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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
7章「倭国の妖刀」
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対峙_2

ーーーーーーーーしずく視点-----------

ミラがぼくの体を止めてくれたのを確認した後にいつものやっていることを終わらせてから眠りにつく。そして、目そ覚ましてから闇の衣を発動させた。練習していて息づいたのはどうもここだと魔力の扱いが比較的しやすい感覚があった。


「あの刀持った影に戦いに行くしかないのかな」


ぼくは誰もいないのを理解しつつそう呟く。そのま湖の上を歩きながら中央に向かう。そして遠くから様子を見ていると湖にくーねぇが映し出された。


「くーねぇも頑張ってくれてるな」


ぼくがそう呟くと、湖の中央に立っている影が声が聞こえたのか顔を上げる。ぼくは影にばれないように湖の中にもぐる。湖上と違い湖の中では明らかに自分以外の記憶が流れていた。


(これどういうことだろう。ここってぼくの精神世界じゃないの?)


ぼくがそう思っていると流れてくる記憶の中でも一際大きい記憶が軒並み砕かれている。それを見てぼくは何となくだけどここがどこなのかを理解した。


(なるほどここはぼくの心の中というより、ぼくの精神が妖刀に封じられた感じなのかな。そしてここで折れたら体は一生妖刀のモノといったところか)


そう考察しつつ動かなくなった左腕を見る。そしてそのまま一旦湖上まで上がって外の様子を確認する。


(くーねぇ、大丈夫かな)


そう思いつつ湖面を見てみたんだけどくーねぇは大丈夫だったけどミュールが刀に斬られそうになっていたので湖の水を使い影の背後から水に槍を作成し射出する。


影はぼくの放った槍に気づいたようで振り向き様に水の槍を斬った。


「チッ、オリジナルがまだ元気だったか」


(オリジナルってぼくのことだよね。それにあの刀の切れ味よすぎでしょ。普通なら破壊されるだけなんだけどな)


ぼくはそう心の中で愚痴りつつ再度湖の中に潜り距離をとる。そして湖の上に立ち影がこちらに来ていないかを確認する。


(よし、来てないみたいだね)


ぼくはそう思い次の奇襲の準備をする。そうしているとふととある発想が浮かぶ。


「もしかしたら」


ぼくはそう呟いた後に積水を手に持ち、周囲の魔力を集めていく。


「右手に持つはすべてを切り裂く、無類の帯刀【漆黒の居合刀】」


ぼくはそう言うと手に持った積水が消えて左の腰に鞘に入った刀が一本刺さっている。そして柄の先端には紫色の宝石がついている。


「よし、何とか出来た」


ぼくがそう思い今の自分の状態を見てみると予想通りぼく体を纏っている闇の衣消えずに残っている。


「キヒヒヒヒ、今度は逃がさないぞ」

「逃げたつもりもないんだけどな。それにあの時みたいにはならないよ」


ぼくがそう言うと一足で影の下に行き一息でこちらで腰に差している居合刀を引き抜きそのまま影を切り付ける。


「学習能力の矢い奴」


影はそう言って手に持った刀で居合刀を受け止めようとする。

「ガキン!!」

という音がして居合刀は男の刀で受け止められる。その事実に男は目を見開いているように見えた。それを見たぼくはニヤッと笑う。そのまま居合刀で影の持つ刀を弾き上げる。


「なぜ切れない」

「当たり前でしょ。あなたの使っている刀は本物じゃないだろうし。そんな刀で武器を壊されたらどうしようもないじゃん」


ぼくは影にそう告げた後に居合刀を構える。ただ左腕が動かないので正眼に構えることができていないけど。そう思いつつ影の動きを見ていると一度深呼吸をして気分を落ち着かせる。その後距離を一気に詰めてくる。


「しっ」


ぼくはタイミングを合わせて居合刀で受け止める。受け止めたところで影が拳を握りぼくのお腹を目掛けて殴りかかってくる。その拳を見てみると黒い手甲に覆われている。そのまま闇の衣で受け止めようとするも衣は紙切れのように穴をあけてしまう。ぼくは咄嗟に後ろに跳ぶことで回避を試みる。


「クフッ!」


だが、回避に移るのが遅かったようでぼくのお腹に影の拳が少し埋まる。殴り飛ばされてしまう。


バシャバシャと、2回ほど湖の上を刎ねる。ぼくは衣を背中から足に敷くことで空中で体制を立て直すことができた。

影は体制を立て直すことを予想していたのか既にぼくの前まで来ており刀を振るう。


「これは射線に入れるだけじゃないんだよ」

「!!」


ぼくはそう言って刀を居合刀で防ぎ衣を足に巻き付ける。そしてそのまま回して投げ飛ばす。影は一瞬驚いていたが空中で体制を立て直したところでぼくに手を向ける。

それと同時に嫌な予感がしたので足に集めている水の魔力を外す。それによってドポンと水の中にもぐった。それと同時に方々から水の弾丸が降り注ぐ。


ぼくは水の中をもぐりながら弾幕から遠くに抜ける。そして影の後ろへ回ったところで水中で足に再び水の魔力を集めて水を蹴るようにして湖上へと上がる。そのまま影の背中を蹴り飛ばした。


「くっ、厄介な」

「それそっくりそのままお返しするよ。ガードできないってどういうことさ」


影がぼくに対し愚痴をこぼしてくるがぼくも言いたいことがあったのでこの場で言い返すことにした。そのまま二人して口撃しあいながらお互いの様子を伺う。


「外もそろそろ終わりか」


影がそう言ったところで僕はふと湖上に目を向ける。外ではぼくの両足が拘束されて動けなくされていた。


「戦闘中によそ見か」


だがこの一瞬の隙に影は距離を詰めてきており、刀を振るってくる。ぼくは振るう手首を衣で拘束して刀をしゃがんで躱す。そのまま居合刀を解除して積水を衣にくるませてから手から離す。そして影の手を掴む。


「やっと捕まえた。この刀所有権もらうよ」


ぼくはそう言った後に一本背負いの要領で投げ湖上にたたきつける。そして蹴り飛ばすと影は刀を手放して消えていった。


「ふぅ、何とかなった。後はもとの体に戻るには」


ぼくはそう呟くと体が光り始めて湖面の世界から外に出ることができた。

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