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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
1章「冒険の始まりと冒険者登録」
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戦闘リハビリ1

 昼食後私としずく、ミラで家から外に出てホーンラビットを狩りに出かける。

行き先は家から出てそのまままっすぐ直進である。ちょうど私たちが飛ばされてきた方向だ。

私は森の中を警戒しながら進んでいたけどミラは警戒している素振りを見せていない。


「ねぇ、ミラちゃん警戒してないみたいだけど大丈夫なの?」

「大丈夫。ここら辺はあまり魔物いないから。それにちゃんと索敵はしてる。ミントさん直伝風魔法による索敵」

「あぁあれか。なかなか使い勝手良さそうだよね」

「うん、使い勝手いい」


そう私とミラで話しているとしずくもやってみたいのか方法がないか聞いてくる。


「いいなぁ、ぼくも魔法で索敵したい」

「しずくも条件次第でできるよ」

「うそっ!どうやって」

「水中や水辺なら同じことができる・・と思う」

「そっか、水属性だからそういったことができるのか」


 確かにミラの言うとおり水属性なら水辺での索敵は十分にできるだろう。あとは水中の移動手段をどうするかだが、まぁそれはその時に考えればいいだけと思考を切り上げる。

 ぺちゃくちゃ話しながら歩いていると森を抜けて草原に到着。


「もう少し進んだら私たちが会ったところにつくよ」

「そのあたりまで行ってみようよ」

「わかった。じゃぁこっちだよ」


 しずくが私たちが初めて会った場所に行きたいと言い出したので私たちは会った場所の近くに行くことなった。

 その道中で当然のようにホーンラビットが出てきたので順番に狩ることにする。


「あっ、ホーンラビットが出てきた」

「キュイ」


 ホーンラビットはこちらに気づいたようで突進をするためにこちらに向く。そのタイミングで私は相手の動きを封じるために呪文を唱える。


「【ライトバインド】」


 私はライトバインドでホーンラビットの動きを止めることに成功すると同時に、しずくがミラに声をかけて走り始めている。


「ミラ行くよ」


前に出たしずくがホーンラビットに刀を振るう。しかし踏み込みが足りなかったようでホーンラビットの足に切り傷をつけるだけに終わった。


「しずく、攻撃が浅い。もっとしっかり踏み込まないと」


 ミラがしずくに注意して弓につがえていた矢を射ってホーンラビットに止めを指す。


「ごめん、どうも踏み込みが甘くなっちゃって」


 しずくの顔色があまりよくないが以前のように嘔吐くことはなくなったようだ。


「しずく、顔色悪いけど大丈夫?」

「大丈夫だよ。すぐの頃よりはかなりマシになったから」


 しずくの状態を確認し私たちは再び草原を目的地に向かって歩き出す。移動しながらしずくも新しい移動手段を考えていたようで試してみたいと言い魔法を使い始める。


「【シャドーウォーク】」


 そう唱えるとしずくが自分の影に沈んでしまって見えなくなった。そしていきなり後ろから肩を叩かれて私は心臓が止まるかと思った。


「っ!?」

「くーねぇ、ぼくだよ」

「なんだ、しずくか」


 私は心底ホッとしてしずくに笑いかけてくる。しずくにさっき使った魔法のことを確認すると

「自分の影に入ってほかの影から外に出れる魔法」と完結に返ってくる。なんて適当な。

(この様子だとあまり実験はしていないっぽいな)

まぁ私もまだライトシールドの実戦はしてないんだけどね。

ちょうどいいから次のホーンラビットで少し実験してみようか。そう思い歩いているとミラがホーンラビットを見つけたようで教えてくれる。


「あそこにいるけどくるみ行ける?」

「多分大丈夫。けど他にちょっと実験してみたいかな」

「キュイ」


ホーンラビットがこちらに気づいていた用で間髪いれずに突進してくる。


「うわぁいきなりはやめてぇ。【ライトシールド】」


私は目の前に光の盾を張って攻撃を防ごうとしたけど「ガキ~ン」という音がして

盾に角が貫通していたがなんとか私までは届かなかったが正直冷や汗をかく。


「あっぶな~い。今度は魔力を増やしてみようかな」


 盾に刺さったホーンラビットは暴れていたようで盾のヒビが広がってそのままパリンと音がして盾が壊れる。

 それと同時にホーンラビットがボテっとお腹から地面に落ちた。その光景を見てて可愛いと思ってしまったのは仕方ない。だが和んでいても初日と一緒となってしまうため引き続き実験を継続する。


「キュウ」


 ホーンラビットが一旦距離を明けてから再度突進を仕掛けて来たため私はさっき以上の魔力を込めてライトシールドを張る。

するとさっきとは違いシールドを破ることなくホーンラビットがボテっと地面にまた落ちる。

(うん、やっぱり可愛い、でもある程度わかったかな、魔力を込めるとその分固くなるのか)

ある程度実証訓練が終わったのでグラスソードをホーンビットの周囲に展開する。使った結果範囲魔法とおいうこともあり問題無く攻撃を当てることができたが、やっぱり気分のいいものはない。


「う~ん、やっぱり気分がいいものじゃないな」

「そこは仕方ない。でもくるみは問題なさそうだね。移動を再開しようか」


 ミラを先頭にして草原を歩いていると目的地に到着した。


「だいたいこの辺りだよ」

「おぉ、よくわからないけど、ここなんだ」

「そうだね、だいたい歩いてた時間と一緒だから間違いないと思う」

「目的地にもついたし帰ろうか」

「そうだね」


 そのまま私達は帰ることにした。もちろん帰り道でも引き続きホーンラビットを狩りながらだけど。

 今まで狩ったホーンラビットをどうしたかって、もちろんそのまま放置はできないので私とミラで1羽づつ持ってる。帰りにも出てきたホーンラビットを狩っていったが、しずくの状態は変わることなく家に着く。


「ただいま~~」

『ただいま』


私たちは家についた。家に入るとミントさんがくるみの元気のなさに気づいた。


「おかえり。なんだしずく元気ないな」

「実は今日のリハビリは失敗に終わった。くるみは大丈夫そうだったけど」

「そうか、まぁしずくそう落ち込むな。初戦闘であれは流石にショックが大きいから、気長に考えればいいんだ」

「そうは言っても。このままだと二人に迷惑をかけたままなんだよね・・」


 しずくが浮かない顔をしていたので頭を撫でてあげることにした。で、いつもだったら頭を撫でたらすぐにご機嫌になるしずくが、今日は一向に浮かない顔をしていたため狩ったホーンラビットの解体はミラに任せて今日はしずくの傍にいることにした。


「しずく大丈夫。しずくの分も私が頑張るから」

「いやだよ。くーねぇ家事とかもやってくれてるのに狩りまでなんてやったら体壊しちゃうよ」

「そう思うんだったらリハビリ頑張って」

「は~い」


しずくに心配されるのは悪い気持ちではないため、その言葉に甘えると同時にしずくを励ます。

しずくの頭をなでたり膝枕してあげたりしずくといちゃいちゃしていたが夕食の時間となり一旦中断する。夕食をとり終えてからも引き続きいちゃいちゃしていたが時間も遅くなったので今日はもう寝ることにする。


----------???視点-----------

 森の中で焚き火をしながらマントを羽織った女性が着物を着た女性に話している。


「あの子まだかかりそうだね」

「そうだね、この調子だとまだ大分かかりそう」

「でもそろそろ旅立ってくれないと間に合わなくなっちゃうかもだから少し手荒い方法取る必要あるかもね」

「あまりやりたくないけど仕方ないね」


 焚き火に薪をくべながらコートの女性が料理をしているみたいで焚き火の上には鍋が置いてある。

何かを煮込んでいるみたいで時折蓋がカタカタ音を出している。

「よし、そろそろかな」

「なになに、できた?今日はなんだろうな」

「今日は兎肉の鍋だよ。お野菜もいっぱい入ってるよ」

「おぉ、今日もまた美味しそうだね」


さぁこれから食べようと思ったところで辺りが明るくなった。

そして目の前に双子神のミールとカールがいたそれに対し着物の女性が開口一発目に苦言を呈している。


「出てくるタイミング考えてよ。せっかくの料理が冷めちゃうよ」


流石にこの言葉にミールとカールは苦笑している。それは当然だろう降臨したと思ったら料理が冷めると文句を言われたのだから。


「あ・・・あぁ・・・それはごめんね」

「でも僕たちと同じ気配を感じたから来てみたんだ。それで君たちは誰だい?」

「あぁ、こっちで会うのは初めてだね。気にしなくていいよ。二人に危害を加える気はないから」

「そんなこと言ったって、さっきの話はちょっと気になるかな」

「気になるよ」


そう言って双子神がいいよってくる。流石にこの二人を敵に回すのは後々まずいと考えたのだろうコートを羽織った女性がフードを外して顔を見せる決意をする。


「大丈夫、ミールとカールが心配するようなことじゃないよ」

「!?」

「なんで僕たちの名前を知っているのかな?」


そう問い返されたので顔を見せればある程度理解してくれると信じてフードを外す。するとミールとカールは理解したようにほっとした顔を見せる。


「あぁ、そういうこと。ということは君たちはうまくいったんだ」

「それは良かった。じゃぁ任せても大丈夫かな」

「でもこのことは二人には秘密にしててね」

「わかってるよ」

「歴史改変は面倒なことになるしね」


そうして二人は帰っていく。


「ふぅ、やっとご飯が食べれるよ」

「それじゃ、食べようか」

『いただきます』


そうしてコートの女性たちは食事をとり始める。

その光景を見ていた双子神たちはあの二人にとって自分たちの存在はご飯以下であることを理解する。

まぁ基本的に自分たちは関わることがないため放置を決め込んだ。


「よし、食事も終えたし今日は寝ようか」

「そうだね。見張りも面倒だからいつものよろしくね~。ふわぁ~~ん」


着物の女性があくびをしていたためコートの女性は優しいく微笑んで結界を張るために魔力を貯め始める。


「【ホーリーサンクチュアリ】これで大丈夫だからもう寝ようか」


こうして二人組は眠りにつく。

さぁ、最後に謎の二人組が出てきました。

あのふたりは誰なんでしょう(棒)


友人に見てもらった時に即効でバレたので多分わかる人は多いはず。

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