妖刀戦準備
ーーーーーーーーくるみ視点-----------
しずくが攻めてきた日の夜私はカールたちが作った加速世界に入る。ミラとミュセル、グレンたちは神社から出てしずくの警戒をすることにした。
「くるみ、聖属性について何かわかったようだけど」
「正確じゃないけどね【サモン:ラビィ】」
そう断りを入れつつ私はラビィを召喚した。ラビィはいつもなら1日も呼んでなかったら外に出たタイミングで私に抗議の蹴りを入れてきているけど今回は今の事態に気づいたのか私に跳びつき首をかしげている。
「きゅきゅっ?」
「ラビィがカレンの使っていた回復魔法ができるとしてこれからどうするんだ」
「私たちの世界にあるゲームでは光属性の上位が聖属性として設定されているものがあるんです」
「そうだとしてもこの世界で自身の魔法が上位に変わったという話は聞いたことがないよ。そもそも上位の属性があるのかどうかもわからないし」
「うん、だから合成魔法なんじゃないかって思って」
「なるほどね、それならやってみる価値あるんじゃないかな」
「ミールいたんだ」
「いたんだってひどくない。というかくるみ大丈夫?顔色ひどいよ」
「うん、大丈夫だよ。これしきの事でへたってられないから」
私がそう返すもミールは心配してれているようで心配そうな目を向けてくれていた。そんなミールに申し訳なく思いながらもカールに属性の合成の練習をすることを伝える。
「あぁ、本来はくるみたちにはもう少し魔力を自由に使えるよになってから練習してほしいんだけど今回ばかりは仕方ないか」
そう言ってからカールは適当に魔物を1体出してくれた。今回出した魔物はそこら辺にいるゴブリンだった。違いがあるとしたら足が切断された後に焼いて塞いだような状況だった。
「ねぇ、カールこれどうにかならなかったの?」
「できたとは思うけど今回の対象はミールに完全に任せてたからな」
「別にいいじゃん、まぁ少しやりすぎた感はあるけど。傷つけただけだとそのうち死ぬし。時間制限がない分だけこのほうがいいかなって。まぁ痛々しいけど」
足を切断されたゴブリンを対象に光と回復属性の合成魔法の練習を開始した。結果としては予想通り聖属性で間違いなかった。だけどこれで本当に呪具の強制解呪ができるかどうかまではわからなかった。
「カール呪具持った魔物って出せないのね」
「うーん、難しいね、アルキオネいるかい」
カールがアルキオネを呼ぶもアルキオネは出て来ることはなかったなので強制解呪ができるかどうかはぶっつけ本番でやることになった。これでこの日のうちにやることが終わったので今日は休むことにした。
(一人で寝るのっていつ以来だろう)
私はそう思いながら一人さみしく眠りについた。
翌日、朝食を食べながら昨晩のことを聞いていると妖刀はしずくの体を使って無差別攻撃していたようだ、今回はギリギリのところでミラが見つけたから事なきをえたが今晩以降も同じようになるとはとても思えなかった。
「ミラ、ありがとう。今晩にはしずくの救出に行かないといけないかな」
私が一人で決心してから朝食が終わった。
朝食が終わった後、私は本殿に行くことにした。クレハさんに確認したところ一人では行かずクレハさんかモミジさんに一声かけてほしいとのことだったので今はクレハさんと一緒に本殿に向かっている。
「くるみさん、しずくさんを助ける算段は立ったのでしょうか」
「確証はないけど強制解呪の手がかりはつかめました」
私がクレハさんに対して答えたところで本殿が見えてきた。その時正面からカールとミールが歩いてくる。
「カール様、ミール様おはようございます」
「うん、おはよう。くるみ、しずくの居場所はつかめているよ」
「ありがとう、それじゃ午前中に準備して午後から行ってくるよ」
「その時はミールもどうこうさせる」
カールはそう言って横にいるミールを見る。ミールも頷いているので来てくれるのだろう。これでしずくの居場所の問題も解決したので午前中は妖刀戦の準備を進めることにした。
ーーーーーーーーミール視点-----------
「カール。、思ったよりくるみ冷静だったね」
「そうだといいんだけどな」
私がお兄ちゃんに狂いの状況の所感を伝えるとなんか釈然としていないような返答をされた。その反応を見て私はなんでそんな返事になるのかよくわからなかった。
そんな私を見たお兄ちゃんはいつもの笑顔を見せた後に頭を撫でてくれた。
「ねぇカールなんかバカにしてない?」
「してないよ、ただ今のかわいいままでいてほしいなって」
「本当かなぁ」
私はお兄ちゃんに顔の顔を見るが私の頭をポンポンと2回優しく叩いた後に本殿へと入っていく。その際にお兄ちゃんから
「くるみを無茶させすぎないようにね」
と言われた。
「言われなくても」
「それならいいんだけど。くるみ大分いら立っているから実際に妖刀と闘った時に暴走する可能性もあるからね」
お兄ちゃんはそう言うと私たちの空間へと帰ることにした。私はその後今朝見つけたしずくの様子を見続けることにした。




