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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
1章「冒険の始まりと冒険者登録」
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カストル散策 前編

 翌日目が覚めると昨日と同じように日が登り始めるところだった。

隣でしずくが寝ているので起こさないように着替えをして下に降りていく。

「ミントさんおはようございます」

「あぁおはようくるみ」

「くるみ、おはよう」

「ミラちゃん、おはよう」

「さて、今日も朝食の手伝い頼むな」

ミラに挨拶をし今日もミントさんと朝食を作り始める。


しずくが降りてくるのを待ってkらみんなで朝食を取っているとミントさんが今日の予定を話をする。

「そうだ、今日の予定を伝えておく」

「今日はジェミニ国の首都であるカストルに行く。そこでくるみとしずくの服や武器とかを調達する」

(首都といっても確かここと反対側だっと思うんだけどそんなにたやすく行けるのだろうか)

気になったことをしずくがミントさんに聞いてみてくれる。

「ジェミニ国の首都って遠いんじゃなかったっけ?」

「そこは大丈夫だ。首都近くにある小屋とこの家は転移陣で繋がっているからすぐにつくぞ」

「そんな便利なものが」

「便利だからって旅には使わせるはないから歩いていけよ」

「そうは問屋が下ろさないってことか」

「ミントさん他に予定ないの?」

「あるぞ、武器とかを買ったあとにしずくとくるみには実際に戦闘を行ってもらう。その関係で私とミラは二人共ついていくぞ」

「わかった」

そういった話をしながら食事をゆっくりと勧めていく。

食事が終わり私はミントさんと片付けを行い赤茶で食休みをした。

その間にどういった服があるかなどの話に花を咲かせていた。


 昼前になり私たちは出かけることにした。

「よし、そろそろ行くか」

『はーい』

「こっちだ」

ミントさんの案内の下、転移陣なるものがある場所へと案内してくれた。

場所としては解体小屋の隣になる。しずくはよほど解体小屋の中がショックだったらしく少し嫌そうな顔をしていた。

「なんでここの隣なの?」

「それは都合がいいからだな。転移先で狩った獲物を持ち帰ってすぐに解体できるようにするためにここに作った」

「確かにそれならちょうどいいところですね」

小屋の中に入ると中央に幾何学的な魔法陣が一つと複数の本棚や棚がある部屋だった。

「他の物の配置を動かすんじゃないぞ」

ミントさんが私たちに部屋の注意点を伝えてくる。

「じゃあみんな乗ってくれか」

私たちは魔法陣に乗るとミントさんが魔法陣に魔力を流し始めた。足元の魔法陣が光始めたと思ったらその直後にふわっとした一瞬の浮遊感があった。浮遊感が終わって辺りを見渡してみても特に変わったように見えない。

「あれっ、ミントさん変わってないよ」

「外出てみろ、そうしたら実感出るから」

「どれどれ」

私としずくが小屋の扉を開けて外に出てみるとそこは森林の中にある小屋のようだ。

「うわぁ全然違う」

「こっちだ」

ミントさん先頭で森を進んでいく。道中に犬のような魔物に何度か襲われたが、ミントさんが持っていた剣で両断していたので

一撃で仕留めて特に危なげなく進むことができている。

「うわぁ、ミントさん本当にすごかったんだ」

「嘘だと思ってたんだな。まぁ実際に戦闘しているところは見せてなかったしな。ちなみにこいつはハウンドっていう魔物だ」

ミラと私でハウンドを解体し爪や牙だけを取得して行く。ほかの物については地面に穴を開けて埋めることにした。

その後も順調に進んでいくと森を抜けることができた。森を抜けた先は草原がありその先には高い壁が見えてくる。

「あそこがカストルだ」

ミントさんについていきカストルの門の前につく。

門では入る人のチェックをしているようで何か会話をしている。

「ここでは入る際に身分証明書や身分証明所持同伴者の確認を行っている。持っていない人は料金を払うことで街に入ることができる」

説明を受けながら待っていると私たちの番が回ってきた。

「あぁミントさんお久しぶりですね」

「今日の担当はアークだったか。私含め4人だ。私以外はまだ身分証明はない」

ミントさんにアークと呼ばれた兵士さんはミントさんの提示したギルドカードを確認した。

「確認しました。どうぞお入りください」

「あぁ、お前も頑張れよ」

私たちは首都カストルへ足を踏み入れる。


首都というだけあって人が多くいた。私たちみたいな人間も多いけどパッと見ただけでも獣人やエルフ等の姿も見つけることができた。

(おやあの獣神はうさぎかな。長い耳が生えているし。少し触ってみたいけど勝手に触るのはダメなんだよね確か。こっちには猫の獣人、犬もいる。もふもふしたい。あそこにいる狐の獣人の尻尾なんてとっても気持ちよさそう)

「うわぁ、すっご~い。でもくーねぇ戻っておいで。可愛いの好きなのは知ってるけど了承なくもふるのはダメだからね」

しずくに釘を刺されてしった。まぁ獣人ばかり目で追ってたので仕方ないけど。

「しずく気をつけるよ。それにしても人がいっぱいいるね。迷子にならないようにしないとね」

「そうだね、はぐれないようにしないとね。それと今後の予定の確認かな」

私はしずくの手を握るとしずくが握り返してくれる。

「ミントさん、このあとどこに行く予定ですか?」

「これと言って決めていないが予定としては、昼食、冒険者ギルド、武器屋、防具屋、服屋かな」

このあとの予定を聞いた際にしずくが嬉しそうに声をあげる。

「冒険者ギルド行ってみたい」

しずくが手を挙げて主張しているとミントさんは問題ないとでもいうように了承する。

「ならそうするか。ギルドいったらいい時間になるだろうからそこで昼食にしよう」

ミントさんが街の中央に向かって歩いて行ったので私たちはそのあとについていくと大通りの脇に大きな建物が見えてきた。

建物の看板にはとぐろを巻いた龍の後ろにローマ数字の2のようなマークが入っていた。

「あのマークってなんですか?」

「あれはAランク昇格試験にもなっているドラゴンとこの国の国章だな。それじゃ入るぞ」

ミントさんのあとに続き両開きの扉を開けて中に入っていく。

「少し待ってろ」

ミントさんは私たちに待っているように伝えすいているカウンターに向かっていった。

カウンターでは20代ぐらいの人族の女性が書類整理等をしている。近づいてきたミントさんに気づいたのか書類整理をしている手を止めて対応を始める。

「ミントさん久しぶりですね。今日はどういったご要件でしょうか」

「今日はここに来るまでにハウンドを何体か狩ったからその報告にな」

「かしこまりました。それではギルドカードを提示ください」

「はいよ」

「それでは、討伐数を更新しておきますね。少々お待ちください」

ギルド員さんが機械のようなものにミントさんのギルドカードを当てるとピロンという音がした。

「更新が終わりました。引き続き頑張ってくださいね」

ギルド員さんはギルドカードをミントさんに返却した。

「お待たせ。ここでやること終わったぞ」

「じゃぁ昼食にしよう」

しずくが元気よく宣言した。

「昼食は何がいい?」

「こっちのご飯も詳しくないし何かおすすめで」

そんなしずくに対しミラが提案をしてくる。

「ミントさんこのままここで食事しちゃってもいいんじゃない?今後もギルドの食堂は使うだろうし」

「そうだな、ここでそのまま済ませるか」

ミントさんはギルドの受付横の階段を上って2階に移動する。2階は食堂になっているようでここで食事をとることもできるようだ。

だけど食堂は何故か人が少なく閑散としているのでミントさんに聞いてみた。

「昼時なのに人少ないですね」

「まぁな、ここはギルド関係者だけが利用することができる。そしてこの時間はだいたい外に出てるから今の時間は人が少ないんだ」

空いていた席について私たちは食を取ることにする。メニューを見てみると何がなんだかよくわからない。

「じゃぁ好きなものを頼んでいいぞ」

「う~ん、何かわからないからなんでもいいよ」

「私もそうだね」

「ミントさん、私もなんでもいいからみんなでつまめるものにしない?」

「それでいいか。ミラは何か食べたいのあるか?」

「私はピクザがいいな」

「ならそれとあと適当にサラダ、肉類を適当にってかんじでいいか」

そんな感じでみんなでつまめる食べ物を頼んだので出てくるのを待ちながら話をつづけた。

「このあと武器屋によってお前たちの武器を買ったあとに防具や服を揃えて草原地帯で狩りを行う」

「大丈夫かな、流石に忌避感が・・・」

「そればかりはどうしようもないな。なるべく早くなれてもらうしかないからな」

話していていると頼んだ料理ができたようでk店員さんが運んできた

「お待たせしました」

ピクザとはわかりやすくいえばピザだった。他にも名前は違うが大根サラダや焼き鳥といった居酒屋にありそうなものが出てきた。

出てきたものをみんなで話ながら食べていく。そのまま一通り食べ終わり昼食を終える。

『ごちそうさまでした』

「会計しておくから外で待っててくれ」

私たちはミントさんに従い外で待っていることにした。

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