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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
4章「いざ、キャンサー共和国」
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ラビィはご機嫌ななめ

短めののんびり回です。

 ギルドの人に紹介された宿屋へと到着し夕飯を食べようとした時だった。いつものようにラビィの野菜セットを頼みラビィを召喚した。


「【召喚:ラビィ】」

「きゅっ(ぷい)」

「へっ?」


 召喚したラビィがぷいっとそっぽを向いてしまう。その反応を見て私は何があったのか一瞬判断がつかなかった。だけど、ラビィにそっぽ向かれたといことを認識できたと同時に少しづつ悲しみがこみ上げてくる。


「あぁ、最近ラビィ読んでなかったもんね。大体2日間ほど」

「それで機嫌損ねたのかも」

「きゅ~(こくこく)」

「あぁ、ラビィも頷いているしそうっぽいねやっぱり」

「くーねぇ、ラビィ呼んでなかったから機嫌損ねたっぽいよ」

「たしかにそれは悪いことしたけど、一昨日は急ぎのクエスト内容だったし仕方ないでしょ。そのあとも結構バタついてんだし。ラビィ、機嫌直してくれないかな」

「きゅっ、きゅきゅ(ボディランゲージで説明中)」

「昨日はそうでも今日は出せたって言われても」

「きゅーきゅきゅっ(ぷい)」

「ねぇラビィ、どうしたら機嫌直してくれるの?」

「きゅ~。(腕を組んで考え中)きゅきゅ~きゅ~(ボディランゲージで説明中)」

「わかったよ。今日一緒に寝よ」

「きゅ~♪(ご機嫌で頷く)」


 ラビィと話し終わったのを見計らったかのように、店員さんがそれぞれ頼んだものを持ってきてくれた。食べている時にこれからのことを話していく。その過程で今晩のことについても触れることになった。


「しずくは悪いけど今日一人で寝てね」

「えっ?だ・・・大丈夫だよくーねぇ。ラビィと一緒にふたりで寝ればいいんだし」

「厳しいと思うよ。自宅のベッドならまだしも」

「しずくたちのベッドってそんなに大きいの」

「そうだね、二人で余裕持ってねるために宿屋にあるベッドの1.5倍ぐらい」


 実際私たちの家では、ダブルベッドで私としずくがひっついて寝いているので比較的ベッドに余裕がある。二人でひとつのベッドで寝ている都合上、セミダブル以上のベッドである必要がある。そういったこともあり、私としずくでお金を出し合いダブルベッドを買ったというのが実情だった。

 親に追い出されたときは、布団しか持たせてくれなかったから仕方ない。まぁ親に追い出された時に柵付きのベッドじゃなかったからマンションに住み始めてからも一緒に寝てたんだけどね。この点に関しては親に感謝だ。


「む~仕方ないか。ラビィも大切な仲間だし今晩くーねぇを自由にする権利を与えよう」

「きゅきゅ(敬礼)」

「私の意見は・・・まぁいいか。これは私から言い出したことだし」


 これで今晩の話は終わり明日の話になっていく。と言っても明日も移動中心で動きワサトへ到達しようという程度だった。移動中のクエストの受注はいつもどおり常設のものだけだろう。


「でも、常設飽きたよね。なにか面白いクエストあればいいんだけど」

「そんなクエストあったら平和じゃないよ」

「まぁ、そうだよね」

「でも、多分近々出ると思う。魔族の動向調査が」

「それってどうにかなるの?」

「どうだろう、あのモノクルの魔族の実力次第。洞窟で会った少女と同じだったらほぼ無理だと思う」

「でもこういうのって対象ランク誰が選ぶんだろう」

「基本的にランクは対応したギルド員が決めてるだけど今回はマルクスさんが決めて依頼出すんじゃないかな」


 私たちは小声でモノクルの魔族のことについて話している。周りが酔っ払いでうるさいということもあり小声での話が漏れることはないが、この話はこのぐらいでやめておくことにした。

でも、ミラの言うとおり近々そういった依頼もありそうだ。その頃には私たちは多分大陸にわたっていると思うけど。


「それと近々の懸念は海賊退治だよね」

「そうだね、Cランク冒険者って言ってもどんな人かわからないしね」

「それもそうだし話しづらい人だと大変」

「そうだね。グレンさんたちなら楽なんだけど」

「それは高望みしすぎじゃないかな」


私たちは話しながら夕飯を終えた。


 食後は、割り当てられた部屋に移動した。部屋のベッドは予想通りシングルベッドが3つあるだけで、案の定しずくとラビィ含めて寝れる大きさじゃなかった。普段のしずくと一緒に寝るだけでもサイズ的にギリギリだから仕方ない。


「ラビィ、しずくお風呂入るよ」

「はーい」


 ギルド員さんから紹介された宿は、基本的にお風呂がついているのでありがたい。その分お金が少しお高めになっているけど、安全と清潔と引き換えにするには十分だ。


「まずはラビィから洗っちゃうね」

「きゅい」


 ラビィを手招きして呼び寄せてから、石鹸を泡立てて泡でもこもこにしていく。石鹸を付け終わったところでシャワーでラビィに付いた泡を綺麗に洗い流してあげた。


「きゅ~」

「はい、終わり。しずく、桶頂戴」

「はいはい」


 しずくに桶を出してもらって、お風呂に溜まっているお湯を桶に入れる。その後ラビィを桶の中に入れてあげた。ラビィは桶の縁に頭を乗せてくつろいでいる。それを見てほっこりしてからしずくを呼んで洗ってあげることにした。



しずくと私二人とも一通り洗い終わり湯船に浸かる。その際に、ラビィが入っている桶も一緒に湯船に入れる。もちろん桶が沈まないよう下に手を添えているけど。その状態で3人でゆったりしたあとお風呂から出た。


「ミラ上がったよ」

「ん、じゃぁ入ってくる」

「いってらっしゃい」


 ミラを見送ったあとしずくがひとつの妙案を思いつたようで動き出した。


「こうすればくーねぇと寝れる」


 そう言いながら魔力強化を使ってまで隣り合っていたベッドを押して横に並べた。それを見て私はその頑張りに呆れつつ応えてあげることにした。


「しずくがそこまでするなら一緒に寝ようか」

「やった」

「汗かいてない?」

「大丈夫、魔力結構使ったけどおかげで軽いと感じるとこまでもっていけたから」

「それならいいけど。それと今日の特訓どうするの?」

「そうだな、精神統一ぐらいしかできないよね。さすがに宿屋の中で刀は振れないし」

「まぁ、そうだねそれじゃ何かあったらいつもの方法で呼ぶからやっておいで」

「はーい」


 しずくはそう言ってから部屋の隅へ移動した。しずくが言うにはどうも近くに人がいると集中しきれないようで、人が少ないところでやるようにしているみたいだ


 しずくも精神統一をし始めたこともあって、私はラビィを撫で回しつつ明日以降について考えを巡らしていくことにした。

 ミラがお風呂から上がってきてからしずくに声を掛けこの日は寝ることにした。

(よし、明日ワサトについたらギルド員さんに紹介してもらおう。あとグレンさんたちがいるかも一緒に)


 そう心に決めてから眠りにつくことにした。この日は久しぶりに夢を見た。その夢は嫌なことに船上での夢だった。

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