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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
8章 「天秤の過去」
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エルナトまでの帰路

しずくと一緒にアルデバランを見て回った翌日。私たちはクレハさんたちに挨拶をしてからアルデバランを後にする。その際にカエデとレイカの2人が名残惜しそうにしていたのでそれを見ていたグレンが仕方ないなと言いたそうにしてミカゲさん達に出立の準備をさせていく。


「くるみ、わるいがもう少し待ってくれねぇか?」

「別にいいですけど。どうかしました?」

「いやこれといって問題はないんだが、港町まで見送っていこうと思ってな。ミカゲ達にも準備に行かせた」

「あぁ、レイカちゃんたち寂しそうにしてましたもんね」

「そういうことだ。祭りのタイミングにはこっちに戻ってこないといけねぇから、エルナトまでしかいけねぇけどな」


グレンさんにそう言われ、私たちも問題ないと伝えてから、グレンさんたちの準備が整うのを待つことにした。そして十数分経過したところでグレンさんたちは準備を整えて集まった


「悪い、待たせたな」


グレンさんに大丈夫と伝えて待っている間に受けた依頼のことを話してからアルデバランを後にした。

道中に出てくる魔物は来た時とそう大差なく、依頼で受けた、アーマーウルフを優先的狩りつつエルナトへと向かう。


今日中に到着するといったところでぽつぽつと雨が降り始めた。


「雨だね」


雨が降り始めたところでしずくがぽつりとつぶやく。そこでミラがこの後の予定を確認していくことにした。


「船っていつ乗る予定だっけ」

「予定では明後日だね。グレンさんここからエルナトってどれぐらいかかりますか?」

「そうだなここからだとだいたい半日ってところだな」

「それなら、今日はここで休もうよ」

「グレンさん、大丈夫ですか?」

「こっちは大丈夫だ。祭りまでまだ余裕があるからな」


しずくがここで休もうと言ってきたのでグレンさんたちに問題ないかと聞くとグレンさんの用事も問題なかったようで今日はここで休むことにした。

そして野宿の準備が終わったところでしずくがグレンさんに話しかけているのが見えた。


ーーーーーーーーしずく視点-----------

「グレン、居合切りってできる?」

「しずくか。一応できるがそこまでうまくないぞ。居合なら俺よりアキラの方がうまいからそいつに聞くといい」


ぼくがグレンに聞くとアキラっていうもう一人の男の方がうまいということだったのでグレンにお礼を言った後にアキラのところに行くと集中をしているようだった。


ぼくがゆっくりちかづいていくとアキラの差している刀が届くところまで付いたところで寒気が走る。そのまま闇冷を抜き感覚に従い振りぬいた。


「くっ」

「おっと悪いな。近くに来ているのはわかっていたがしずくだったか。それでどうした?」

「悪いなってぼくじゃなかったらどうなってたと思うの?」

「大丈夫だろう。実際ギリギリとはいえくるみも躱すことができたんだから」

「いや、一般人の可能性だってあるじゃん。商人とか」

「それはないな。グレンたちは俺が集中しているときはよっぽどのことがないとほっといてくれるし、商人も俺より先にグレンに話しかける。だから俺のところに最初に来るということはないわけだな」


アキラがそう返したのでぼくは苦笑しながら返した。その後にぼくのお願いを確認する。


「居合切り教えてもらいたくて。グレンに聞いたらアキラに聞けって言われてね」

「そうか、確かにグレンは居合切りより抜いてから闘うことが多いなからな。でもそういうことならその相談に乗ってやろうじゃないか」


アキラがそう言ってくれたので居合切りを教えてもらうことにした。


「まず最初に聞くがしずくの持っている刀って居合切りに向かないだろう」

「まぁ、そうなんだけど、これを自在に使えるようになりたくてね」


ぼくはそう言ってから周囲にある魔力を集めていく。

「右手に持つはすべてを切り裂く、無類の帯刀【漆黒の居合刀】」

そしてそのまま魔力を積水に集めつつ居合刀を作り出す。それを越しに刺した状態でアキラに見せると納得してくれた。


「魔装とはいってもしっかりしてるな。まぁ居合の重要なところは刀の間合いと自身が一息で近づける距離を理解しておくことだ。そして相手が近くに来たところで一気に近づき刀を振りぬく」


そう言って刀を振りぬいた。そのまま一度刀をしまってぼくの方を向く。


「しずくもやってみろ」

「了解」


ぼくはそう言ってから居合刀の柄に手をかけて一息で距離を詰めれるとこまで全身してから見よう見まねで刀を振るう。すると正面に斬撃が飛んでいく。


それを見たアキラが苦笑しているが正直この居合刀自体そこまで使っていないのでこんなことができるなんてぼくも知らなかった。なのでぼくも唖然としているとアキラも唖然としていた。たぶんぼくも似たような顔をしていると思う。

そう思っているとアキラが額に手を当てて一言告げてくる。


「その魔装はなしだな。闇冷でれんしゅうするのが良いだろう」

「あはは、やっぱりそうだよね」


ぼくは乾いた笑みを浮かべる。

その後は居合切りの練習をしてその斬撃をアキラが止めるという反復練習をしていくことにした。

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