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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
4章「いざ、キャンサー共和国」
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VSアキラ_1

翌日、私たちはギルドの訓練場に到着した。

訓練場には既にグレンさんたちが来ており模擬戦の準備も整っている。それに対し、私たちは到着したばかりのためグレンさんに断りを入れてから軽くアップした。


「よし、準備運動は大丈夫のようだな。今回の審判は俺がやる。公平に判断するからそのつもりでいてくれ」

『お願いします』


私たちはグレンさんに返事し、グレンさんのパーティも思い思いにグレンさんに返事を返している。それを確認し、一度頷いてから懐に手を入れコインを1枚取り出した。


「このコインが地面に落ちたら開始だ」


 私たちに開始の合図を伝えてからコインを上に弾き飛ばした。弾き飛ばしたコインが地面にチャリンと音とともに落ちる。


コインが落ちると同時にミカゲさんの姿が見えなくなった。ミカゲさんがいなくなったあとカエデちゃんとレイカの二人が矢と魔法を放ってくる。それをラビィとミラが撃ち落とした。


「ミカゲさんはどこに」

「くーねぇはやらせない」


 私がミカゲさんを探していると私の背中からしずくの声が聞こえた。その声に振り返ってみるとミカゲの忍刀をしずくの刀で防いだところだった。ただここでしずくにばかり気を使ってはいられない。

後ろからゆっくり歩いてきているアキラさんに視線を移す。


「俺の相手はくるみか」

「残念ながらそうなりましたね」


 私はアキラさんと話しながらソーラーウィップを発動させた。それに対しアキラさんもその場で足を止め腰に差した刀の柄に手を掛ける。

(あの様子だと居合切りかな)

私は腰に手を掛けたアキラさんへ向けて鞭を振るった。そのムチが届く前に私向けて突風が吹く。いきなり吹いた突風によって、手元がずれアキラさんの足元にムチを叩きつけるに終わった。


「ラッキーだったな」

「何が、ラッキーよ!!」

「あそこで突風が吹かなかったら直撃だったんだからラッキーだろ」

「避ける気もなかった人にそう言われても正直嫌味なんだけど」


 アキラさんがラッキーと言ってきたので文句の一つを言ってやる。だが、私の放った文句に対しどうでも無いように返答を返してきた。アキラさんはムチで狙ったのに何事もなかったかのように刀の柄に手をかけたままだった。柄に手をかけていることもあり迂闊に近づくことが出来ない。


(しずくなら真っ向から何とかできるんだろうな)


そう思いつつ手に魔力を集めつつアキラさんに走って近づいていく。それに対しアキラさんは静かに間合いを測っているだけだ。それを認識しつつアキラさんとの距離を慎重に詰める。距離にして20mを切ったところでアキラさんが前方へ飛び一息に刀を抜き放った。


私は、アキラさんが前にとんだところでアキラさんの手元を狙いライトショットガンを撃ち私はしゃがむ。ショットガンの距離的に相手が腕を降り始めるところでショットガンの弾が破裂した。

破裂した衝撃と無数の小型の弾丸のおかげでアキラさんの腕が少しずれ、髪の毛を数本切られるだけに終わった。


「ほう、よく躱したな。これで終わらせて他の奴らの助っ人に回ろうと思ってたんだが」

「お生憎様、そう簡単にはやられて上げないんだから」

「そうは言ってもこの距離はやりづらいんじゃないのか」


 確かにアキラさんの言ったとおり、この至近距離は圧倒的に不利だ。なので後ろに飛びながら何とか距離を取ろうとするが、アキラさんがぴったりとくっついてくる。その間にも頬や腕に細かな切り傷が出来ている。その時、横から石の弾が私の頭目めがけ飛んできた。


「【セイントシールド】」

「よそ見してる余裕あるのか?」


 私は横目に入った石の弾を聖闘士シールドで防ぐ。その一瞬の内にアキラさんが肉薄するまで接近を許してしまった。そのまま刀の柄で私の鳩尾を打とうとしてきているのが視認できる。

パリンと音をたてさっき張ったセイントシールドが全て砕ける。セイントシールドを挟むことによって威力を和らげるを防ぐことはできたが、お腹に衝撃が走り、多少後ろへ後ずさる。


「けほっ」


 昨日の夜の話し合いのとおりひとりでもかければこの模擬戦は終わりを迎えることになる。なので意地でも負けるわけにはいかない。だけどアキラさんに攻撃を当てることもできず、いいように弄ばれているのが現状だった。


「これだけは言わせてもらおう。確かにDランクとしては強い。だがもっと攻撃の手段を増やすことだ」

「言われなくてもわかってますよ」

「ふん、それなら心おきなく負けを認めるがいい」


アキラさんから告げられた言葉に「はい、そうですか」と従うわけにはいかない。だけど現状の攻撃手段が一切通じていないのも事実だった。話の流れからアキラさんは次の攻撃で確実に仕留めるつもりだろう。そう考えていると正面にいたアキラさんが忽然と姿を消した。

それを確認した私は背後から殺気を感じた。だが、この状況からじゃ回避のしようもないため、上空に現状使える最大限の光量を持つライト使う。ライトの光に紛れ込ませる形で正面へフラッシュムーブにより瞬間移動する。

 瞬間移動が成功したが、首を少し切られ血が滲んできていた。一方アキラさんはライトの光を至近距離から浴びたことによって目にダメージがあったのか目を閉じたままでいる。少し余裕ができた私は、魔力視で周囲を確認してみるとアキラさんの周囲に緑色の魔力が飛交っているのが確認できた。


「やっぱり、風属性」


 私はぽつりと呟いてから今後の対策を練ることにした。風属性は主に速度の上昇を得意としている。だからさっきのように一瞬で距離を詰めたり出来た。

多分最初の居合切りの時も速度を上げていたんだろう。そして最初の突風もアキラさんの仕業だ。考察しているとアキラさんが頭を振っている。その後、目を開き私を見据えてきた。


「なかなかやるじゃねえか。まさかまた躱されるとはな」

「しずくたちが終わるまで足止めはしなくちゃね」

「足止め・・・か」

「!?」


 私の発言にアキラさんが反応したが意味はわからなかった。アキラさんは刀を構えてからたんっと一息で距離を詰められた。その時私と目が合った気がした。アキラさんは何事もなかったかのように剣を横に薙ぐ。


ガキン

「!?」


 私に当たる直前に刀が止まる。正確には咄嗟に刀と腰の間にアルジルを差し込むことによって直撃を防ぐことができた。それによって何とか刀の直撃を受けることを防ぐことができた。アキラさんは防がれるとは思っていなかったのか驚いた顔をしているが、すぐに気持ちを入れ替えたのか一旦距離をおく。


 私は距離を置かれたのをいいことと考え、アキラさんへソーラーレイを撃つ。だが、アキラさんは刀身に反射させることで事なきを得ている。

(やっぱりここまで来るとすぐに対策取られるか)

アキラさんの実力になるとソーラーレイは効果がないということを再認識する。そのため、ソーラーレイは牽制にしか使えないと考えることにした。アキラさんと戦う面で一番の問題は近距離をどうするかとなる。一番は近づけさせないことだけど、アキラさんの速度が早いこともありすぐに距離を詰められてしまっている。

今後の対策について考えているとアキラさんが話しかけてきたのだった。

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