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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
5章「キャンサーからレオ」
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子どもたちの特訓

 エリックさんは私の肩に手を置いた後、馬車の荷台に入っていく。荷台に入る前に

「今日は寝るから見張りお願いね」

と言っていた。そして野営地点には私たちとカルロスたち3人が残ることとなった。そして私たちは焚火を囲むように座る。するとカルロスたちが話しかけてくる。


「くるみお姉さん、あの人って悪い人なの?」

「わからないけど、カルロス君たちの護衛は大丈夫だよ」


私はカルロス君たちを落ち着かせるためにそう伝える。するとカルロスたちは少し落ち着いたのかそわそわした感じが少し薄れる。それを確認したしずくが全く別のことを言ってくる。


「それにしても私たちって普通の商人に会わないよね」

「本当にそうだよね」

「今回は時間の問題もある」

「ミラどういうこと?」

「私たちがエリックと会ったのはちょうどお昼時だったから。周囲が草原だからあの時間帯は休憩にしていることが多い」

「あぁ、確かに時間的に十分怪しいか」


私がそう伝えると、カルロスたちがよくわかっていないようで頭をひねっている。なのでどうしたのかと聞いてみると、最初にしずくの言った「普通の商人に会わない」といったことがわからないみたいだ。


「それがね・・・・」

と前置きしてから順にふたご島での護衛任務のことを簡単に説明した。それを聞いた子どもたちがなんとも言えない顔をしている。


「ギルマスって全員がそうなの?」

「それはないと思う。とは言っても私たちもそのギルマスにしかあったことないしな」

「へぇ、いろんな人がいるんだね」


子どもたちはそう言っている。そして子どもたちはお昼に寝ていたこともありまだ元気だ。そこでカルロスとレキはしずくに話しかけている。


「しずくさん、俺たちに戦い方を教えてくれませんか」

「ん?別に構わないけど戦いには参加させないよ」

「もちろんです」


しずくがカルロスたちに伝えると二人は構わないと答えている。そしてこの日から数日の間カルロスたちの夜間練習が開始された。


ーーーーーーーーしずく視点-----------

 カルロスたちに戦い方を教えるとは言ったけどどうしようかな。とぼくは考えることになった。カルロスたちが寝た後に本格的にくーねぇに相談してみるしかないかな。そして、カルロスとレキのことを確認する。体つきは外で遊んでいたということもあり比較的しっかりしている。とはいってもステラシオンでは普通ぐらいなのかもしれないけど。


「よし、軽く攻撃するからそれぞれ防いでみて」

「どうやって防げばいいですか?」

「そうだね、何欲しいのある?」


ぼくが子どもたちに伝えると二人はそれぞれに欲しいのを伝えてくれる。その結果、カルロスが剣を欲しがりレキが自身の腕で対応したいと言ってきた。自身の腕についてはどうしようもないので、そのままになってしまう。一方カルロスは木刀を2本取り出して1本をカルロスへ渡す。


「カルロス、重くない?」

「大丈夫だけど、少し重いかな」


 カルロスがそう伝えるとぼくは満足にうなずいてから二人を前にして木刀を片手で素振りする。そして特訓が開始された。




「さて、今日は初回ということもあって正面からだけ切りかかるからそれぞれで防いでみて」

「しずく、ちょい待ち」

「ふぇ?どうしたのくーねぇ」


特訓の開始をくーねぇからストップがかかる。ぼくはストップがかかったことによって軽く駆けていたのですぐに止まることが出来た。

子どもたちは頭を捻っているが、くーねぇはレキの元へ歩いているていく。そしてくーねぇは自身のウェストポーチからバンテージを取り出してレキの手に巻いてあげている。そして巻き終わると「よし」と納得して一言二言伝えてから下がっていった。


「しずく、ごめんね。もう大丈夫だよ」

「OK、それなら遠慮なく打ち込むね」


 ぼくが二人にそう伝えてから、木刀を片手に持ちゆっくりと近づいていく。そして残り5メートルまで近づいたところで近づく速度を上げる。そのまま使い慣れていない木刀を持った、カルロスではなく自身の両手を使っているレキのわき腹を狙い横に薙ぐ。

レキはぼくの動きが見えていたようで手の平で受け止めた。ぼくはそれを確認して注意を促す。


「レキ、手の平で受け止めるより手の甲で。なれると弾くことができる」

「はい」


 レキに注意を促した後、ちらっとカルロスのいた方に視線を向けるとカルロスがいなかった。だが、背後に気配が一つある。なのでぼくはそのまま回し蹴りの要領で蹴り飛ばす。すると、後ろにいたカルロスは木刀で防ぎはしたが、木刀の上からカルロスが後ろに吹き飛んだ。


「まずっ!」


 ぼくは咄嗟のこととはいえ蹴る力を入れすぎたため、後ろに飛んで行ってしまった。なのでぼくは咄嗟に飛んでいくカルロスの後ろに水球を作り出す。カルロスはそのまま水球にぶつかってずぶ濡れとなった。ぼくはカルロスに近づいてからぼくはカルロスの状態を確認する。


「カルロス、大丈夫?」

「う、うん」

「ギリギリのところで木刀が間に合ったから」


 カルロスはそういうが当の木刀はヒビが入っている。木刀にヒビが入っているのを確認したぼくは木刀を一度受け取りくーねぇの元へもっていく。そしてくーねぇは木刀の状態を確認すると、魔力を流し始めた。するとヒビが少しづつだけど消えていく。


「はいこれで大丈夫だけど、気を付けてね」

「はーい」


 ぼくはカルロスに直した木刀を持っていき渡す。そしてカルロスに一言告げる。


「攻撃禁止とは言っていないけど自身の身を守ることを頑張ってほしいかな」

「ごめんなさい。でも、このままだとまたあの時みたいなことがあるから」

「それはわかるけど、自分の身も守れないんじゃ他人を守れないよ」


 ぼくはカルロスに自論だけどと最後にそう付けたして伝えた。カルロスはその言葉を聞いて素直にうなずく。


「さて、続きやろうか」

「しずくさん怖い」


カルロスがぼくの様子を見てからぽつりとそう呟いた。そしてぼくたちは訓練に戻ることになる。

そしてカルロスとレキの二人が疲れて動けなるころに特訓は終了した。


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