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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
6章「武闘大会」
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トレミー

何とか間に合った。

そして「双子姉妹の異世界旅行」祝2年目です。

読んでくださっている読者の皆さんに支えられて続けることができています。

私たちが人さらい事件を解決してから5日ほど経過した日だった。アルの村のギルドが騒がしくなっていた。

 私たちは気になったのでギルドに顔を出すことにした。アルの村のギルドは私たちも利用しているので受付の人とは顔見知り程度には親しくなっている。


「あら、くるみちゃんたちじゃない。今日もクエスト受けてくれるの?」

「そういうわけじゃないですけど、この騒ぎって何ですか?」

「なぁんだ。この騒ぎねぇ。今朝方帝王から例の通達が来たのよ」


 そう言って受付嬢のプルが答えてくれる。その後、プルは人が集まっているところを指をさした。そしてそれを見たしずくが、人垣をかき分けてから集団の前のほうに入っていく。そして、興奮した様子で私のところに帰ってきた。


「くーねぇ、くーねぇ!3週間の受付の後に武闘大会が開催だって。しかも今回は『神獣殺しの弟子参戦か?』って書かれてた。その弟子って人と戦ってみたいな」

「こら、危ないからはしゃがないの」

「はーい」


 私がたしなめるとしずくはおとなしくなった。そしてプルさんにお礼を言った後に、ギルドを後にする。その背中を見ていたプルさんはぽつりと「知らないのは本人だけってね」とつぶやいていたが、私たちの耳には届くことはなかった。


 この村ではそこまで積極的に依頼を受けていなかったので収入はマイナスになっていると思いきや人さらい事件を解決に協力したことで収支はトントンとなっている。そういうこともあり手持ちは大銀貨7枚ほどとなる。それを確認してからカルロスたちところに行くことにした。


「カルロス、レキちゃんと修行やってる?」

「しずくさん、はい。今は交互に攻防の練習をしています」

「くるみお姉ちゃん。どうしたの?」

「そろそろここから出るからそれを伝えにね」


 私がそう言うとエリスちゃんは残念そうな顔をしていたが、カルロスとレキの二人は「わかっていた」とでも言いたげな顔をしている。それを見た私たちはそれぞれ教えていた子たちに別れを済ませる。ミラはエリスちゃんに「また来るよ」と言って頭を撫でてあげている。

 それぞれの別れを終えた後、私たちは宿を引き払って旅の準備を整えていく。準備が終わったところで、門のところに到着した。そこにはミッドさんが常駐しており別れを伝える。


「ミッドさん、いろいろとありがとうございました」

「いや、今回は俺たちも助けられた。だが、すぐに会うことになるだろうがな」

「ミッドさんも出るんだ」

「あぁ」


 ミラが武闘大会にミッドさんも出るのかと確認したところ犬歯を光らせながら私たちに言った。それを聞いたしずくは俄然やる気が出たようだった。そんなしずくを見たミッドさんは、すぐにしずくのことを目にとどめた。その瞬間、二人はニヤッと笑った。その後、お互い背を向ける。しずくはさっさと歩いていってしまったが、正直私とミラは置いてけぼりを食らっている。そんな中ミガルさんが「行ってください」といったのでその言葉に従い一礼した後にしずくの後を追った。


 アルの村を出発してから1週間以上が経過した。

 それまでは到着した村や集落で依頼などを最低限で受けつつ、間もなくレオ帝国の帝都であるトレミーに到着するというところだ。そこで、今は朝食を食べていた。


「そろそろ、トレミーに到着するのか。楽しみだな」

「楽しみなのはいいけど、時間あるうちに行きたいところある」

「それって祠?」

「うん。そう」


 ミラが行きたいとこがあるとのことだったので私が祠で間違っていないか確認すると、ミラは頷いてくれた。それを確認した私たちはトレミーについた後は、一度祠に行くことにした。そうして、ある程度の予定を話した後移動を再開する。夕方になったあたりでトレミーに到着した。トレミーの門は、それなりの人が列を作っており、私たちは列の最後尾についた。そして、列が順に進んでいき、私たちの番となる。


「ようこそ、帝都トレミーへ、すまないが目的を聞いてもいいかな」

「はい、武闘大会に参加するためと祠に用があってきました」

「なるほど、武闘大会はまだしも祠に用とは珍しいな。まぁ、それなら大丈夫だろう。祠に用があるというのも珍しいけどいるからな」


 そう言って門番さんは私たちを帝都の中へ足を踏み入れる。その際に門番さんより、武闘大会と祠の位置を教えてもらった。それで知ったのだが、ここの祠は町の中央にあるコロシアムの一角にあるらしい。武闘大会の受付もコロシアムなのでちょうどよかった。

 場所を教えてもらった私たちは町の中央にあるコロシアムへと向けて移動した。

 コロシアムに到着した私たちは、長蛇の列が目についた。そこでは白虎の獣人さんが気の板をもって今日はここまでと書かれた板を持ち上げている。


「今日は受付できなかったか」

「この人数は仕方ない。それなら祠に行こう」

「そうだね。コロシアムの中って話だからちょうどいいし」


 私たちはそう話した後にコロシアムへ向けて歩いていく。そこに先ほど列整理をしていた白虎の獣人さんが私たちに声を掛けてきた。


「ちょっとちょっと。君たち列への横入りはダメだよ」

「いや、ぼくたちこの中にある祠に用があって」


 しずくがそう言うと白虎の獣人は目を何度か瞬かせた後に手をポンとたたく。そして私たちに列がなくなるまで少し待っているように伝えてきた。私たちは意味を理解できないままその指示に従うことにした。それからしばらく。日も落ちたころになってやっと列がすべてなくなり白虎の獣人さんが私たちのところに戻ってくる。


「ごめんごめん。待たせちゃって。お詫びに夕飯と今日の宿は提供するよ」

「それで、なんで中に入るのを止められたの?」

「そんなもの、今祠のある神殿には誰もいないからだよ」


 そういうと白虎の獣人さんは改めてコロシアムの中へと招き入れてくれる。そのままコロシアムの入口を閉じてしまった。そして私たちへと向き直り一度体の前をパンパンと払ってから一礼して自己紹介しをしてくれた。


「改めて、ようこそ。レオの祠へ。私はここの管理人のデネボラだよ」


 そう言って白虎の獣人改めデネボラは自己紹介してくれた。そしてそのまま神像の下へと案内してくれる。神像はコロシアムの真ん中の壁に決闘上の見下ろすようにして立っていた。

道中は大幅カットでトレミー到着です。

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