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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
1章「冒険の始まりと冒険者登録」
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ギルド登録

GW毎日更新これで終了です。

 お肉が予想以上に手に入ったことにより今日の昼ごはんゲットです。

さて抱えていたラビィを下ろして料理の続きをしよう。観戦しながら薪をくべていたので火もまだ燃えているからしずくに調理道具をだしてもらう。


「しずく~、フライパン頂戴」


 しずくは背負っていた荷物を下ろしてフライパンを渡してくれた。

 フライパンを火にかざして熱し始める。その間にミラは解体を行っておいてくれているので欲しい部位を新鮮な状況で提供してもらう。


「ミラちゃん、脂身切り出してくれる?」

「いいよ、ちょっと待ってね。・・・・・・はいこれ」


 そうして脂身の部分を切り出して渡してくれた。それをフライパンに入れ油を敷いていく。

(ふむ、こんなもんかな)


「ミラちゃんしずくと一緒に欲しい量切り出して渡してくれる。順番に焼いていくから。しずく皿は準備していおいてね」

「は~い」

「わかった」


 しずくとミラが元気よく返事したのを聞き、私も調味料とかを準備しようとするが、フライパンをどうしようかで考えてしまう。

 どうしようか悩んでいると草でなんとかなるかなと考えつく。草を何十にも束ねてフラパンの取っ手に巻きつけることにより一時的にフライパンを中に浮かせておく。

 その間にしずくの持ってきていた荷物から塩胡椒等の調味料を出して準備完了。

 なんでこれをしずくに頼まないかというと、そんなもの簡単だよ。以前料理を手伝ってもらった時に塩をとってとお願いしたら砂糖が出てきたことがあった。その時はベタすぎて何も言い返せなかったけど。

 それ以降しずくに手伝ってもらうとしても皿を用意してもらったりと行った簡単なことだけお願いしている。

 準備をしている間にミラの切り出しも終わったようです。


「くるみこれでお願い」

「わかったよ。じゃあ順番に焼いていくよ」


 それぞれの好みに合わせて順番に焼いていきます。私が焼き手なので一番最後。順番としてはしずく、ミラ、私の順番。


 焼きあがった順番に食べていきなんとか今日の昼食は終わりました。ラビィのご飯は私のお肉を半分あげています。片付けはとっても簡単しずくに水を出してもらって水洗いして完了です。この世界

には洗剤とかないのでこれでいいみたいです。お手軽ですね。


 少し草原でのんびりしたあとに旅を再開しますが今は休憩時。ミラによるとこのまま順調に行けば夕方までには小さな村につくようです。一方しずくはしきりに闇魔法を使って何かをやっています。


「しずく、何やってるの?」

「あぁ、くーねぇ。この前襲撃してきた人みたいに影の中に荷物収納できないかなって思って。あの人影から刀出してたから。便利だなって」


 なるほどその練習をしていたんだ。それならアドバイスできるかも。


「しずく、シャドウウォークの応用で出し入れって出来ないの?」

「なるほどやってみるかな」


 しずくはシャドウウォークの時のように影に荷物を飲み込ませていきました。さて取り出しはどうしよう。欲しいと思えば出てくるような気がするけど。


「おぉうまくいった。取り出しは。なるほどこうすればいいのか」


 やっぱりしずくが欲しいと思ったものが出てくるようです。


「よしうまくいった。じゃぁ片付けよう。【シャドウガレ-ジ:収納】」


 影の上に乗せていた邪魔になる荷物がどんどん影に飲み込まれていきました。身軽になったことなので旅の続きをしましょう。


「ミラこっち終わったから。行けるよ」

「わかった。じゃ残りも頑張ろう」


 ミラ先導の元草原を歩いていきます。草原はホーンラビットしかいないので正直相手にもなりません。

そう油断していると不意打ちを受けそうで怖いけど。

 一日中草原を歩き続けた結果、やっと村が見えてきたので歩くスピードを上げていく。


「やっとついた、もう夕方だよ」

「ここまで長かった。前来た時は小さかったからここまで遠いとは思ってなかった」


 ミラも想定外の長さだったようみたいで少し疲れています。今日はここで宿をとることになりそう。


「まずここの冒険者ギルドで登録しよう」


 話しながら門に近づいていくと門の兵士は若い青年だった。


「ジェニ村にようこそ。身分証明書を提示してください」

「私たち持ってないんです。ここで冒険者登録しようと思ってたので」

「そうでしたか。それでは一人大銅貨1枚の支払いお願いします」


 なるほどミントさんの初期資金としていくらか持たせてくれたのはこのためでしたか。最初ある程度持ってないと積みですよね。


「はい、これで」


 ミラが大銀貨1枚渡してお釣りを渡してくれました。


「あとこの子入れていいですか?」


 私は抱えていたラビィを兵士さんに見せて問いかけた。

「なついいているようなので問題ないですよ。ただし街中でトラブルを起こしたら賠償金払ってもらいますが」

「だって、大丈夫だよね?」

「きゅい」


 そうラビィに聞いてみると鳴いて頷いてくれた。兵士さんにラビィも入ることを伝え中に入れさせてもらった。これで私たちはジェニ村へ入ることができました。


「そうだ、兵士のお兄さん。聞きたいことがあるんですけど」

「どうしたんだい嬢ちゃん」

「冒険者ギルドってどこにあるんですか?」

「冒険者ギルドならほらそこにあるぞ」


 そうして終えてくれたのは村の中央に向かって右側にある大きな建物でした。


「お兄さん、ありがとう」


 これで冒険者ギルドの場所もわかったので登録に行きましょう。


 3人で村の中を歩いていると以前行ったカストルとは大分違います。活気がないわけではないですがいかんせん長閑なので全体的にゆったりと時間が経過している感じです。

 冒険者ギルドに入っても雰囲気は変わりませんでした。ギルド員さんも全体的に40代ぐらいで年配の方が対応しているみたいです。


「こんにちは、冒険者登録3人分お願いします」

「おや。若いお嬢ちゃんたちがこんな田舎で冒険者登録とは珍しいね。それにその子はホーンラビットの子供かい?運がいい子達だ。」

「運がいいってどういうことですか?」

「ホーンラビットはね、子供を産む際に穴を掘って産むんだけどその穴から子供のホーンラビットはなかなか出てこないんだよ。繁殖期になると大人のホーンラビットが、複数匹で巣を守ることもあって人目に触れることも珍しいのさ。おっと冒険者登録だったね。それじゃギルドについて簡単に説明するよ」

『お願いします。』

「きゅい」


最後のラビィの鳴き声に私たちは顔を綻ばせた。


「いい返事だね。知っていると思うけど冒険者登録には15歳以上であること、魔力があることが最低条件さ。条件を満たしているかを水晶で判定して通過したらギルドカードを渡してあげるよ。受けた討伐依頼は、ギルドカードに保存されてるからどこのギルドでも報告はできるけど国を跨いでの報告はできない。討伐依頼とは別に、納品クエストはクエストを受けた村じゃないと納品ができないから気をつけるんだよ。クエスト自体はそこの掲示板に張り出してあるから受付に持ってきてもらえば対応しておくよ。ここまでで質問はあるかい?」


 なるほど、依頼には討伐クエストと納品クエストの2つがあって討伐の報告は国の中ならどこでもいいけど納品は受けた場所じゃないとダメなんだね。まぁ言われてみれば当然か。ギルドカード紛失についても聞いてみよう。


「ギルドカードなくしたらどうなるの?」

「それかい。再発行には小金貨1枚必要だから気をつけておくれ」

「わかりました」

「ほかにないようならこの紙に必要事項を書いておくれ」


 ギルドの職員さんに渡してくれた紙には名前や使う武器を記載することができるだけという簡単なものだ。

 私たちはそれぞれ必要事項を書いていきギルド員に渡した。


「はい、確かにじゃ順番に行くよ。まずはくるみちゃんからかな。この水晶に手を載せてね」


 おぉいきなり私からですか。まぁ気楽に行きましょう。


「はい、わかりました」

 私は水晶に手を載せました。すると水晶の中に「○」と表示されギルドカードの発行が完了です。なんと雑な判定なのでしょうか。


「はい、これがギルドカードだよ。なくさないように気をつけてね。自分の魔力を流すと色々と確認できるからやってみるといい」

「わかりました」


このあとしずく、ミラと順番に呼ばれ同じように水晶に○と表示されギルドカードが発行されていく。

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