チック&タック
彼等ふたりの意見が合う時
それはたった一瞬
いつも先を走っていたのに
いつも遅れをとっていたのに
いつも知らんぷりを極めていたのに
いつも恋い焦がれていたのに
だが
その時だけは言葉は要らぬのだろう
一切隙間など無く折り重なるふたり
肌と肌とが密着し
離れるものかと抱き締め合うのだ
デジタル化なんて蚊帳の外
長針と短針は激しく混ざり合う
コンマ幾秒にして求めた結果
明くる日はやってくるというのに
あぁ
明日なんて来なければ良い
今もなお
時は動き続けている
茹だるような熱気と共に
果てるような湿気と共に
上昇し続けてる室温計が
どこか 怨めしい ──……
何故だろうか。
部屋のど真ん中はいつも熱気と湿気に満ち溢れている……。
拭った汗と共に顔をあげてみれば……いつまで経っても変わりやしない。
時計が憎いとさえ、思ってしまいます。
どうか、真剣に読まないように(汗
(;´Д`)ハァハァ