。3章からは状況決めて考えようかな。

 街の中ではラビィが迷子にならないように必ず私たちの誰かが常に抱っこして進んでいく。街の中央に差し掛かったところで冒険者ギルドを見つけたので中に入ることにした。

 ギルドに入るとジェニ村と違い鉄製の鎧や剣などを持った男たちが私たちに目を向けてくる。

 その目に私はたじろぐもしずくとミラは気にしていないかのように受付へと行ってしまう。私も急いで二人の後を追って受付のお姉さんと話し始めることにした。

周りの目は気にしなければ問題ないと考えることにする。


「こんにちは、本日はどのようなご用件でしょうか」

「今日は依頼の報告と討伐数の更新をお願いします」

 私は要件を伝えながらギルドカードを出した。

「はい、お預かりしますね」


 受付のお姉さんが私のギルドカードを預かりパーティ登録していることを確認するとしずくとミラのギルドカードを出すように言われたので素直にギルドカードを出すことにした。


「確かに確認しました。これが報酬になります」

「ありがとうございます」

お姉さんから大銀貨2枚受け取って、さっき見付けた洞窟についても報告するため口を開く。

「こっちに来る途中の森の中でゴブリンが洞窟に入っていくのを見つけたのでその報告もしていいですか」

「あぁ、それは大変なことになる前に対策必要ですね。その洞窟にいは入ってみましたか?」

「いいえ、私たちは見ての通りランクも低いですし戦えるようになって間もないので無理せずに戻ってきました」


 私は素直に受付のお姉さんに伝えると。嬉しそうに頭を撫でてきてちょっとびっくりした。

「えらいわね。最初の頃は自分の実力を見誤って死ぬ冒険者も多いから自分の実力をしっかりと理解して引けるのはいいことよ。でも中に入っていないということは正確に巣かどうかはわからないのよね。ちょっともう一度行ってみて欲しいだけど大丈夫かな?」

「大丈夫ですけど、私たちだけだと中に入りたくないですよ」

「大丈夫、わかってるから。ミカゲちょっといい?」


 ギルドのお姉さんが掲示板を見ていた忍び装束を来た女性に声をかけていた。この人誰だろうと思って見ているとお姉さんが紹介してくれた。


「この人はミカゲ。ギルドランクBの冒険者よ。口数は少ないけど実力は確かよ」

「何?」

「実は・・・・」

 お姉さんがミカゲさんに洞窟の件を話していた。

「規模次第で危険ね」

「それでこの子達のまだ駆け出しっていうこともあって規模が不明なのよ。だから調査お願いしたいんだけど大丈夫かな」

「いいですよ。場所はこの子達に聞くので。はいこれ」


 ミカゲさんがお姉さんにギルドカードを渡して受付を済ましていた。

その間に私は気になったことを聞く。


「こんな時に聞くことじゃない気がするけどお二人って結構親しげですけど友人とかですか?」

「あぁ、ミカゲは私と同年代でね。夜に酒場で色々と愚痴聞いてもらったりして仲良くなったのよ。まぁことの始まりは私が酒場で飲んでてミカゲに絡んだのが最初なんだけどね」

お姉さんが苦笑しながらも答えてくれる。

「その時は面倒な人としか思わなかった」

ミカゲさんも結構辛辣な言葉を伝えているあたり本当に仲がいいのだろう。

「はい、これ」

「ありがとう」

こうして私たちは再度洞窟へ向けて出発することにした。。


 移動中にミカゲさんの名前がどうも和風だったこともあり聞いてみると「私の出身はトーラスだから」とのこと。

 やっぱりトーラスには少し興味があるな。と思いながら戦い方を見せてもらうことにした。

 ミカゲさんはしずくと同じように闇属性を使うようで短剣で手際よく魔物を倒していく。しずくの使うシャドウウォークの応用のようで影に入り影から腕だけを出すことによりホーンラビットの急所を的確について倒してしまっている。

 このあたりの魔物には現状用がないため簡単に見せてもらったあとは森に入ることにした。

 街道を進んでいき私たちが縛り付けた布の場所についたので枝を下げて布を回収して森に入っていくことにした。


「それは木属性?」

「そうですよ、こういう森の中だと使い勝手いいですけど森じゃないと全然使えないんですよね」

「確かに場所次第では強い」

「他にも光属性が使えますね。まぁ基本的に相手の動きを封じるのに使うことが多いですけど」


 そう伝えるとミカゲさんが私の口の前に人差し指を立ててくる。どうしたのだろうかとおもっていると

「私から聞いといて難だけど戦法は他人に教えちゃダメ」

と指摘を受けてしまったので素直に謝ることにする。


「ごめんなさい」

「今後気を付ければいい。それとその子触っていい?」


 ミカゲさんは私と同じように可愛いものが好きなのか抱えていたラビィを触りたいようだったのでラビィに直接聞いてみる。


「ラビィいい?」


 私はラビィに大丈夫か聞くと「きゅい」と頷いてくれた。

 それを見ていたミカゲさんはラビィの頭に手をおいて目元が垂れている。その気持ちわかります。ラビィの毛ってフカフカできもちいんですよね。それとは別にラビィの知能の高さに驚いてはいたがラビィの可愛さを前に霞むのは当たり前だ。

 私たちでラビィと戯れている間ミラとしずくが索敵をしてくれていたが、敵が出てこないこともあり順調に進んでいく。

 そのおかげもあり件の洞窟に到着した。ミカゲさんは撫で足りないのか名残惜しそうにラビィを私へ返してくれる。


「それじゃー、行ってくる」


 ミカゲさんはそう言い残し自分お影に潜っていく。

 ミカゲさんが洞窟の中に入っていったようで、洞窟からゴブリンの鳴き声が聞こえてきているけど私たちはおとなしくミカゲさんが戻ってくるのを待つことにした。

 そのまま何事もなくミカゲさんが中に入っていき10分が経過した。


「ミカゲさん遅いね」

「Bランクなら早々のことがないと大丈夫だと思うけどちょっと心配」

「そうだね、でもゴブリンの鳴き声もしなくなったよね」


 私たち3人で話していると洞窟の入口からゴブリンが数匹出てきてそのまま何処かへ行ってしまう。そのうち1匹が脇にそれて行く。

 そのままそれたゴブリンが私たちのところに向かって歩いてきた。

私たちは敵かと思い其々武器を構えるとゴブリンが両手をあげて敵意がないことを伝えてくる。

その行動に私たちは困惑しているとゴブリンから声が聞こえてくる。


「ごめん、私」

 その声でやっとこのゴブリンがミカゲさんであることがわかった。

「ミカゲさんどうやってゴブリンに?」

「企業秘密」


 残念教えてくれませんでした。さっきの戦法は他人に教えちゃダメっていうのに関係があるからでしょうね。


「ミカゲさん、お帰りなさい。洞窟の中どうでした?」

「君たちの予想通り巣だったよ」

「規模はどれぐらい?」

「そうだね。ゴブリンが計400匹以上で職業持ちと半々。最奥にキングとソルジャー2匹ってところかな」

それを聞いて私たちは無理しなくてよかったと心から思う。

「今の私たちで何とかなる?」

しずくが何とかできないかと聞いてみたがその答えはもっともの返答だった

「正直微妙かな。君たちの実力が冒険者ランク通りなら難しいかな」

「そっかぁ。仕方ないか」


 しずくもあきらめたようで今日はこのまま街に戻ることにした。

街に戻っている最中に後日の道案内役を聞いてみるとミカゲさんがやってくれることになり私たちは自由に動けるようだ。

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