最後の砦
べローニャの双塔、最上階。
そこに髪飾りの少女とリボンの少女が寄り添って座っていた。
窓からは向かい側の塔が見え。
空には星々が輝いていた。
「ねぇ、メラーニャ」
「ん?」
「もしも僕が死んだらメラーニャは一緒に死んでくれる?」
髪飾りの少女はリボンの少女に在り来りな質問をした。
「絶っ対、嫌」
リボンの少女は心底嫌そうな顔をしていた。
髪飾りの少女自身、予想が付いていた返答も。
いざ言葉にされると少し寂しいものがあった。
「そっか⬛︎⬛︎⬛︎と同じような事言うんだね」
「あんたは⬛︎⬛︎⬛︎と心中しようとした癖によく言うわね」
リボンの少女は髪飾りの少女を睨みつけた。
「死ぬ気なんて無かったよ。あのまま⬛︎⬛︎⬛︎を一人で死なせるのは可哀想だったから、寄り添ってあげたんだ」
髪飾りの少女は旧友を思い出し懐かしそうに言った。
「浮気者」
「えー?僕はメラーニャが死んだら一緒に死ぬよ」
「どうだか。カタリナなら、のらりくらり東国で生きていけるわよ」
髪飾りの少女は少し考えた後……。
「それは、そうかも」
リボンの少女が不機嫌になるような返事をした。
髪飾りの少女が立ち上がった。
「さてと。そろそろ戻ろうかな」
「……動かれると寒いんだけど」
リボンの少女は不服そうに言った。
「もう雪は降ってないでしょ?」
「ふーん、」
「風邪引く前に寝なね」
髪飾りの少女はそういい、もう片方の塔に戻る。
そのまま寝るのかと思いきや、塔の窓から身を乗り出した。
「メラーニャ手、伸ばして」
「ん」
リボンの少女は要望に答えるか悩んだが、窓から髪飾りの少女に向けて手を伸ばす。
何がしたいのか予想はついた。
「あ、思ったより遠いんだね!?」
「当たり前でしょ」
「あははっ届くと思ったんだけどなぁ」
2人の手は空を切っていた。
「おやすみ。メラーニャ」
「おやすみ」




