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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
8章 「天秤の過去」
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撤退

レッドドラゴンが私たちを敵と認識したところで自分の周囲に魔力を集めていくのが見えたので鞭で集めている魔力を吐かしつつしずくに声を掛ける。


「しずく」

「はいはい」


しずくが軽い返事をすると同時に闇の布で闇冷をくるんで持つ。


「グラァァァァ!!!」


レッドドラゴンの咆哮とともに大きな火球が作られこちらに跳んでくる。それを闇の衣で持った闇冷を振りぬいた。それによって飛んでくる複数の火球をすべて切り裂く。


「グルッ!?」


その光景にレッドドラゴンが驚いているようだがその間にミュールが拳を前に突き出す。それによって、レーザーのように水の波動がレッドドラゴンへと飛んでいく。


「ちっ、やはりダメージは期待できないようじゃの」

「そうなの?属性的にはダメージが入っているような気がするけど」


私は思ったことをミュールに聞いてみるとミュールはドラゴンの強さを説明してくれる。。


「ドラゴンがなぜ最強クラスと言われているか」


ミュールがそう言ったところで水蒸気の中からレッドドラゴンが姿を現した。レッドドラゴンを見てみると胸部が少し濡れている程度でそこまでダメージがはいっているようには見えなかった。


「あれでダメージないんだ」

「そうじゃな。ドラゴンの鱗や皮膚は同属性はダメージがなく反属性が等倍、それ以外が半減という体質を持っているのじゃ」

「えっそうなの」


この中で一番ドラゴンと闘っているであろうしずくも知らなかったんかそう反応した。それを見たミュールとミラが驚いた顔を出こちらを見ていたがまずは正面のドラゴンを何とかしようとということになった。


「しずくはまぁ置いておくとしてじゃ。ミラは翼を狙えるか?」

「もちろん」

「それじゃこちらは防御に徹するのじゃ」


ミュールが指揮を取りつつ水の甲殻を打ち鳴らす。それと同時にレッドドラゴンは辺りにある魔素を吸い始める。そして登場した時と同じように喉元が赤くなる。


「しずく」


私が声を掛けるまでもなくしずくは闇冷の準備をしている。だがレッドドラゴンが口を開こうとしたところで私はしずくに抱えられてその場を移動していた。


「ガァァァァ!!!」


レッドドラゴンが鳴くと同時に口から収束されたブレスが吐き出された。そのまま収束型のブレスであたりを薙ぎ払っていく。それを見て冷や汗をかきつつレッドドラゴンとミラとミュールの様子を見る。


「なんじゃ、あの攻撃は」

「向こうも本気で殺りに来てるってことでしょ」

「しずくありがとう。さすがにあれは切れないよね」

「できるかどうかでいえばできると思うけど結構危ないよ」

「まぁそうだよね」


ミュールたちが無事なのをか確認したところでしずくはできそうではあると返答が返ってくるが、それ相応に危険もあるとの言葉だったのであのブレスがはおとなしくかわしたほうがよさそうだ。


「試しに1本」


ミラがそう言って風弓に矢を番えてから羽を狙い矢を放つ。矢はすぐにレッドドラゴンの翼に吸い込まれて当たるが翼に弾かれてしまう。なので一旦こちらの体制を立て直すためにレッドドラゴンとの距離をとる。それによってレッドドラゴンんが追ってくるかと思いきやレッドドラゴンはそのまま森の中へと帰っていった。


「帰って行っちゃったね」

「そうだね。とはいえまずは報告しようか」


私の言葉にみんなも同意してくれた後にルクバトへ一旦戻ることにした。



レッドドラゴンと闘いから2日ほどたったところでルクバトのギルドへ戻るとギルドが騒がしくなっていた。


「おい、誰だあの依頼出したやつ。劣竜なんて違うじゃねぇか」


私たちがギルドの扉を開けると同時に受付でそう受付に文句を言っていると同じパーティで最初のブレスのことを伝えてくれた弓使いの男性が話しかけてくれた。


「君たちも無事だったか。すぐに追いかけてきてなかったら心配したんだ」

「はい、おかげさまで何とか」


私がそう言った後に受付をしてくれたギルド員さんが私たちも呼んでからギルドの応接室へと案内してくれた。もちろん私たちより先に帰ってきていた冒険者パーティと一緒にだけど。


応接室へ入り少し前っているとドアがノックされた後にギルドの制服ををピシッと来た女性が緑茶をもって部屋に入ってくる。そのまま私たちの前に緑茶を置いてから口を開いた。


「お待たせてして申し訳ありません。まもなくギルド長がいらっしゃいます」


そこまで言ったところでガチャリと応接室の扉が開き20代ぐらいの男性エルフが入ってくる。そのまま私たちの正面の席に座ってから口を開いた。


「お待たせしました。ルクバト支部のギルド長エリックだ」


ギルド長がそう自己紹介してくれた。

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