アーマーベア
森の中から出てきた赤い熊は私たちのことを見つけると二本足で立ち上がった。そしてこちらに向けて腕を振り下ろす。私たちはその腕を躱すことにした。しずくはそれと同時にアーマーベアの腕を刀で切り付ける。だが、「ギャリギャリ」という音がした。
「硬い」
鉄同士をこすり合わせたような嫌な音を響かせている。その音を聞きつつアーマーベアを取り囲む。そして私たちは魔法で攻撃をするも体毛ですべて無効化されてしまっている。
「【アクアボール】」
ミュールが水の球体を作り出し、アーマーベアの頭から水をぶっかけることにした。アーマーベアいきなり上から降ってきた大量の水を躱すことができずに頭から水をかぶった。
「ミュールありがとう」
しずくがそう言って再度闇剣を生成してから切りつける。水で濡れたことによって闇剣が比較的簡単に通ることにsなった。
それを確認したことによって私たちはすぐに攻撃をしていくことにした。
「ウガァァァァ!!!!」
アーマーベアが鳴き声を上げてから激しく動き回る。それによって濡れた体から水蒸気が上がる。それを見たしずくが顔をしかめている。そんなしずくを苦笑しながら見つつ魔法を放っていく。だが最初の時と同じように魔法攻撃がそこまで効いている感じがなかった。
「きゅきゅっ」
私たちが苦戦しているとラビィがアーマーベアの足元に穴を作りアーマーベアを足止めしてくれた。その間に私たちは一度集まり手早く作戦会議をする。
「しずく何とかなる?」
「たぶん大丈夫だけど神器に頼ることになるよ」
「それはダメ。特訓にならない」
「まぁ、そうだよね」
「なんじゃお主ら、もっと簡単な方法があるじゃろ」
「「?」」
ミュールの言葉に私たちは頭に「?」を浮かべていると、ミュールは盛大に溜息を吐いた。
「こういうことじゃ【アクアランス】」
ミュールがそう言って水でできた槍を飛ばす。その槍がアーマーベアの体にあたると難なく貫いていった。それを見ていた闇剣を一度解除して水剣を生成した。
「予想が正しければこれで」
しずくがそう言った後に水剣でアーマーベアを切り付けるとさっきと違って鉄同士をこすりつけるような音が響くことなく、アーマーベアの腕を切り付けることができた。
しずくはそれ以降水剣をメインにして攻撃を仕掛けていく。
「【セイントシールド】」
私は攻撃をしずくに任せ、補助に周ることにした。ダメージの与える方法が分かった後はそこまで苦戦することなく倒すことができた。
「う~ん、あまりに巨大になると闇剣は使えないか」
「それか技術を上げるかだよね」
そのまま意見を交わしあった後に町へ戻ることにした。その過程で出てきたアーマウルフでここら辺の魔物を倒す練習をすることにした。
しずくは、すぐに要領を得て水剣での戦闘を首都するらしい。闇剣でやる時は相手の関節部を集中的に狙うようになった。私は主に補佐で動き、ミラは矢で目や口といった急所を狙っていく。
ミュールは水属性での攻撃をメインとしていた。
「まぁこんなもんだろう」
そのままギルド間へ行きクエストの依頼の報告をすることにした。
その後は宿屋に移動し、この日は眠ることにした。
そして翌日は宿を引き払いアルデバランを目指し移動を開始した。
その道中で見かけた鎧を着た冒険者たちは一刀の下ウルフたちをなぎ倒していく。そのまま冒険者たちを確認していると初発は居合で対応している人が多く見えた。しずくは戦い終わった冒険者に話しかけることにしたようで近づいていく。そんなしずくの後を追いかけるようにして私もついていくことにした。
「こんにちは」
「おう嬢ちゃんたちどうした?」
「少し前にここに来たんだけど結構ここら辺の魔物に苦戦してるんだよね」
「まぁ、そうだろうな。トーラスの魔物は大陸より皮や体毛が硬いからな、仕方ないさ」
「そうなんだだよね。なんかいい方法ない?」
「そうだな、お前の持つその刀なら切り方次第で何とかなるだろう」
「それが、そこまで使い慣れてないないんだよね」
「その刀何本目だ」
「3本目ぐらいかな」
「それならもっと使い来なくちゃだめだな」
「切り方としては引くようにして切る。その際の進入角度や力の入れ方を気を付けろよ」
そう言って近くにあった岩に対し刀を振りぬく。そのまま刀を鞘にしまった。それを見ていた私たちはその冒険者に話を聞くことにした。
「嬢ちゃんもやってみろ」
「はい」
しずくはそう返事をすると意識を集中するために刀を鞘に納めて集中する。その間に私は冒険者の人に自己紹介した。
「そうか、あの嬢ちゃんはしずくっていうのか。くるみはどう戦うんだ」
「私は主に補佐で動く予定です」
「なるほど、ミラとミュールはどうだ」
「私は矢と魔法」
「私は魔法じゃな」
二人はそういうと冒険者の人はそうかといった後にそれぞれの狙うべき場所をおしえてもらった。矢は急所となる目や口の中。魔法は水属性を使うとすぐに対応ができるようになっているとのことだった。そのまま話しつつ、しずくの様子を見ていると刀が数本折れているのが目に入った。
「しずく、力をつけていけば岩を切ることができるだろう」
「うん」
しずくは小さくうなずくのを見た冒険者、ユウリさんは街道を歩いていった。それを見送った私たちもその後を追っていくことにした。街道沿いに歩いていき夕方になったので街道沿いで休むことにした。
そうしているとすぐに私たちのところに歩いてくるパーティが見えた。そのパーティには見覚えがありしずくが走っていく。そんなしずくを見送りつつ私は調理を進めていくことにした。
そのまま調理しているとしずくが戻ってきた。その傍らにはグレンさんパーティがいる。なので少し話した後に揺版をどうするか確認すると用意してほしいとのことだったのですぐに追加で作ることにした。
「グレンさんどしてここに?」
「お前たちが来るの遅かったからな。ちょっと様子を見にな」
とのことだったので少し申し訳なかったかなと思いつつ2パーティでゆっくりとした夕食を食べることにした。




