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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
5章「キャンサーからレオ」
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ダンジョン「海賊の寝床」

初のダンジョン探索が始まりました。

----------しずく視点-----------

ぼくたちは初めてのダンジョンに到着した。ダンジョンの名前はギルドで聞いたところによると「海賊の寝床」というダンジョン名になったらしい。このダンジョンの元はぼくたちが相手した海賊たちが使っていたアジトらしくそのアジトが今ではダンジョンと化してしまっている。


「ダンジョン名で気づくべきだったね」

「そうだね、これは厳しそうだね」

「まぁ依頼を破棄するわけにもいかないから入っていくしかないんだけどね」


 ぼくは腰にしがみついているくーねぇの頭を撫でつつ洞窟を進んでいく。そして気になったことを確認してみた。


「くーねぇ、ここら辺にお化けとかいないよ」

「しずく、ほんと?」


 くーねぇの滅多に聞かないおびえた声に内心ドキドキしつつも「いないよ」と返してあげた。すると恐る恐るくーねぇは顔を上げる。奥からたまに聞こえる「オォォォォォォォォ」という声には慣れたのか肩をビクっとさせるだけだった。そんなくーねぇを抱きつつ確認すべきことを確認する。


「大丈夫だよ。地図って書けてる?」

「うん、ありがとう。地図は・・・あっ!記録開始してなかった」

「仕方ない仕方ない。ミラ、一度入り口まで戻ろう」

「わかった」


 ぼくはくーねぇの言葉に仕方ないと声をかけ、ミラに事情を説明して一度入り口まで戻る。声や雰囲気にある程度慣れたのかくーねぇは少しづつ自分で歩けるようになった。ぼくはくーねぇに気をかけつつ入り口まで戻った。そして入り口でくーねぇの持つ地図の赤い部分をちぎってから再度ダンジョンの奥へと入っていく。


地図の奥へ入るといくつかの罠が出てくる。罠は単純なのが多く踏むと壁から矢が出てきたり地面から槍が突き出てきたりといったものが多い。それを気づいたところは解除したりわざと踏み物理的に解除をして進んでいく。そして少し大きめの広間にたどり着いたとき目の前にふわりと炎が一つ通過した。それを見たくーねぇは「ひぅ!」という小さい悲鳴を上げて気を失ってしまう。それを確認したぼくはくーねぇを抱えて地面に頭を打つのを防ぐことができた。


「ミラ、ごめんぼくたち前線いけない」

「仕方ない、ラビィ二人で頑張ろう」

「きゅっ」


ミラのその言葉にラビィは頷く。ラビィは足に風の刃を装着し、奥にいるゾンビたちを切り付けていく。ミラは、近くにふわふわと飛んでくる火の玉にウィンドカッターを放つ。それをのらりくらりとかわしなかなか当てることができず、苦戦を余儀なくされている。

「ウィスプは魔法しかダメージにならないんだけど光以外だと当てるのが難しい」

「ということはくーねぇいないと大分きつい?」

「うん、間違いなく。でも・・・」

「そうだよ、くーねぇはこのウィスプだっけ?こいつ見たら戦闘どころじゃないよ」

「そうなんだよね」

「仕方ない、今の状態は役得だけどここはくーねぇのために頑張るか」


ぼくは自分に気合を入れてから、シャドウガレージから枕を一つ取り出し、地面を均した後に枕を地面に置きくーねぇを寝かしてあげる。そしてくーねぇの近くに水の膜を作り出す。そして右手に積水をベースとした剣を作り出す。そして剣道の要領で正眼にに構えた。そしてぼくの近くにふわふわと飛んできたウィスプに対し一思いに縦に切りつけた。

刀で落ちてくる葉っぱを切るのが難しいようにウィスプはするりと躱されてしまった。横に流れたウィスプはぼくに対し火を噴いてきた。


「うわっ」


 ぼくは驚きながらも横に飛ぶことで炎を躱すことができた。ぼくは一度剣を素振りしダークブレードを解除する。そして最近使えるようになったウォータブレードに切り替える。そしてウィスプに再度切りかかる。その際に、ウィスプの影に少し闇魔法で少し細工する。

ウィスプに切りかかる。するとさっきと同じようにふわりと躱したがその際にウィスプの影から棘が出てくる。棘がウィスプの近くを通り過ぎたが直撃することはなかった。

その後、ぼくはくるっと一回転して右手に持つ水剣を再度降りぬく。

これにはウィスプも対応することができなかったのかウィスプを横に切ることができた。それによってウィスプを倒すことができた。その間にもミラとラビィが協力してゾンビたちはすべて倒されている。

ぼくたちは戦闘が終わった後くーねぇが目を覚ますまでここで時間をつぶすことにした。ゾンビの死体はラビィに頼み地面に埋めておいた。


「ミラ、ここ人が来ないね。あんなにギルドに人がいるのにここに人が来ないのはどうしてなんだろう」

「う~ん、たぶんだけど時空が歪んでるのかな」

「どういうこと?」

「魔力が多いと空間がゆがんで入った人ごとに出る場所が異なることがあるって聞いた」

「なるほど」


ミラと話していると膝の上からくーねぇが起きたのか声が聞こえてきた。


「しずく、さっきの人魂は?」

「大丈夫だよ~、もう倒したから安全」

「そ、そっか。よかった」

「さて、くるみも起きたことだし奥に行こうか」


その言葉を聞いたくーねぇは明らかにいやそうな顔をしたが依頼ということもあるのでいやいやながらもゆっくりとした足取りで奥へと進んでいく。

奥へ進むこと数分、再度大広間に出た。大広間では先ほど戦っていたゾンビに加え動く白骨体であるスケルトンがいる。スケルトンはカタカタと音を鳴らしながら頭蓋骨の中に火の玉が時折見ることができる。それを見たくーねぇは顔を青くしたが今回は気絶することはなかった。


「くーねぇ、無理しなくていいからね」

「だ、だ、だ、大丈夫だよ、しずく」

「全然大丈夫そうに見えない」

「あはは、無理しないようにね」

「きゅいー!!」


くーねぇは知らず知らずのうちに力が入ってしまったのか精神安定のために抱きかかえていた、ラビィを力いっぱい抱きしめてしまったらしい。ラビィは抗議の意味も込め足でくーねぇのおなかのところをたしたしと蹴っている。それを受けてくーねぇは「ラビィ、ごめんね」と言って話してあげている。

(こんなことならぬいぐるみの一つでも持ってくればよかったな)

と思っていてもステラシオンに来ることなんて思いもしていなかったので仕方ないこと。しかも今と違い日本にいたときはぬいぐるみなんてサイズ的にも学校に持ち込めるものではないからなおさらなのだが。

そういったことを考えているとスケルトンとゾンビ両方ともにぼくたちに気づいたのでくーねぇに待ってもらうよう言いつつ魔物へと近づいていく。


「【ダークブレード】【ウォータブレード】」


 ぼくは闇剣と水剣の両方を作り出し近づいてくるゾンビとスケルトンを次々と切り付けていく。そうしている内にもミラの射る矢と戦場を駆け回るラビィによってゾンビの数はどんどんと数を減らしていく。そうしているとぼくの近くを光の弾丸が一つ通り過ぎた。


「うわぁ」

「しずく、ごめん」


飛んできた方向を確認するとくーねぇがぼくに対し謝ってきているのでスケルトンに対し魔法を使ってそれがぼくにあたりそうになったんだと理解した。その光景を見たミラが目を見開き、くーねぇのほうを見ていた。ぼくはくーねぇのことは気にしつつもまずは敵をせん滅することにした。

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