大会の事前準備
月見の丘でのんびりした後私たちはコロシアムに戻った。そしてその日は寝ることにした。
闘技大会の受付期間が1週間を切った。そこでギルドにも新しい依頼が張り出された。
「今回もこの依頼が張り出されたか」
「今回はかわいい子いるかな」
「なんだお前それが目的か」
こんな話がギルドでは離されている。そこに一組の冒険者パーティが入ってきた。
ーーーーーーーーくるみ視点-----------
「なんかいい依頼ってないのかな」
「前見に来たときはほかの街と大きく違いなかったかな」
月見の丘に行ってから2日ほどたったところで私たちはギルドの様子を見に行く事にした。それまでの間にミュセルがエリックさんに魔法道具の許可証にサインし足りしていた。
私たちで依頼を眺めていると気になる依頼が張り出されていた。
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回復術師募集
回復魔法が使える冒険者もしくは
従魔を募集します。
依頼内容は受付時に説明します。
※安全面保証
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という依頼が張り出されていたのでその依頼用紙を破って受付へと持って行った。そこで説明をうけることにした。
「こんにちは、この依頼について聞きたいんですけど」
「この依頼ですね。詳しく説明させていただきます。この依頼は来週から行われる武闘大会で回復術師を募集しています。実際毎年のようにけが人が出ていますので」
「そういうことだったんですね」
「はい、なので安全面は保証できます。それで回復魔法が使えるのはどなたでしょうか」
受付の人にそう聞かれたので私はラビィを召喚した。それに合わせてラビィは以前と同じようにそっぽを向かれてしまう。
「この子なんですけど・・・」
「きゅいっ」
ラビィはそう短く鳴いて私と目を合わせようとしてくれない。なので優しく背中を撫でてあげることにした。ラビィは撫でることに対し拒否をしてこないのでそのまま撫で続けることにする。そうしているとミュールもラビィのことを気になったのかこちらに手を伸ばしてくる。それを見たミラが一旦ミュールを取り押さえた。
「大丈夫ですか、機嫌悪そうですけど」
「最近構って上げれてなかったからその関係かと」
「当日までにはちゃんと機嫌治してあげてくださいね。それでは話を戻しますがこの子でいいでしょうか」
「はい、そうなります」
「わかりました、それでは裏で少し確認させていただきます」
受付の人にそう言われた後に後についていく。そして裏につくと実際に「回復魔法が使えるのか」「主(この場合私)以外の支持を聞くのか」「どの程度の傷まで回復できるのか」の計3つの確認が行われた。
「なるほど、わかりました。この回復量でしたら本戦は厳しいですが予選は手伝ってください。そして当日はリーダの指示に従うようお願いします」
「きゅい!!」
受付の人にそう言われるとラビィは頷き了承の意を示した。それを確認した後、私は別な依頼を受けるためにホールへと戻った。
ホールに戻るとしずくが魔物討伐系の依頼をいくつか持っていたのでみんなで話し合った後に3日ほどで終わる依頼(ウルフとリーダの討伐)を受けて移動を開始した。その間にもラビィの機嫌を直したりミュールのことを紹介したりしていく。
ーーーーーーーーミール視点-----------
今回の闘技大会にしずくが出ることになっているので、私とカールもしずくの実力を計るためにアダラに話を通しておく必要がある。そういうこともありアダラの空間にお邪魔することにした。
「アダラちゃんいる?」
「なんだ、ミールとカールかどうかしたか?」
「今回の闘技大会で今のしずくの実力を知りたいんだけど見に行っていい?」
「ダメだ。その間お前たちの領地が手薄になるだろう」
「そうなんだけど、そっちは分身体に必要最低限の治安維持してもらえればいいかなって」
「そこまでして実力を知りたいのか」
「そうだね、この前の話を聞く限りだと魔物相手というより人相手にどこまでできるかを一度見ておきたい」
「二人そろって同じ意見なのか」
「悪いねアダラ」
カールも私と同じ意見なので何とかアダラには納得してもらいたいんだけどどうなるかな。
そう思っているとアダラは考えがまとまったのか私たちに向けて一つの提案をしてきた。
「そうだな、それなら仕事という形で協力してもらおうか。ここで実力を把握しておくのも悪くない」
「さすがアダラちゃん。それで仕事って何すればいいの?」
「ミールは確か【リカバー】を使うことができたよな」
「うん、できるけどそれがどうかしたの?」
「いや、ミールには本戦の回復を一手にやってもらおうかと。【リカバー】をいくらでも使える冒険者なんていないからな」
「うげぇ、あれって相当魔力持ってかれるんだけどな」
「それでもミールからしたら微々たるものでしょ。(これで今年は参加者全員の本気を見ることができそうだ)」
アダラが私にそう提案してきてくれた後、アダラは黒い笑顔を見せている。それを見て私は悪い癖が出てるんだなと納得する、そんなアダラに対し、今度はカールが問いかける。
「ミールはそれでいいとして僕は何をすればいいのかな」
「そうだね、カールは解説をお願いしたいかな。そうしてくれるとみてる人たちもわかりやすいだろう。それにスローモーションでの再生もできるんじゃないのか」
「まぁできなくはないが参加者からの許可は必須だな」
「まぁそこは本戦のルール説明の際に確認とるようにするよ」
「わかった、今回は僕たちからお願いしている状態だ。おとなしく受け入れよう」
「よし、そう来なくちゃ。じゃ王様のところに連絡をしてもらおうか」
そう言ってアダラは自身の空間から外に移動し、デネボラへとさっきの話のことを伝えた。その時ちょうど受付の真っ最中だったこともあり手伝いをしていた兵士が青い顔して王様のところへ走って行ったり辺りにいる人々が頭を垂れたりしてコロシアムの前は騒がしくなった。




