取り扱い説明
――今、「あなた」の物語が鼓動する――
【世界観】
全ての始まりは、「あなた」がこの物語を読み始めた瞬間から。なにもない暗闇の世界、「アドューラ」から一人の勇者が生まれます。勇者には、作者という名の魔王から、「バーン」という仮名が付けられました。彼が唯一持っていた大剣を振り下ろすと、魔王に封印されていたという見覚えのない「仲間たち」が次々生まれます。そして、バーンが暗闇を大剣でこじ開けたとき、彼らは緑豊かな森に立っていました。そこから、バーンたちは「魔王退治」のために、様々な冒険を繰り広げることになります。
【主要キャラクター】
※イメージ声優(CV)の敬称は省略しています。
◆バーン◆
「爆風烈斬!」
この物語の主人公。そしてあなたの分身。物語の中では、必殺技以外の台詞は一切ありません。武器は大剣。冒険の中で「心」と「技」を磨きます。男主人公。
一人称:???
(CV:???)
◆フィーネ&ガストン◆
「……もしここから出られたら、どんな模様か確認しようね。ね、ガストン」
「にゃー」
ガストンという、巨岩型魔物をパートナーとして戦うツインテールの女の子。ハキハキと物事を言うくせがあります。普段ガストンは普通の黒猫の姿をしていて、彼女の両腕に抱かれています。フィーネからの「命令」で、ガストンは巨大化し、それに応じた攻撃をします。船上での戦いや空中戦は重量オーバーでできません。広範囲の攻撃が得意。
一人称:私
(CV:森永理科)
◆アズトール◆
「暗号は解けましたが、動かして大丈夫なのでしょうか……嫌な予感がします」
『アニマハール』という、聖なる動物が描かれた聖書を使って戦う、見た感じ弱々しい男の子。召喚士。生真面目で心配性なくせがあります。また、彼の「嫌な予感」はよく当たります。召喚される動物にも個性や相性があって、同時に召喚できない動物がいます。冒険が進むうちに、仲間にできる動物たちが増えていきます。
一人称:私
(CV:村瀬歩)
◆レティ◆
「雅だねぇ。思わず眠気がふきとんでしまうよ……ね。リリィ君」
宙に浮かぶ絨毯の上から、クモの巣のような糸を放ち、敵を拘束したり状態異常にしたり、混乱させたりなどして戦います。長い黒髪がへびのようにうねっているのが特徴的な、上半身裸の小麦肌の男。基本やる気がなく、感情的になることがありません。光物が大好き。遠距離攻撃が得意ですが、対象が大きすぎる場合や、鎧などで覆われた守護神などの場合は、拘束できません。
一人称:なし
(CV:石田彰)
◆アシュリー◆
「自由など、なにからも必要とされていないのと同じじゃないですか……」
冒険の途中で出会う、黒いローブを着た小さな魔術師の女の子。口調は少し大人びていて、感情を表に出すことはないですが、ある事柄については、怒りを滲ませることも。いつもはフードを深く被っているので、表情は見えません。同時に使える魔法は5回まで。初期の攻撃魔法は一種類しかありませんが、冒険を進めると、使える魔法が増えます。
一人称:私
(CV:沢城みゆき)
【キーキャラクター】
◆イストワール◆
「私は私の役目を知っている。お前はお前の役目をまだ知らない」
バーンが暗闇からこじ開けた世界に、最初に生まれた存在。老人の声をしています。彼は、無限に広がる世界を自由に行き来することができ、度々バーンたちの夢の中に現われては、謎の言葉を残します。長いベージュのローブに一冊の本を携えていて、その素顔はフードに隠れて見えません。聖なる動物を穢れさせているのは、バーンたちをある場所へと導くためとか……
一人称:私
(CV:島田敏)
◆フィウス◆
「俺に何かようか? 船なら出せないぞ……」
港町シーフォンスの有名な船乗り。眼帯をした口のでかくて、彫りの深いサメのような鼻をした顔が特徴の大柄な男。三島船「船」を保有しています。バーンたちに、交換条件で、ある場所へと船を出してくれると約束してくれます。武器は大きな斧に拳。とにかく声が大きい。アシュリーとの因縁があるようです。
一人称:俺
(CV:大塚明夫)
◆アルベール帝王◆
「あ、だーれ? 今私は忙しいんだけどなぁ」
帝都ジャミールの帝王。魔術師の頂点にいる存在。研究以外のことはすぐ忘れてしまう性格。その容姿は醜い中年男性。自己中心的。というよりは、好奇心旺盛なこどものよう。アシュリーにある任務を任せて、自分はこそこそとある研究に取り組んでいる様子。金箔が貼られた大樹のような「ユグドラシル」という黄金の城に住んでいます。
一人称:私
(CV:龍田直樹)
◆リリィ◆
「掴めるわけないだろ、バカなのか」
冒険の途中で出会う、ハスキーな声の小さなドワーフという種族の女の子。人間への警戒心が強いエルフたちの里へ入れてもらうために同行することになります。感情が表に出やすく、生意気な口をききます。そんな彼女を、レティはお手玉のようにぐるぐる回したりなどして、遊んでいたりします。それでも、移動時はレティの絨毯の上に乗っかっています。
一人称:ワタシ
(CV:小林由美子)
【キーアイテム】
◆アニマハール◆
アズトールが装備している聖なる動物が宿る聖書。イストワールが穢れさせた聖なる動物を、召喚で浄化することもでき、また、仲間にすることもできます。そして、『アニマハール』が消滅した時点で、初期化となります。
◆イミタシア◆
イストワールが装備している、作者の心の闇を記した聖書。聖なる動物を穢れさせる謎の力を持ちます。彼が言うには、『アニマハール』か『イミタシア』どちらかが消滅しなければ、真の魔王のいる場所へとはいけないのだそうです。
◆女神の懐中時計◆
冒険の途中で手に入る、アシュリーの装備品。彼女とフィウスとの因縁はこの懐中時計をめぐって起きたのです。開いてみると……?
◆ルナ鉱石◆
魔力増幅の効果があるといわれている鉱石。魔術師たちがオーブ鉱山というところで採掘しています。最近は「オントロン」という巨大なゴブリンが現われ、採掘困難となっています。
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【セールスポイント】
昔の懐かしき良きJRPGのような世界観と並行しつつ、現代で言われるところの「異世界もの」を、私独自の視点で解釈し、この作品のオリジナリティを読者にお見せしたく書きました。作中で仲間になる「聖なる動物」たちの個性に着眼して読んで欲しいです。面白いと自負しております。
【読んでほしい箇所】
9話:謎解きが楽しめます。
31話:バーンがヒロインにネックレスをかけるシーンです。このあたりのストーリーは、あるキャラクターが蛙にされてしまうのですが、そこも面白いポイントです。
33話:聖なる動物との相性がわかり、クスッとくると思います。
38話:「人の噂でいいヤツを殺そうとする悪い奴らか!?」という台詞が気に入っています。
47話:仲間に険悪なムードが漂うシーンです。大切な大剣が砕けてしまいます。
51話:ここが一番見て欲しいシーンです。「掴めるわけないだろ、バカなのか」は私の中で超名シーン。
57話:51話の伏線回収。上記の台詞が悲しい意味合いに変わります。
66話:真の魔王との戦いを描きました。( )の中に入る言葉を想像して読んで欲しいです。
67話:最後はみんなで異世界(本当はもとあった世界。ある人物が創造した世界の中でバーンたちは魔王退治の旅をしていた)の空の旅を続けるといった、壮大な終わり方。
「想像」と「創造」の物語、「あなた」は楽しんでいただけるでしょうか?