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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
5章「キャンサーからレオ」
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村への帰還

 グルーガさんを見送った私たちはアルの村に戻ることにした。すぐに帰路についたのは良いのだが、村に戻ろう頃には夜になっていた。そして時間も遅いということもあり、今回の情報は翌日確認するとして今日は解散することにした。


「戻りました」

「あら、おかえり。それにしても随分遅かったね」

「えぇ、ちょっと大変だったので明日のお昼ぐらいまで寝てるかもしれませんが、気にしないでください」

「わかったよ」


私は宿屋のおばさんに一声掛けてから部屋に入ることにした。そして私たちはそれぞれの部屋に入っていく。



翌日、私としずくは予想通り昼過ぎまで寝てしまっていた。

 起きて1階の食堂に行くとそこにはミラとミッドさんの二人が話し込んでいた。そこに私たちが合流する。


「おはようございます」

「おはよう」

「おはようさん」

「はよう」


 それぞれがあいさつを交わした後に私としずくは席に着く。そして、さっきまでミラとミッドさんの話していたことを確認すると、昨日のことを確認していたようだ。そして、ミラの確認していたことはもう伝えているようで私は確認をするだけで済んだ。しずくは、戦っていた男の情報とヘルペスと少し戦った情報をミッドさんに渡した。


「そうかそうか。ありがとな」

「いえ、これで役に立ったなら」


 そう伝えた後ミッドさんは宿から外に出ていった。そして、ミッドさんと入れ替わるようにカルロスたちが宿屋に入ってきた。


「くるみお姉ちゃん」

「エリスちゃん、よくここに泊まってるってわかったね」


 私に抱き着いてきたエリスちゃんを受け止めてからエリスちゃんに問いかけるとすぐに答えてくれた。なんでもこの村には宿屋はここしかないようで、すぐにわかったとのことだった。


「そうだったんだ」

「そうだよ、だから毎日のように突撃してもよかったんだけど」

「だから、それやったらしずくお姉さんたちに迷惑だろ」

「そう、こんな感じにレキにとめられるの」


 そう言ってエリスちゃんがブーたれている。そして、その後に私たちのほうに向きなおって質問をしてきた。


「しずくお姉さんたちはこの後すぐに首都に行くの?」

「いや、もう少しここにいるよ。グルーガさんが言うにはあと1週間で受付が始まるって話だから、そのぐらいに出る予定」

「そうなんだ、ところで予選の受付期間ってわかってる?」

「あっ!」


 しずくが答えたところでカルロスが聞いてきた。それを聞いたしずくはピシリと固まった。それに気づいたのかカルロスが説明してくれる。そして、通年では予選が開始されてから2週間の募集期間があり、それまでに王都まで行って応募しなければいけないとのことだった。


「そっか、ここから首都までってどのぐらいかかるの?」

「そんなこともわからずに計画立ててたのか」


 カルロスが呆れた様子で言ってくる。それに対してしずくが「どのぐらいかかるか教えて」っと言ったが、カルロスはそこで黙ってしまった。そこに宿屋のおばさんがやってくる。


「カルロスたちが分かるはずないじゃない。大人ならまだしも子どもで村からでる予定もなかったんだから」

「そうだったんだ。おばさんはわかる?」

「あぁ、わかるよ。次の村までの距離とかは職業柄聞かれるからね。それに武闘会の都合上レオ帝国の宿屋ならトレミーまでの時間ぐらいは知っているよ」

「そうなんだ。ところでトレミーって?」


しずくが宿屋のおばさんに聞くとおばさんは一瞬口をぽかんと開けてから答えてくれる。


「これは驚きだね。レオ帝国に来て一番の目玉である武闘会の開催場所を知らないなんて」

「開催場所ってレオ帝国の首都でs・・・あぁ首都ってトレミーっていうんだ」

「そうだよ。しずく、勉強苦手なのはわかるけどもう少し興味もとうよ」

「えっ、くーねぇ知ってたの?」

「うん、地図に首都だけはすべて乗ってたし」


 私はしずくにそう言うと唇を尖らせてから「だって覚えれないんだもん」と言っている。

そう話していると、おばさんはが話の続きを始める。


「まぁ、少し脱線したけど、ここから王都までなら、歩いていけば1週間半ぐらいかね。急いでも1週間はかかるかな」

「えっ、グルーガさんは1週間で始まるだろうって。その後に調査とかしたらもっとかかるんじゃない?」

「あぁ、グルーガ様は特別だよ。あの人はキツネの獣人でも特殊でね。詳しくはわからないけど大陸の端から端まで2日で行けるっていう噂だよ」


 何その速度。私は驚愕していると、おばさんは「あくまでも噂でだよ」と言ってくれた。そしておばさんはカウンターに戻っていった。そして、ここに残った私たちは宿屋から外に出ることにした。


「さて、昨日はできなかったからこれからカルロスたちの修行していこうか」

「「はい!!」」


 しずくがそう言うとカルロス君たちはすぐに返事をしたが、そのタイミングでしずくの顔がにやりと笑った。それを見たカルロスたちは顔を歪める。


「さて、この前約束破ったからね。こってり絞ってあげよう。そして今日は趣向変えて一度村の入口に行くよ」


 そう言ってから私たちは一度門に行くことにした。そこには仕事に戻ったミッドさんがいる。そんなミッドさんにしずくが話しかける。


「ミッドさん、これから特訓するけど付き合ってくれる兵士さんいる?」

「ん?しずくならまぁ大丈夫かな」


 そう言ってミッドさんは兵舎にいた若手の兵士を3人呼びつけた。そして、しずくの特訓に付き合うように伝える。すると兵士さんたちは了承し今日の特訓が開始された。


「まずは、門兵さんたちは付き合ってくれてありがとうございます。そしてこれからやることを伝えるね。これからやるのは攻防の練習だよ。最初はぼく一人が攻撃。そして、5分間クリーンヒットなく守りきれたから攻撃に移ってもらうよ。そして攻撃側は守り側にクリーンヒットを与えたら防御側に移ってもらいます」


そう伝えると一人の兵士から質問をしてくる。


「すみません、しずくさんのことを疑っているわけじゃないですが、5人相手にまともに戦えるんですか?それにしずくさんがクリーンヒット与えたら攻撃側がいなくなるんじゃ」

「そこは気にしなくていいよ。まず、今回は本気でやるから5人の相手ぐらい何とかなるからね。それとぼくはクリーンヒット与えても攻撃側のままだから。それじゃくーねぇ、開始のコイントスお願い。まずは1時間みっちり行こうか」


 そう言ってしずくが私にコインを1枚渡してくる。そして私がコイントスをして、コインが地面に落ちると同時に特訓が始まった。


 それを2セット行たところでカルロスとレキは完全に息が上がっていて動けなくなっている。一方兵士たちは汗をかいているものの動けないということはなさそうだ。

最初は5人を相手にしているしずくだが珍しくカルロスとレキと同じように体力切れでダウンしていた。だけどどことなく満足そうな顔をしていた。


これで第5章終了です。

6章開始は少し遅れてるかもしれません。

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