夢_5
昨晩私は神社の客間で寝たはずだ。だけど今私はグレン欄幸と一緒に外に出ていた。そこで私は
「あぁ、久しぶりの夢か」
と思い至りそのまま様子を見てることにした。実際何とかしようとしたところで対処のしようがないのだから記憶に残るようにしつつ見ていることしかできない
なので記憶優先で夢を見ていくことにした。
「ここが※※※工房だ」
「ありがとう。ちょっと中でどんなのあるか確認してみるよ」
そう言ってしずくは工房の中へ入っていったところで小さいおっさんに首を掴まれて外に放り出されてしまった。それに対ししずくはきょとんとした顔をしている。
「ここはガキの来るところじゃねぇ」
小さいおっさんがそう言うとしずくは眉を上げて、口を開く。
「ガキってぼくそこまで子供じゃないよ」
「はっ、遊びに来たようなガキに対してガキと言って何悪い。まぁ見たところ冒険者で刀をそれなりに使えるようだがな誰からも紹介されずに来るような奴はガキで十分だ。それに使い込んではいるがまだ腕が甘いようだしな」
しずくに対しそうっている小さいおっさんは横を見てみるとグレンの姿が目に入ったのか軽く舌打ちをする。
「ちっ、グレンからの紹介かよ」
「悪いな※※※」
「まぁ、紹介してくれたやつがいるなら構わねぇよ。それでグレンの紹介だから大丈夫だと思うが実力のほどはどうなんだ」
「刀の使い方はもう少し練習はっ必要だが絶望的っていうほど時じゃないな」
「まぁそんなもんだろうな。実際腰に差している刀の芯にダメージが入っているしな」
しずくはそう言った評価を受けていた。しずく自身もその言葉に対し思うところがあったのか反論などもしなかった。実際そんなしずくを見ていた小さなおっさんは肩に手を置いた後に工房の扉を開ける。
「まぁ中に入れ。詳しい話は中でしよう」
「ありがとな」
グレンさんはそう言った後に私たちは攻防の中へと入っていく。工房の中は何本かの刀が置かれている程度でこれと言って目に留まるものはなかった。そんななかしずくは店主である小さいおっさんといくつか話した後に扉の横に立てかけられている何本かの刀を見始めた。
それを横目で確認しつつグレンさんと店主さんが話しているのをきいていることにした。
「※※※、どうだ、あれは無事に手に入ったのか」
「ふっ、もちろんさ。今見せてやるから待ってろ」
そう言って店の奥に入っていく。そのままグレンさんと話していると奥から
「あれ、おっかしいなここに置いたと思たんだが」
という不穏な声が聞こえてきた。それをきいて 少し心配になったのグレンさんに確認してみることにした。
「グレンさん例のあれっていうのは」
「あぁ、まぁ、本来は言うべきじゃないとは思うんだがお前たちの立場上言ってももなだいないだろう」
そう言った後に私に耳打ちしてくれた。
「実はな、ここに妖刀の取得を依頼してるんだ。それでクレハところに持って行って呪いを解いてもらうようにしているわけさ」
「なるほど」
「それでさっきの話になるんだが、昨晩クレハが妖刀の回収を依頼されたってわけさ」
こっちでグレンさんと話していると後ろからしずくの声が聞こえてきた。
「あれ、何だろうこの刀」
それを聞いたグレンさんの顔から血の気が引いていき、そのまましずくの方に顔を向けるとそこに漆黒の鞘にいくつかのお札が張り付けられている刀に手を伸ばそうとしていた。
「おい、ちょっと待てしずく」
グレンさんがそう言うも空しくしずくはその刀を手に持ってしまった。それを見たグレンはすぐに腰に差した刀を引き抜きしずくへ切りかかった。それまでの工程を私は唖然として見ていることしかできていなかった。そんな中グレンさんはしずくへと近づき刀を上段に構えて刀を持つ右肩目掛けて振り下ろした。
「しずく、許せよ」
その際にグレンさんはしずくにそう伝えた。一方しずくは振り下ろされた刀を手に持った刀の鞘で受け止めた。それと同時に鞘に張り付けられた神がすべて焼かれてしまった。
「きひ」
ずくは普段はしないような笑い方をして刀を横に振りぬいた。それを受けたグレンさんはカウンターまで弾き飛ばされてしまった。その後しずくは刀を縦に振り下ろした。それによって刀を振った軌跡に沿って黒い斬撃が放たれた。グレンさんはその斬撃を刀で受け止めるもはじけた斬撃が周囲に広がり私たちと建物に切り傷を付けた。その後しずくがいた方に目を向けるとしずくは既にその場にはいなかった。
そこで場面が切り替わったのは夜のアルデバランということぐらいしかわからなかった。そこではしずくが漆黒の刀を右手に持ってたたずんでいた。そこに私と質が到着したところでしずくのこちらに切りかかってくる。グレンさんはこちらにしずくの腕に刀で切りかかる。しずくは振り下ろされる刀を手に持った剣で受け止める。
その後にミラやミュールが矢や魔法によって攻撃を加えていった。そしてしずく後ろからミカゲさんが右腕を切り飛ばしたところで目が覚めた。
あまりにもあんまりな夢に跳び起きた私は横で眠っていたしずくを見てみるとちゃんと両腕あるのでほっとしつつ頭を一回撫でてから再度眠りについた。




