俺の親友は距離感がバグっている
「何そんな驚いてるんだよ」
「い、いやだってお前女だし!」
「いつも一緒に寝てたろ!」
「いやまあそうだったんだけどさ…いやそのでもぉ!」
「んだよいいだろ!」
「うるっさいなあ何事だよ兄さん…え?」
「お!お前はバイグズの弟の…フィシュラだっけ?」
「何で俺の名前知ってるのこの女の人…怖、てか兄さんカブフィは?」
「俺だぞ?」
「は?」
「信じられないだろうけどどうやら本当らしい…こいつは本当に俺の親友のカブフィらしい」
「え…え?まじで脳が追いつかないんだけど」
「俺もだ…」
「あ!そう言えばさバイグズ、明日入学式だろ!入学式にはモンスターと一緒に暮らしてるやつは一緒に学校に行くんだろ?」
「………フィシュラ、どうしよう」
「…健闘を祈るよ兄さん」
とりあえずこの日は寝る場所がないってことでまじで添い寝することになった…頼むから抱きつくのをやめてくれカブフィ!
(まじで入学式になっちまったんだけど…)
「へ〜でっけえなここ」
ちなみにカブフィは服がなかったから今は母さんが子供の頃の服を着ている、残していて良かったとかいってたな…
「そりゃ中学校だからな…」
「たまにカゴに入れられて連れて行かれた小学校とは全然比べものならないぐらいでかいな…」
「モンスターを飼っている皆様〜こちらの受付に来てください」
「い、いくかぁ…」
「あ、あのぉ…」
「こんにちは!飼っているモンスターを見せてくれますか?」
「俺です!!」
「…はい?」
「俺ですってば、俺の名前はカブフィ!バイグズの親友だ!」
「…あのここは公正な手続きの場なので冗談などは…」
「すいませんまじなんです…なぜか契約したらこうなっちゃって…」
「契約?ああフィアルース家の方でしたか…まあとりあえずそう言うことにしておきますが、どうしますか?一応ペットのモンスターの皆様はあのケーズに入っていただいてるんですが…」
「え〜やだ狭そう」
「だ、だよなあ…」
「ああそう言えば確かサキュバスなどの人型の場合は一緒に入学式を受けていいとか言う奴が…あ、ありましたね」
「そ、そんなのあるんですか…」
「おお!やったなバイグズ!じゃあ行くか!」
「あっちょ!引っ張るな!まじで歩いていけるから!」
「んだよつまんないの」