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「おまえ、面白いな!」



いったい、どういうことだろう。負けたことがうれしいのか? そんな人、普通はいないような……。まさか今まで、負けたことがなかったのか? 


……いや、これはむしろ最初から手札は仕組まれていたのではないだろうか?

俺が第三王子殿下に勝ちを譲るために、手札を換えるかどうか試したという線が濃厚かな……。





「第三王子殿下、私をお試しになりましたね?」



俺がそういうと、第三王子は挑発的な笑みを浮かべた。


「あぁ、そうだ。試すような真似をして、すまなかった。アース様以外の私の遊び相手としてここに来た者たちにも、今と同じく手札を仕組んだうえで勝負したが、全員私に勝ちを譲ったぞ。なぜ、あの手札で勝負しようと思ったのか、聞いてもいいか?」




やはり手札は仕組まれていたのか。なぜ、この手札で勝負しようと思ったのか、か……。それは……。




「それは……。私が辟易している、接待を行い、私の機嫌を取ろうとしてくる者たちと同じような行動を、私自身がとりたくなかったからです。勝てる手札の時は、例え王族相手でも、勝ちに行くべきだと判断しました。」



「……。なるほどよくわかった。私は王族という身分ゆえに、接待されご機嫌を伺われる身である。同年代の者たちも私との縁をもとうとそのように接してくるため、私は対等な友人ができないことに悩んでいた。だからこそ、最初に手札を仕組んだうえでのポーカーを行い、相手の考えを読み取ろうとしていたのだ。」




あー……、この人も俺と同じようなことを考えていたのか。だとしたら、俺はこの人ともっとお話がしてみたいな。




「……。第三王子殿下、実は私も恐れながら同じように対等な友人ができないことに悩んでおりました。私は空間属性持ち故に、縁付こうとしてくる者たちが後を絶えなかったのです。」




俺がそういうと、殿下は少し驚いたのような顔をした後、ふっと笑た。



「そうか、私たちは似た境遇にあったのだな。よし、決めた。アース様、いやアース、対等な友人になってはくれないだろうか? 」





王族と対等なんて友人っていいのだろうか。でも、同じような考えの持ち主だし、なによりあの記念パーティーでの言葉は忘れられない……。だからこそ、





「は、はい。私でよければ、喜んで。」






俺がそういうと、第三王子殿下は立ち上がった。



「よっしゃー!よかったー! 父上同士も仲がいいから、前からアースとは話してみたかったんだよ。」





 う、うん? 急に言動がラフになったぞ。これは

(ここから「おまえ、面白いな!」



 いったい、どういうことだろう。負けたことがうれしいのか? そんな人普通はいないような……。まさか今まで、負けたことがなかったのか? 


 ……いや、これはむしろ最初から手札は仕組まれていて、俺が第三王子殿下に勝ちを譲るために、手札を換えるかどうか試したという線が濃厚かな……。





「第三王子殿下、私をお試しになりましたね?」



「あぁ、そうだ。すまなかった。アース様以外に私の遊び相手としてここに来た者たちにも、今と同じく手札を仕組んだうえで勝負したが、全員私に勝ちを譲ったぞ。なぜ、あの手札で勝負しようと思ったのか、聞いてもいいか?」




 やはり手札は仕組まれていたのか。なぜ、この手札で勝負しようと思ったのか、か……。それは……。




「それは……。私が辟易している、接待を行い、私の機嫌を取ろうとしてくる者たちと同じような行動を、私自身がとりたくなかったからです。勝てる手札の時は、例え王族相手でも、勝ちに行くべきだと判断しました。」



「……。なるほどよくわかった。私は王族という身分ゆえに、接待されご機嫌を伺われる身である。同年代の者たちも私との縁をもとうとそのように接してくるため、私は対等な友人ができないことに悩んでいた。だからこそ、最初に手札を仕組んだうえでのポーカーを行い、相手の考えを読み取ろうとしていたのだ。」




 あー……、この人も俺と同じようなことを考えていたのか。だとしたら、俺はこの人ともっとお話がしてみたいな。




「……。第三王子殿下、実は私も恐れながら同じように対等な友人ができないことに悩んでおりました。私は空間属性持ち故に、縁付こうとしてくる者たち後が絶えなかったのです。」




 俺がそういうと、殿下は少し驚いたのような顔をした後、ふっと笑た。



「そうか、私たちは似た境遇にあったのだな。よし、決めた。アース様、いやアース、対等な友人になってはくれないだろうか? 」





 王族と対等なんて友人っていいのだろうか。でも、同じような考えの持ち主だし、なによりあの記念パーティーでの言葉は忘れられない……。だからこそ、





「は、はい。私でよければ、喜んで。」









「よっしゃー!よかったー! 父上同士も仲がいいから、前からアースとは話してみたかったんだよ。」





う、うん? 急に言動がラフになったぞ。これはここまで前の文と同じ)いったい誰だろう?




「だ、第三王子殿下急に言動が軽い感じになっておりますが……。」



「うん? これが素だぞ。対等な友人には、貴族モードを発さなくてもいいからな。」




「は、はぁ……。」



「それにしてもアース、いつまで俺のことを「第三王子殿下」と呼ぶんだ? これからは、「ジル」と呼べよ。」



 

な、なんというか前世の学校の友達みたいなノリだな。本当にこの人は王族なのだろうか? 


でも、俺自身もこういうラフな態度の方が心地いい。もともとが、一般人だからな。しかし、対外的に王族を愛称で呼び、ため口をきくのはまずいな。とりあえず、プライベートの時は、対等でいよう。





「ジル、それは「時と場合」による。」


「ははっ! いい答えだ。これからよろしくな、アース。」




「こちらこそよろしく、ジル。」













ーー












それから俺は、ジルの所へよく遊びに行くようになった。



「アース、次回は何して遊ぶ?」




こいつ遊んでばかりいるな。王族って勉強とか訓練とか、かなりの量をこなさなければいけないんじゃないのか?




「ジル、そんなに遊んでいていいのか? アホになるぞ。」



「アホだと? お前が来ない日はしっかり、勉強や魔法、剣術の訓練をしているぞ!」




「あー、はいはい。」


 


次は何をして遊ぶかか。ジルと話してるだけで楽しいが……。王族の勉強や訓練か。その内容とかには興味があるな。よし、




「じゃあ次は、お前がやっている勉強や訓練を見せてくれ。」




「はぁー? 何が悲しくて自由時間に、訓練や勉強をしなくちゃいけないんだ?」



というと、ジルはそっぽを向いてしまった。



「俺が、王族の勉強や訓練に興味があるから。それに一緒に勉強や訓練をするのも、楽しいと思うぞ?」




「ま、まぁそれには一理あるが……。勉強は見せれるにしても、訓練は無理だと思うぞ、たぶん。」




「企業秘密的なやつか……。」



と、俺がつぶやくと、ジルは首を傾げた。



「キギョウヒミツってなんだ?」



そうか、この世界にはない言葉だったな。不意に出てしまう、前世の言葉には気をつけなければ。


「うん? 何でもない。新しいパンの名前だ。」



「そうか? お前の考えるパンはうまいからな。あとで食わせてくれ。」



「かしこまりました、ジルベルト殿下。」



「……。訓練はお前の家で一緒にやるのでいいか?」




「あぁ、父上なら許可してくれると思う。」




「わかった。じゃあ、また次な。」












ーー











「おう、アース! 今日は算術と、美術を一緒にやるぞ!」




び、美術だと……。


俺たち貴族の子供には教養として、算術、ハルート語、地理、アーキウェル国史、世界史、魔法基礎、ナハト教、美術、そして音楽の勉強をしなければならない。これらは、学園の入学試験の試験科目となる。

 



俺は前世では割と勉強はできた方だ。算術に関しては、例によってこの世界のレベルはそれほど高くない。数学者たちでさえ、せいぜい高校生レベルが、ゴール地点であろう。ハルート語は、世界共通の言語らしい。便利なもんだ。俺からしたら、外国語を習う感じで楽しい。ただ、地理や歴史系に関しては、暗記量が多いため時間はかかっているが、もともと日本史とかは好きだった。これも、大丈夫だろう。魔法基礎も、魔法の原理とか詠唱とかに関する基礎部分だ、これは魔法師団エースのヘンゲーナ先生の教えを受けているから大丈夫だろう。ナハト教はあの、教会が信仰する宗教であり、空間と時の女神を信仰しているため、学ぶのは少し気が引けるが、内容自体はただ意味の分からない経典の内容を暗記するだけだ、難しくはない。音楽も、前世でピアノを子供のころに習っていたので、大丈夫だ。




しかし、一つだけ学生時代から苦手な科目があった。それが、美術だ。俺が絵を描くと、なんとも微妙な反応をされた。人を描くとどれも同じ顔になってしまうし、首がなくなってしまう。ホラーである。


また、動物を描くと、肩回りの筋肉がうまく描けなく、まるでTシャツを着ているかのようになってしまう。工作に関しても、手先が不器用なためうまく作ることができない。俺は、唯一美術が弱点なのである。





「どうした? 早速俺の部屋に行こうぜ! 最初の時間は算術の授業だ。」



お、おう……。

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