説教
----------しずく視点-----------
ゾンビとスケルトンをすべて倒しえ終えたぼくとミラはくーねぇのもとに戻ることにした。その時のミラは明らかに怒りの表情でくーねぇのもとに向かっている。ミラはくーねぇのもとについたところでくーねぇの肩をつかむ。
「ちょっとくるみ。さっきのはどういうこと」
「しずく、ミラごめん」
「うん、実際にあたることはなかったし大丈夫だよ」
「しずく、当たらなかったから大丈夫じゃないの」
「・・・」
ぼくはミラの剣幕に押されぼくは口を閉ざすこととなった。そのあと、ミラは説明していく。
「そもそも、無理して戦う必要は現状ないんだから。無理して戦って私やしずくにあたることで余計な怪我を負うこともあるの」
「うん。。。」
「今回はしずくが気づいて止まれたからいいけど、最悪の場合命落とすことになるんだから」
「!!」
その言葉を聞いたくーねぇは驚きの表情をしている。その後に、ミラは味方にあてることになるかもしれない攻撃されるぐらいなら攻撃しないほうがましと伝えてくーねぇへの説教は終わる。
そして、ミラの口撃の対象はぼくのほうへと移ってきた。
「あと、しずく。くるみが好きなのはわかるけど、好きなら言うときは言わないとくるみのためにならないよ」
「大丈夫。言うことは言ってるよ」
「しずくは言いたいこと言っているけどくるみの欠点とか指摘してないでしょ」
「う~ん。そうかな」
「はたから見てたら一切そういうことしてないように見えるんだけど」
「そ、、そうかな」
「はぁ~。わかった?二人とも私たちのパーティのことを考えるなら遠慮なく指摘しないとダメ」
ミラがそういうとゾンビたちと戦っていた時のミスの反省は一旦終わった。
話が終わるとこの後の動きを確認する。その結果、お互い攻撃に最大限の注意を払いつつ奥に進もうということになった。
奥に進んでいくと食堂だったのかいくつかの長机と丸椅子が置いてある。そしてぼくの背中がぞくっとした。今までも何度か感じた感覚に従い取り回しが利きやすい積水をそのまま魔力をまとわせて振りぬく。
降りぬいたところでぼくたちの背後にフードを目深に被った軽鎧の青年のゾンビが一人いた。後ろから奇襲を仕掛けたゾンビはそのまま存在が希薄となり人魂となる。
「ひっ」
「くーねぇ、無理なようならすべてぼくたちがやるから」
「大丈夫。さっき見たいなことには起こさない」
「くるみ、わかってるね」
「う、うん」
ミラはくーねぇが戦いに参加するということを聞くと念を押してくる。これでさっきみたいなことが起きたらそれこそ、ミラの雷が落ちるかもしれない。なのでぼくも心を鬼(?)としてくーねぇに
「信じてるからね」
と言ってからダークブレードを発動させた。
「チクショーー!!ナンダッテンダ」
ゾンビが聞き取りにずらい声音で叫び声を上げている。叫び声には悔しさと怒りが織り交ざっていた。そしてマントを翻して剣を1本取り出した。そしてゾンビは再び人魂となりぼくの近くに近づいてくる。
「しっ!」
「ソノテイドデ」
ぼくが切りつけた闇剣をギルドの看板の裏と同じく勾玉が二つ重なった文様が柄と刃の間に刻印されていることに気が付いた。気が付くことはできたがすぐに力押しで飛ばされてしまう。それと入れ違うようにラビィが足に装着した風の刃で切りつける。だがそれも空しく空振りしてしまう。
「これはきついな」
「そうだね、人魂となると攻撃が一概に当てることができないのがな」
「くーねぇ、大丈夫?」
「う・・・うん・・・なんとか」
ぼくはくーねぇに確認すると顔を青くしながらもアルジルをベースに鞭を形成している。
(うん、くーねぇも大丈夫そう)
そこでぼくは少しひらめいたことを試すためにくーねぇにお願いすることにした。
ぼくは闇剣を一度解除してから水剣に切り替えた。
「くーねぇ、この水を聖水にできない?」
「やってみる?」
「お願い」
ぼくがくーねぇにお願いするとくーねぇは快く受けてくれた。そして水剣にくーねぇの発動させたソーラーウィップを巻き付け、光の魔力を流し込む。流し込まれた後の水剣は薄っすらと光輝いている。
「しずく、気を付けてね。カールたちに禁止されてるんだし」
「そうだった。普通に使ってた」
くーねぇの言葉にぼくは魔法の融合は禁止されていることを思い出した。
(模擬戦の時にくーねぇも魔法合わせてたような)
と思いつつも言わないでおいた。
「オレハイライヲ・・・ハタスタメニ」
「うるさいな」
ぼくはそういうと光を混ぜた水剣で切りつける。水剣はゾンビの腕に吸い込まれる。水剣がゾンビを切るける。ゾンビの切り傷から白い煙が出ている。
「アァァァァァァ、イタイイタイイタイイタイ」
ただ痛いと繰り返すゾンビの声に引きつられウィスプやスケルトンが集まってくる。その時水剣からバチッと放電した。びっくりしたぼくは咄嗟にくーねぇのほうを見てみるとくーねぇは目を回して倒れていた。
「ミラー!てったぁぁぁい」
「えっ!?しずくどうし・・・・」
ミラがぼくにどうしたのか聞こうとしたようだったがくーねぇの状態が目に入ったのかすぐに事態を察してくれた。ぼくの近くに移動して少しの間守ってくれる。その間にくーねぇをお姫様抱っこしてから一目散に洞窟から外に出た。
「少し洞窟から離れようか」
「うん、ここだと怨霊の声が聞こえるから」
ぼくたちは洞窟から離れ、町に向かって歩いていく。町に近づいていくとくーねぇが目を覚ました。それに気づいてもあえて気づいていないふりをして抱っこしたまま町に到着した。
町に到着するとくーねぇはじたばたし始めたがぼくたちはギルドに向けて移動をしていく。
「しずくさん、くるみさん、ミラさんお帰りなさい」
「ただいま」
「それでくるみさんは怪我でもしたのですか?」
「そういうわけじゃないけど」
「ある意味無理した罰」
ぼくはくーねぇを下ろしてから洞窟であったことと地図を受付嬢にに渡す。受付嬢は苦笑いしつつも処理を進めてくれた。
「ありがとうございます。この情報量だとこの値段になります」
そういって小銀貨2枚渡してくれた。そして顔を赤くしたくーねぇに受付嬢は気絶するまで無理したくるみさんが悪いと説明してくれた。
それに対しくーねぇはおとなしく返事した。
食堂で会ったゾンビはゲームでいうところの中ボス戦でした。




