表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
6章「武闘大会」
162/500

Aブロック第1回戦

開会式も終わりぼくはくーねぇのところに移動して観戦することにした。


「くーねぇ、ただいま」

「おかえり、しずく」

「前の試合が始まるまでくーねぇと一緒にいる」


 そう言ってぼくはくーねぇに抱き着いた。そのままのんびりしているとコロシアムのスタッフがぼくのところにやってくる。


「しずくさん、カール様より解説する時にどの程度まで周りに伝えていいか確認するように言われています」

「断っても特に問題ないとのことですが、どうしましょうか」

「そうだね・・・・」


 ぼくがそう思いつつ解説席と銘打った席に座っているカールの方に目を向けるとニヤニヤしているのが見えた。それを見てぼくはため息をつきつつスタッフの人に答えた。


「ぼくのは基本制限なしでいいけど、武器だけは伏せといて」

「武器というと・・・」

「カールにはそういえばわかると思う」

「わかりました、それではカール様にはそう伝えておきます」


 そう告げるとスタッフの人は観客席からコロシアムの中央に飛び降りてカールに伝えに向かった。そしてカールとスタッフの人が話した後にカールがふっと消える。

そしてぼくの後ろから声が聞こえてくる。


「しずく、コロシアムで積水のことを伏せておけば後は普通に解説していいのかい?」

「うん、いいよ。積水使うことになるのは間違いないし」

「そうなのかい?」

「うん、パイモンが参加している以上、本気でやらないと」


 そうカールに伝えると「そうか」と言ってコロシアムの中へと入って行ってしまった。そのままほかの参加者の確認を行っていくのだろう。そうしているとコロシアムの中央に司会の二人が上がってくる。それを視界にとらえたので視線を移すことにした。


「さぁ、第1試合出場者の精神統一も終わったと思うのでそろそろ第1試合を始めていきましょう」

「Aブロック第1試合はコリング選手対レイン選手です」


 司会の二人がそう言うと紹介された二人がコロシアムの中央に出てくる。そしてリングの中央で握手をした後に一定の距離を開けて静止した。


「さて、準備も終わったことですし、試合開始」


 司会の試合開始の合図とともに予選の時と同じように銅鑼が鳴る。それと同時にコリングが弓に矢を番えて一度ジャンプをする。その最高点のところでコリングの足元に水が出来上がりその上に乗った。


「さすがのレインといえどここまでは攻撃できまい」


コリングはそう言ってから番えた矢を放つ。放たれた矢は一直線にレインのところに飛来した。


「こんなのでこの私を止められると思っているのかい」


レインはそういうと横から飛んでくる矢をフックのように横から殴りへし折った。


「うまいこと折ったね」

「カール様、あの空中に立っているのは」

「あぁ、あれかい。情報の開示許可得ているから解説するね。この時は様付けじゃなくてもいいよ」

「そんな恐れ多い」

(くるみとしずくは言わなくてもため口だから比較的やりやすいんだけどね)

「まぁ、強制はしないよ。解説だけどあれはとっても簡単なことだよ。すべての魔法の基本であるクリエイト系で水を生成する」


カールはそう言ってモニタから見えるようにして自身の手の平の上に水を生成した。


「そして、水の特徴を利用して温度を低下させていく。するとこのように氷となってその上に立つことができるということさ。コリングはそれを瞬時に一部だけやることで水の上に立っているように見えているということだね」


カールがそう解説をしたところで手に持った氷を握りつぶす。


「カール様。わかりやすい解説ありがとうございます」

「こう話している間に戦況が動き出したね」


 カールがそう言うとコリングが何も番えていない弓を引き絞り放つ。それと同時に周囲に水が飛び散った。


「ぐっ」

それと同時にレインの肩から血が出る。それと同時に血と一緒に水がしたたり落ちていく。


「なるほど、彼女は良いセンスをしている」

「どういうことでしょう。それに先ほどの不可視の攻撃は」

「さっきの説明した通り氷を矢として射出したんだよ。でもこの様子だと・・・・。」

「カール様何かわかったのででしょうか」

「あぁ、失礼。これ以上は言わないでおくよ。彼女から伏せるように言われていることに抵触するかもしれないしね。というわけで矢の詳細も伏せさせてもらうけど、原理は氷だね」

「なるほど、わかりました。手の内を明らかにするのは良いこととは言えませんからね」


こうして解説は一旦終了となった。


「へっ、小癪な真似をしてくれるじゃないか」

「このまま棄権してくれると嬉しんだけど」

「寝言は寝て言え。こんなわくわくする勝負棄権するわけないだろ」


 レインはそう言った後、宙に浮かぶコリングの近くまで走っていく。その間にもコリングは弓を弾き絞り狙いを定めた後に撃つ。レインはさっきの一撃である程度分かったのタイミングを見計らいスライディングをする。その際に額から血が流れる。


「まだ、遅いか」


 レインはそういうとそのまま体制を立て直しぐっと足に力を入れて跳躍した。そしてコリングの眼前まで飛びあがりそのまま殴った。

「コリングも相当な実力だがレインはそれを力押しでねじ伏せたか」

「レイン選手のパンチによりコリング選手場外に吹っ飛びました。このまま制限時間内にリングに戻ってこなければ勝負が決します」


そう司会の一人が口にしたところでレインの方へ何本もの氷の槍が射出される。それを自身の拳で撃ち落とした後、氷のナイフを持ったコリングがレインへと切りかかった。それを見たレインは犬歯を見せて笑顔を浮かべる。そしてコリングの持ったナイフごと自身の足でけり砕いた。

ナイフだけでは受けきれなかったコリングはそのまま口から血を吐いてその場に倒れる。


「はい、そこで終わりだよ」


そこでミールがリングに登り、コリングに【リカバー】を発動させる。それと同時に司会の一人が「勝者レイン選手」と宣言して第1回戦は終了した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ