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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
1章「冒険の始まりと冒険者登録」
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カストル散策 後編

GW始まりましたね。

GW中は毎日更新で頑張ります!!


もう不定期更新でいいような気もしていますが。

「お待たせ、まず武器屋に行くか。こっちにお前たちにちょうどいい武器屋がある」


ミントさんの指示に従い街の中を移動していると剣と槍がクロスしたような看板を出しているお店が見えてくる。

ミントさんは店主(?)に挨拶しながらお店に入っていったので私たちも続いてお店の中に入っていく。


「よう、ガンテツ相変わらずか?」

「おやっ、ミントご無沙汰だったな。どうかしたか?」

「今日はちょっと、こいつらの武器の調達しにな」

「ほう、新しく弟子でもとったのか?」

「いや、ミラも含め弟子ってほどのことも教えてないよ」

「ふん、どうだかな。まぁ俺はあの嬢ちゃんたちの武器選ぶのでも手伝ってくるは」

「あいよ、いってきな。私も適当に武器見てるから」


ミントさんと話終えたのか、ムキムキなおじさんがこっちにやってくる。


「嬢ちゃんたち使う武器の種類は決まっているのか?」

「はい、決まってますよ。私は杖ですね」

「ぼくは刀」

「杖は色々とあるが刀か・・・。あるにはあるが数は少ないなんだよな。悪いな」

「やっぱりそうなんだ。でもその場しのぎでも買えるなら問題はないかな」


(トーラスとそれなりに距離があるしカストルに刀が少ないのは仕方ないからね。ここにおいているけよかったのかな)

そう考えていると武器屋のおじさんが杖を置いてある場所へ案内してくれるとのことだったので、言葉に甘えて案内してもらうことにした。


「杖はここら辺だな。刀は数本しかないから持ってきてやる」

「ありがとうございます」


おじさんが杖がおいている場所へと案内してくれたあと反対側へ歩いて行った。


「どれがいいんだろう、わからないな。ミントさ~ん選ぶのにアドバイスください」

「ん?いいぞ」


ミントさんにヘルプを頼むとミントさんが了承の返事をくれてこちらに来てくれた。

そのあと簡単に選び方のレクチャーをしてもらう。


「そうだな、まず握った感触とか重量色々とあるがまぁ今は一般的な杖で大丈夫だろう。いい杖になると魔力の変換効率も上がるからいきなりいいのを使うと武器が変わることで余計な魔力を使うことになる」

「そうですか、ならまず持ってみて軽く降ってみたほうがいいですかね」

「そうなるな、あとは軽く魔力変換して効率を調べるといい。それでしずくの方は大丈夫か?」

「ぼくは大丈夫だよ。刀は前から使ってたから」


そう話していると武器屋のおじさんが刀をもってこちらに戻ってきたが腕の中には3本しか持っていなかった。


「お待たせ。ここで売っているのはこれぐらいだ」

(どれもパッと見た感じに同じ見た目に見えるけど量産品なのかな?)

「本当に少ないね。それで素振りとかってしていいの?」

「構わないぞ。だがここだと危ないから裏でやってくれ。購入者には武器の感覚を掴んでもらうために無料で解放してるから自由に使っていいぞ」

「はーい。じゃぁ裏行って素振りくるね」


しずくが刀を徐に3本全て持って裏で武器を振りにいった。私も色々と持ちながら買う武器を決めて裏に行くことにする。


「これにしようかな。あとは変換効率って言うのを調べれば大丈夫かな。おじさん私も裏使わせてもらうね」

「おう、あまり無茶するなよ。怪我したら危ないからな」


私はお店の裏にいった。そこではすでにしずくが集中して藁に対し刀を降っていた。

(真剣に刀降っているしずくはやっぱかっこいいな。)

そんなしずくの隣で私も軽く杖を使ってみる。あまり重くないものを選んではいるけど何度も振るっていると腕が疲れそうだな。握りはおかしいなとこはないから大丈夫かな。


「降ってみても違和感ないし次は簡単に魔法使ってみよう。ついでに思考詠唱というのも試してみようかな」


私は【フラッシュ】を使いたいと念じてみる。するとピカッと目の前が明るくなる。

(おぉ、うまくいった。でも杖使わずに使ったほうが明るかったな。)


「同じだけの魔力を込めて【フラッシュ】」


すると今まで以上に辺りが明るくなった。いきなり光ったことに驚いたのかしずくの肩が「ビクッ」と動いたいのが目の端から見えた。


「うわぁ、びっくりした。くーねぇ来てたんだ」

「ごめんね、驚かせちゃって」


しずくは刀を一度鞘に収めたあとに私の方に顔を向ける。


「大丈夫、刀どれにするか決まったし。くーねぇは決まったの?」

「うん、決まったよ。さっき魔力の変換効率っていうのを見てたところ」


私としずくで話しているとミントさんが私たちのもとにやってくる。


「二人共何買うか決まったか?」

「ミントさん。はい、決まりました」

「ぼくも決まったよ」

「そうか、なら会計を済ませてしまおう」


私たちは店の裏から店内に戻っていく。


「武器は決まったようだな。ならその2つで1000スターになる」

「わかった。ならこれで」


ミントさんは革の財布から大銀貨を1枚おじさんへと渡した。


「毎度有り。それで刀の嬢ちゃんは刀の手入れはできるのか?」

「できるよ。でもなんで?」

「刀はここら辺では珍しいからな。買った人に手入れ出来るかについても聞くようにしてるんだ。しっかり手入れしないとしているものと比べて長く持たないからな」

「そうだね。せっかく買ったんだから長く使いたいよね」

「おぉ、そう言ってくれる客は少ねぇんだよな。ギルドランク上がるにつれて武器は買い換える人が多いからな。まぁギルドランクが上るということは強い魔物と戦うってことだから仕方ない事なんだがよ」

「でもだからと言ってそれで買い替えとかよりはそれをベースに新しく打直してもらったりしてほしいな」

「いいこと言ってくれるじゃねぇか。よーし、おめぇの武器を大事にする気持ち気に入ったぜ、これはおまけで付けといてやる」

「ありがとうおじさん。でもこれホントは高いんじゃないの?」

「大丈夫だ。この手入れのセットは小銅貨5枚あれば帰るからそこまで高くない」


おじさんは刃物系の武器の手入れセットを渡してくれた。手入れセットの中には砥石や刃に付着した血を吹くための布等が入っている。


「毎度有り。またここら辺に来た時はよってくれよ」

『わかりました』

そうして私たちは武器屋をあとにした。


「次は防具屋だな。ここの近くだからそう長くは歩くことはないだろう」

ミントさんが武器屋から出て道を歩いて行った。少し歩くと盾のマークの看板が見えてくる。

「あれが防具屋だな」


カランコロンと案内したミントさんを先頭にお店に入ると店主さんが気づいたようでしてきた。


「あら、ミントさん久しぶりね」

「やぁクレダ久しぶり。まぁ最近こっちまで来てなかったしな。そもそも今はほとんど敵と戦ってねぇし」

「ふ~ん、ということは今はミラちゃんが食料確保してるんだ」

「うん、そう」

「ミラちゃん見ないうちにまた可愛くなっちゃって」


ミラがクレダにもみくちゃにされ始めたのでミントさんがこちらにやってくる。


「お前たちは防具どうするんだ」

「私は軽いのががいいですね」

「ぼくは特にないな。でも重くてガチャガチャするのは勘弁だけど」

「そうか、それならくるみはローブでしずくは革鎧かな」


ミントさんのアドバイスを聞きながら選んだ果私はシンプルな黒のローブを購入ししずくも革の胸当てと革製の篭手を購入することになった。

防具の支払いはミントさんがしてくれたので素直に俺を言うとミントさんはこのぐらいたいしたことないと言ってくれた。

ミラは私たちが防具を選んでいる間、ずっとクレダさんにもみくちゃにされていたようで帰る頃にはぐったりしていた。

ご苦労様です。


「ミラ、消耗品とかは大丈夫か?」

「矢が少し足りなくなってきてるぐらいかな。あとは家の調味料や野菜とかがちょっと心もとないかも」

「そうか、なら雑貨屋とかにもよっていくか」


その結果、夕方近くまで服や消耗品などの買い物をしていた。そのおかげでカストルを色々と歩き回ることになった。

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