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本日は三話のアップ予定です。今日で王子編完結です。
始めて戦闘シーンを書きますので(本日アップ予定)、読みにくいかもしれませんが温かい目でご覧にいただければ幸いです。
では、本編をお楽しみください。
「こちらが俺の算術の先生の、ハニータ先生だ。」
「空間と時の女神の祝福を受け、類いまれなる出会いに感謝をすることをお許しください。お初にお目にかかります。サンドール公爵家三男、アース・サンドールです。本日は、よろしくお願いいたします。」
「ハニータ・ワーカーと申します。ハニータとお呼びください。アース・サンドール様、本日はよろしくお願いいたします。ではさっそく、始めましょうか。アース様はどの程度、進んでおられますか?」
「えーと、申し訳ございません。私の家庭教師にお任せしているので、どの程度進んでいるかわかりません。」
実際俺の教養の授業は、がつがつ進んでいる(美術以外。)。これが一般的にどの程度の進み具合なのかわからないのだ。まぁ、マクウェル兄上と同じレベルに、とは言ってあるが。
「かしこまりました。では、最初にテストを受けていただいて、アース様の実力を測りましょう。殿下もこれでよろしいですか?」
「あぁ。それでいいぞ。」
「では、時間は一時間です。始めてください。」
ふむふむ。これは簡単だな。殆どが中学生レベルで、たまに高校生レベルの問題が混じっているな。けど、前世の俺はしっかりと勉強をしていた。このレベルなら難なく解ける。
よし、終わったな。
「サンドール様、もうよろしいのですか? あと三十分以上ありますし、それに問題の中にはオールテット学園の最高学年で学ぶ内容も含まれておりますのよ?」
へー、この国の学園の名前はオールテット学園というのか。俺にとっては、それほど難しいレベルの問題ではないが……。
「オールテット学園の最高学年で学ぶ内容だと! アース、お前そのレベルの問題をこの短時間で解いたのか? 先生、答え合わせを!」
ジルの一言を受けて、ハニータ先生が俺のテスト用紙を採点し始めた。
ーー
「全問正解です。私、驚きを隠せません。」
やはりか、特に難しい問題はなかったからな。
「アース、お前、家でどんな勉強をしているんだ?」
「どんな勉強って、そうだな、マクウェル兄上と同じレベルとは言っておいたが……。」
「マクウェル殿といえば、歴代なかでもかなりの秀才だといわれているぞ! その人と同じ勉強をしているとは……。マクウェル殿はオールテット学園に首席で入学するとまでいわれているぞ!」
「そ、そうなのか……。」
兄上は優秀だと聞いていたけど、そんなにもすごいんだな。 それよりも、この国の学園の名前はオールテット学園っていうんだな。学園の詳細についてはあまり聞いたことがなかったからな……。
まぁ、まだ七歳だしな。近々、マクウェル兄上が入学試験を受けることは知っているが。
「この国の学園の名は、オールテット学園というんだな。」
俺がそういうと、ジルとハニータ先生にぎょっとした目で見られた。俺何か、変なこと言ったか?
「……。お前何を言っているんだ?」
「は? どういうこと?」
「はぁー。お前のたまに出るその残念さは、いったい何なんだ? 残念王子って呼ぶぞ。」
「残念王子はお前だろ。」
「俺は王子ではあるが、残念ではない! まぁ、そんなことはどうでもいい!貴族は十歳になる年の十月から、学園に通うことが義務とされている。これついては、知っているな?」
「あぁ。」
マクウェル兄上は今年が十歳になる年で、今は八月だ。来月入学試験を受けることは知っている。
「そして学園に通うルートは大きく分けて二通りあるんだ。」
ジルによると、学園に通うルートは二つあるらしい。
一つは、自国の学園に通うルート。二つ目は学園都市にある、世界学園オールテット、通称オールテット学園に通うルートだ。
オールテット学園には自治権があり、どの国にも属さない島に、学園都市として存在している。そしてその、オールテット学園は、世界一の学園だらしい。オールテット学園には、各国から選りすぐりの生徒が集まり、ここを卒業すればかなりのステータスとなる。だからこそ、各国の貴族はオールテット学園入学を目指して必死に勉強しているらしい。
学園都市だと! これはかなりささるな! まさに異世界転生って感じだ!
「我がアーキウェル王国では、オールテット学園がつくる入試問題を用い、その年のすべての貴族の子供たちに受けさせ、上位者をオールテット学園へと送り出している。我が国は小国だからな、その枠は、例年二十人ほどだ。大国にもなるとこの枠は、倍以上になる。」
なるほど、国の力によって枠が変動するのか。まぁ、妥当な判断だな。大国の方が優秀な子供が多い確率が高いからな。
「で、アース。お前はオールテット学園を目指すのか? それとも、王立アーキウェル学園を目指すのか? お前の実力ならどちらも狙えるとは思うが……。」
「先生、俺は本当にオールテット学園の最高学年で学ぶ内容の問題を解けていたんですね?」
「は、はい。完璧でございました。」
どうせ通うならレベルの高いオールテット学園に通いたい。しかし、空間属性やら刀剣作成やらが知られれば世界レベルで目立つだろうな。うーんでも、この国の教会からすでに漏れている可能性も高いな。
……。せっかくの異世界転生、楽しまないと意味がないからな。オールテット学園に入れる実力がありそうなら、目指すべきだ。
「俺は、オールテット学園を目指すよ。兄上たちも通うだろうしな。」
「そうか。俺ももちろん王族として、オールテット学園を目指すぞ。まずは、おまえに追いつくところからだな。」
「ジルも九割以上できているじゃないか。あとはこの、オールテット学園の最高学年で学ぶ内容の最後の問題だけだな。」
「あぁ、そうだな。一緒に頑張ろうぜ。」
「おう、もちろん!」
(この子達本当にまだ七歳よね……。とうに普通ではないわ。私がこれ以上教えることはあるかしら……。)
こうして、ハニータ先生を置き去りにしながら、アースたちは語り合っていた。
著者は、今でも高校数学の問題解けるかな……。




