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第七話 本漁り、基本魔法入門

自室から3冊の本・・・いや、薄い木の板を紐で繋げたものを見つけた。

枚数は一冊当たり10枚程度の量で、文字は見たことも無い言語で書いてあるが、母国語である日本語の様にスラスラと意味がわかる。


一冊目は「アルケニス帝国の英雄伝」

二冊目は「基本魔術入門~入門~」

三冊目は「船舶の基本操縦」


とりあえず基本魔術入門を読んでみる事にした。

だって魔法の使えない世界の住民が魔法と聞いて興味を抑えられると思うか?

間違いない。ワクワクしない人間など居ないだろう。

期待を胸にザ・魔法使い見たいな格好をした爺さんの絵が書かれた表紙をめくる。


『基本魔術入門~入門~ ユータ・アルドリッジ著


魔法と思い浮かべて初めに浮かんだ物はなんだろうか。

騎士が魔物に向かって飛ばしている沢山の炎?一瞬にして周りを覆う霧?

それともランプの様に暗い夜を照らしてくれる物?それか今手に持っているこの本だろうか?

もしかしたら召喚した異世界の獣を思い浮かべる人も居るだろう。


現在、魔法は私達の生活に深く関わっている無くてはならないものだ。

その魔法には色々な種類があって私達の生活を(以下省略』


軽く読んでみた結果このような事が分かった。


一つ目、魔法は魔力を消費して色々な事ができるらしい。色々な事とは本当に色々な事で、身近な物では火魔法で炎を起こして明かりにしたり、水魔法で水を創りだして飲んだり、土魔法で食器を作れたりする。もちろん、戦いにも使われるらしい。


二つ目、魔力の保有量は人それぞれで、体中を流れてる血のようなイメージらしい。また、魔力は無くなっても時間が経てば回復するので魔法が使えなくなっても焦らないようにとの事。


三つ目、魔法には種類がある。属性魔法、精霊魔法、召喚魔法とある。


属性魔法は魔力を変換して現象を起こす魔法で、感覚的に扱う事ができるが、感覚的すぎる故に自然に使えるようになる以外には他の魔法使いに弟子入りしても扱えるようになるのは難しい先天性らしい。


精霊魔法は自然から生まれる存在である妖精や精霊と詠唱や魔法陣などで魔力をあげるからちょっと力貸してね。って内容らしい。詠唱や魔法陣は設計図のような物で、その設計図通りに魔法が発生する。また、魔法が使えない人でも魔力の宿った物を代償に行なってくれるのでランプや水など日常道具を魔法結晶などを代償に扱う事ができる前世で言う電気のような物だと思う。


召喚魔法は召喚獣を召喚したり、人形や死体を操るらしいけどよく分かんねって書いてあった。


どうやら召喚魔法は専門外らしい。そんなことより早く魔法教えろやと思いつつ次のページを開く。

属性魔法はきっかけは様々だが突然使えるようになるようで、やり方は感覚的なので使える属性魔法があれば、その属性が使える魔法使いに弟子入りすることが上達への近道らしい。


精霊魔法は簡単で、サンプルが乗っていた。

また、詠唱の意味を知っていなければ契約したことにならないので知らずの内に唱えて火事っちゃったとかはないので大丈夫だそうです。


小声でサンプルとして乗っていた照明を出す呪文を唱える。内容が結構恥ずかしいのでもし成功しなかったらかなり恥ずかしい。手の中に光の球ができることをイメージしながら15秒くらいかけて読み上げると前に出していた右手に力が吸われるような力が抜ける感覚とともに手の中にイメージ通りの温かい野球ボール位の光の球が浮いていた。


おぉ!出来た!やべぇ興奮する!

どうやら作った光源がある間は体中の力が吸われるような感覚が続いていて、意識するように力を加えるようにしたら光の光度が強くなったり小さくなったりして、手を動かすと少し遅れて着いてくる。

おぉ、面白れーと遊んでいたら急に体中の力が抜け、目の前が真っ暗になって倒れてしまった。

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