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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
5章「キャンサーからレオ」
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現行犯

 村の広場でバーベキューをやった翌日の昼。私たちが出立の準備をしているころ、私のもとに血相を変えてエリスちゃんが走ってきた。私は走ってくるエリスちゃんに気づき話を聞いてみることにした。


「エリスちゃんどうしたの?」

「カルロスとレキが!!!」


 私たちはそのことを聞いて、エリスに案内してもらいながら説明を聞くことにした。説明を聞くとどうもこの村にまた人さらいが来て子どもたちを攫おうしており、それに気づいたカルロス達が阻止しようと動こうとしたらしい。


「カルロスたち自衛のために教えてるって言ったのに」

「二人を怒らないで」


 しずくが二人の行動に対し文句を言うもエリスになだめられる。そしてしずくはエリスに方向だけ教えてもらった後にその方向に走って行ってしまった。


ーーーーーーーーカルロス視点-----------

 俺たちはすぐにあいつらが俺たちを攫った人さらいだと分かった。わかった理由は実際に移動中に見たことのある顔だったからなんだけど。


「エリス、くるみさんたちに伝えてくれ」

「えっ、カルロスたちは?」

「俺たちはあいつを追う。そしてくるみさんたちが来るまで足止めする」

「そんな、無理だよ。それにしずくお姉ちゃんもあくまで自衛のためだって」

「だからって、あいつらをわざわざ見逃すつもりはねぇ。だから早くいけ」

「うぅ・・・、絶対無事でいてよ」


 そう言ってエリスが駆けていく。それを見送った俺とレキは路地に消えた男の後を追うことにした。路地には倒れているキツネの獣人の女の子と男がいて女の子を麻袋に入れようとしているところだった。それを見た俺は、無意識のうちに飛び出して手に持った木刀で殴りかかる。


 男はそれに気づき、女の子の入った麻袋を掲げる。俺は腕に力を入れて何とか止めることができた。すると、男は口元に笑みを浮かべてからヤクザキックを入れてくる。俺はその蹴りに反応することができなかった。そして衝撃に備え目を瞑った。だが一向に衝撃が来ることはなかった。目を開けてみると男の足と俺の間にレキが割り込んで腕でガードしていた。


「へっ、もう一人いたのか」


 男がそう言ったがこちらは反応することができないでいる。そして周囲に男たちが新たに2人現れる。そしてその中に自分たちを罠にはめた男もその中にいるのが確認できた。


「お前たちはあの時のガキどもか」

「何だ、お前の知り合いか」

「あぁ、少し前に出荷したガキなんだが、そうか積み荷がとられたってお前たちだったのか」


そう男たちは話し合っている。そして、私たちを取り囲む男たちが剣を抜く。


「おい、カルロスこれやべぇぞ」

「そうだな、さすがに鉄剣を相手に木刀と素手で対応するのは不可能だ」


俺たちはそのまま男たちの攻撃をかわしながら木刀と拳で攻撃を加えるも男たちは軽々といなしている。そして俺の木刀も男たちの剣に切られてしまった。その結果、俺の攻撃手段がなくなってしまった。


(まずいな、レキと違って体で守る方法はそこまで知らないぞ)


そう思っているところで聞きなれた声が聞こえてくる。


「まったく、あくまで自衛の手段として教えるといったよね」

「しずくさん。助かりました」


 俺たちの来た方からしずくさんが走ってくるのが見えた。そして、そのまま鞘に入った刀で道中の男の鳩尾に鞘を突きたてる。


「うぐっ!!」


 鞘を突き立てられた男は気を失って倒れた。その後しずくさんは魔法を使う。すると、ほかの二人の影から触手が伸び男たちを絡めとった。そして、しずくさんはぼくたちに向き直る。


「カルロス、レキ。なんで突っ込んだりしたの」

「だって、俺たちと同じような被害が出るかもって」

「だからって、危ないことしたらダメでしょ」


 俺たちはしずくさんに怒られた。その後、しずくさんはぼくたちの頭をぽんぽんと2度優しくたたいてくれた。その後、後ろから駆け付けたくるみさんやエリスが走ってくる。そしてエリスが俺たちに泣きついてきた。


ーーーーーーーーくるみ視点-----------

 カルロスたちのところに到着した私は周囲の警戒する。ミラはしずくのバインドで捕獲した男たちを縛り上げている。そして、子どもたちの状況を確認している私は微笑しながら見る。そして周囲の警戒をしていると、説教も一時終了したのかしずくが戻ってくる。そして麻袋の口を開けると、麻袋の中ではキツネの獣人の女の子が眠っている。それを確認したしずくはほっと息をついた。


「それじゃ、くーねぇ。この場はお願いね。ぼくはミッドさんたち連れてくるから」

「わかった。今ミラちゃんが縛り上げているから大丈夫だと思うよ」


 私がそう言ってしずくを送り出す。そのあと、カルロスとレキが泣きついてきているエリスを慰めたり、人さらいの男たちが隙をついてバインドから抜け出そうとしたところをラビィが地面から石の槍を作り出して気絶させたりといろいろとあった。だが、ミッドさんたちが駆けつけてくる頃にはこちらの状況も一通り落ち着いていた。そして、人さらいの男たちはミッドさんに連行される。


「ありがとな、君たちのおかげで、解決が少し早くなりそうだ」

「あのままおとり捜査ができればよかったんだけどね」

「まぁ、そうなんだが、見失った時の代償が大きいから気にしなくていい。それにこいつらから拠点は聞き出してやるさ」


 ミッドさんがそう言った後、人さらいの男たちを連れて行った。そして、ここに残った私たちはまず村の広場へと移動する。そしてそこでカルロスとレキの説教をすることにした。そして今後、荒事をする職業になるまでは自衛のために使うように厳重注意をすることにした。

 それを聞いた二人は渋々ながらもうなずき納得をしてくれた。私たちはそんなカルロスとレキを心配して一緒にいるエリスと別れてから詰め所に移動することにし、今回捕まえた人さらいの情報について聞くことにした。

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