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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
5章「キャンサーからレオ」
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幽霊対策

少しの間短めになりそう

「アルセスはカールに任せてこっちはこっちの説明するよ」

「うん」

「あら、珍しくしずくがおとなしいね」

「食事中に暴れたらくーねぇが」

「そうだね」


 ミールとしずくが話している。それを聞いていたタルフさんが驚いた表情で私を見ている。何度かしずくとミールを叱っているからこうなっているけどあまり詳しく聞いてほしくない。


「それじゃ、食事の邪魔をしない程度に進めていくね」

「「お願い」」


私としずくはミールにお願いした。ミラとタルフさんは二人は主っているものを知っているようで静かに食事を進めている。


「私たちは主に時空を主っているの。時空っていうのは簡単に言うと時間と空間の二つね。だからこの前作ったみたいに別な空間に世界作ったり過去に飛ばしたりできるんだ」

「ミール、私たちが来た少し後にだれか飛ばしたりした?」

「いんや、そんなことしてないけどな。どうかしたの?」

「少し前に私たちのことを知っている人と会ったから、二人が何かして来たのかなって」

「最低限今のところ分からないな。相手によっては自前の可能性はなきにしもあらずだけど」

「どういうこと?」

「ん?しずくとくるみは空間を少しは操れるでしょ?それに私たちの後継になったら時間の操り方教えてあげるよ」

「ということはもしかして」

「まぁ、深く考えないことをお勧めするy・・・」

「おい、ミールさっきの話は本当か?」


 ミールが話し終わろうとしたところでアルセスがミールに話の矛先を変える。それにミールがうんざりした顔をしつつ相手をし始めた。会話の矛先が自分からそれたカールは、ミールと入れ替わるように私たちのほうに歩いてくる。そして、満面の笑みで私としずくに問いかけてきた。


「ねぇ、くるみ、しずく。ぼくたちの許可なく魔法何度か合わせたでしょ」

「な・・・何のことかな」

「ごめんなさい」


しずくがごまかそうとしているが、私は素直に謝った。カールは私のほうを向いて一度頷く。だがしずくのほうを見てから、てこてことしずくに歩いて近づいてくる。そしてぴょんと一度ジャンプをしてしずくのほっぺにつかまる。


「いはいいはい。はんで、ほっへつへるほ」

「そりゃもちろんぼくたちとの約束を破ったのにかかわらず隠そうとするからだよ。状況も状況だから大目に見てあげようと思ってたのにさ」

「うぐ。なんで知ってたのに聞いたのさ」

「そりゃもちろん知ってるさ。君たちのことには気を使っているから定期的には確認はしているからね。状況もわかってたから仕方ないとは思うよ。前に言った通り僕もミールも二人には死んでもらっては困るからね」


カールと話しているとミールもアルセスと話し終えたのか私たちのほうに戻ってくる。


「それじゃ私たちは帰るね」

「おう、さっさと帰れガキども」

「口悪いけど仲いいのかな」

「うるせえ、あとミラの嬢ちゃん」

「何でしょうか」

「セバスの親父によろしくな」


 周囲に聞こえない声量でミラに一言伝えた後、手をひらひら振りながらアルセスさんは去っていった。


「なるほど~、お二人は双子の神の加護を授かっているのですね~」

「そうだね。あんまり公言はしたくないんだけど」

「まぁ~、そうでしょうね~。ですけど~、祠の管理人には言っといたほうが~いろいろと便宜図ってもらえるよ~」

「わかりました。それなら管理人には話すようにする」


 そう話したことで昼食が終わる。昼食が終わると私は懺悔室へと通された。その間しずくとミラは好きなことをしている。

ミラは椅子に座って時間をつぶしている。一方しずくだがタルフさんに相談して修道服を貸してもらって着替えている。そしてぴょんぴょん飛んだり軽く走ったりした。


「しずくさん~、その服であまり走ったりしないでね~」

「ん?わかった」


 しずくは返事してからおとなしくした。私は初めて見たしずくのコスプレに対しタラ~と何かが垂れてくるのが分かった。


「くるみ、鼻血」

「ふぇっ?」


 ミラに言われて確認してみると鼻血がタラ~と垂れてきている。しずくはそれを確認したのかシャドウガレージからポケットティッシュを取り出して渡してくれた。私はそれを受け取り止血して懺悔室へ入ることにした。



懺悔室の中は椅子があるだけで他は何もない。


「それでは~、くるみさん。何があったか教えてもらっても~。ちなみにここでの話は外には聞こえませんし~、秘密は厳守しますよ~」

「はい、実は恥ずかしい話なんですけど・・・」


 私は昨日あったことと幽霊が苦手なことを素直に話した。私としずくが迷い人であることは伏せてある。するとタルフさんは珍しいと思ったのか驚いた声音で私の言葉に返答を返してくる。


「それはそれは~珍しいですね~。ステラシオンにはウィスプなどの霊体系の魔物もいるので~、子どものときによっぽどのことがないと~、霊体系の魔物が苦手になるなんてないはずなんですけどね~。まぁ~詮索は私の管轄外なので~詮索はしませんよ~」

「ありがとうございます。それで何かいい案ありますか」

「ひどいことかもしれませんが~、ありませんね~」

「まぁそうですよね。こういうのはやっぱりなれとかなんですか」

「う~ん、それもありますけど~。光魔法を使えると聖水が作れるから~苦手な人は数をそろえているんですよ~」


 やっぱりそうか。でも聖水作成に光魔法が使えるなら数をそろえておいてもいいかな。そう思っていると他にもいくつかの提案を出してくれる。


「聖水もそうですけど~、霊体系の魔物は光に弱いから目に入ったら目つぶし程度の魔法をぶっ放すと逃げていくわよ~」

「思ったより霊体系って撤退させるだけだと簡単なんですか?」

「そうよ~、光魔法が直撃すると上位の霊体系でもないと消滅するし~、上位であっても動きが鈍るから~」

「ありがとうございます」

「いえいえ~、これも仕事ですから~」


 なるほど、ということはその方向でスキルを考えておいたほうがいいかな。そう思いつつ少し晴れやかな顔になって懺悔室を出る。懺悔室を出るとしずくが私に修道服で抱き着いてくる。それを見て帰ったら修道服作ろうかなとひそかに思うのだった。

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