拍子抜けのエキシビション
今までで最短になります
ぼくはそういうと両の剣を振りぬく。そしてレオンハルトさんに対し刀を振りぬいた。
「かったぁぁぁ」
ぼくはそう言いつつ積水を影の衣に持たせて手をぶらぶらと振る。そして再び闇剣を持つ。それを待っていたかのようにレオンハルトさんはこちらに向けて腕を振り下ろしてくる。そこでぼくはしゃがみ地面に闇剣を突き立てる。
少しの間闇剣ととレオンハルトさんの腕は拮抗していたがピキピキと音とともに闇剣がひびが入ってくる。
「これは防げない」
ぼくはそう呟くとすぐに闇剣をその場において後ろに跳ぶ。それと同時に地面にレオンハルトさんの腕がたたきつけられる。それと同時に闘技場内に絶叫が響く。
「うがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
その後レオンハルトさんは腕を振り回す。それと同時にレオンハルトさんの掌に刺さった積水があらぬ方向に飛んでいく。ぼくは影を伸ばして積水を回収する。その後その後すぐに積水を手元から出して手の中に戻す。
「なんだその短剣は」
「ん?内緒」
ぼくはそれだけ言って積水のまま獣化したレオンハルトさんの背に飛び乗る。そしてレオンハルトさんの背中に積水を突き立てる。それによってレオンハルトさんは体をむやみやたらに動かす。そしてそのまま外に背中から振り落とされてしまう。その際に背中に刺さった積水がレオンハルトさんの背中をえぐる。
そうしたところで背中から血を流しているレオンハルトさんに向き直る。
そこには目を血走らせてぼくのことを見つめているそんなレオンハルトさんはぼくに向けて駆けてくる。そしてその大きなアギトを開きぼくの頭に食らいつこうとしてきた。さすがにいきなり頭を狙われるとは思っておらずすぐに動くことができなくなってしまった。
その時「バキッ!」という音がしてレオンハルトさんは吹っ飛んで行った。
「調子に乗っているからこうなるんだ」
「えっ!?アダラ試合中だよ」
「残念ながらエキシビションは終了だよ。さっき背中刺されたことによってあのバカ獣に飲まれやがった」
アダラがそう言うとアダラの体の一部が獣化が進んでいく。そして一息で巨大な獅子となったレオンハルトさんに近づき獅子の首をしてめていく。そして獅子の大きさが普段のレオンハルトさんの大きさに戻った。その後ミールの方に放り投げる。
「ミール直しておいてあげて」
「はーい」
ここまででぼくは動くことができず呆然と見ていることしかできなかった。そして闘技場の中央にアダラは立ちマイクを手に取る。
『観客の皆さん。今日はたびたび申し訳ありません。昨日のレオンハルトとグルーガの試合を見て獣化の強さはよくわかったと思います。ですが、その力には相応の代償があります』
その言葉に闘技場内はどよめきが走る。そこでアダラはさらに説明を続けていく。
『獣化は莫大な力を得ることができるけど、命の危険を感じると獣の心といがみ合うことになる。そして負けるとさっきのレオンハルトのようになってしまう。そしてそうなると娯楽としての闘技大会っていうのが無くなってしまう。なので今回のエキシビションはこれで終わらせた』
アダラはそう言った。それを最後に闘技大会の最後をヨルンとガルドが閉幕の挨拶をして闘技大会が終了した。
「くーねぇ!!!」
闘技大会が終わるとぼくは闘技場からダッシュで出ていきくーねぇに飛びつく。そのタイミングでくーねぇの後ろに別な人が来ていることに気づいた。
「あっ、レキたち来てたんだ」
「もちろん。見に行くって言ったじゃん」
レキがそう言うと後ろからカルロスたちも走ってきていた。そしてみんなでトレミーを見て回ることにした。その夜はコロシアムの中央でバーベキューをして夕飯をとることにした。その際にカールたちも一緒になって騒いでいた。子どもたちはアダラのことぐらいしかまだ知らないようでカールたちと楽しく話している。
それをみている親はそれどころではないように見えたが。
そのまま遅くなりすぎる前にレキたちはそれ折ぞれがとった宿へと帰っていった。そのまま私たちはすぐに今日の特訓に入ることにした。今日はぼくもくーねぇたちと同じようにミントさんからの特訓を受けることにした。
「しずく、少しミュセルと闘ってみてくれるか?」
「ん?いいよ」
「ミントよ、本気でやっていいかの?」
「あぁ、構わないぞ」
そうしてこのまま今日の特訓含め終わりとなった。




