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勇者創世記  作者: 白夜いくと
第一章
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荒れ狂う海の中で

 バーンたちは、再び船の中で作戦会議を開きます。まず太陽の光を遮ってしまうほど大きな動物を拘束するだけの力はレティにありません。ガストンも重量オーバーで戦えません。となると、アズトールのキラリクスが召喚されるまで、バーンとアシュリーだけしか戦力にならないということでした。しばらく考えた末、フィーネがあることを思いつきます。


「合体技ってできない? 剣と魔法のあわせ技」


 バーンとアシュリーは向かい合って、互いの武器を見つめます。アシュリーの攻撃魔法は「サンダースピア」のみですが、バーンの必殺技は3つありました。最初から習得していた「爆風烈斬ばくふうれつざん」、ベルーザ戦で思いついた「水龍双蓮波すいりゅうそうれんは」、ルルーネ戦で思いついた「旋風円烈波せんぷうえんれっぱ」。この中からベストなものをバーンは選びます。それは、水流次第で力が増幅する、「水龍双蓮波すいりゅうそうれんは」でした。


 作戦会議が終わり、合体技を試そうと居住区からバーンたちが出た瞬間、何者かの影で、あたり一面真っ暗になります。そして凄まじい雷雨が彼らを襲います。アシュリーは「プロテクト」の魔法を使いました。フィウスやラッフェルは乗組員たちに指令を出して、船を転覆させないように舵を切っています。


「消えるのか、消えないのか、消えてしまったのか、消されてしまったのか。お前は誰だ」


 大きなクジラのような影がバーンたちに問いかけました。かろうじて意識はあるようです。それでも影はもがくように唸りを発して、船に近づこうとしていました。このままでは押しつぶされてしまいます。そこでバーンは、フィーネの言っていた合体技を今、やってみようと言い出しました。アシュリーも、「わかりました」と頷きます。一発勝負。作戦会議で考えたそれは、荒れ狂う海水の力を双子の龍のように操り、そこに雷の槍をまとわせ、広範囲に大ダメージを与える新しい合体技……


水龍双雷槍撃すいりゅうそうらいそうげき!」


 的が大きいので攻撃は命中しました。その間に、アズトールは『アニマハール』を開いてキラリクスを呼び出します。影は浄化され、喉からおへそまでのびるうねが特徴の、シロナガスクジラの姿になっていきました。


わたしはヒューネイド。バーン、助けてくれてありがとう。早速だがお前に話がある」


 そう言うと、ヒューネイドは虹色の潮を噴いて、船の壊れた箇所や、乗組員たちの怪我を治します。アシュリーは、「プロテクト」の魔法を解きました。これで海の騒動は一件落着です。バーンたちは七色の空を見上げながら、ヒューネイドの言葉に耳を傾けました。

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