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皆様のおかげで百話達成することができました!!


本当にありがとうございます。これからも応援のほど、よろしくお願いします。また、評価やブックマーク登録、そしてご感想、お待ちしております。


では、本編をお楽しみください。


「しょうがないじゃないか、俺の怒りが爆発しそうだったんだから! お前ら騎士組だって、今朝の訓練中、まるで目の前に敵がいるんじゃないかと思わせるくらいに、魔刀を一心不乱に振っていたじゃないか!」と、俺は反撃をした。



「それは……」と、騎士組たちが顔をそむけた。



騎士組たちも、やはりストレスを発散したかったようだ。しかし、白薔薇姫を発動しようとしたことは、素直に謝らないとな。いくら、ジルを害すると言われたとしてもな……。



「ただ、あの時は止めてくれてありがとう。あのまま、白薔薇姫を発動していたらどうなっていたかわからないからな。」




「あれは仕方がないよ。流石にいくら王族とはいっても、内容がひどすぎた。」


「そうですね、アース様の主でもあり友人でもあるジルベルト殿下のことを、あのよう言われたら……。」



「気にするな、次も俺たちが止めてやるから。」



「あぁ、皆ありがとうな。」



それにしても、目の前で宣戦布告をされたようなものだ。ジルのガードも強めないとな。ジルの守りを……、双子にも魔刀を授けるべきだろうか?




「主、そろそろ時間ですよ! 早く行きましょうよ!」と、ローウェルが暗くなった雰囲気を明るくしてくれた。



あ……、もうそんな時間か。じゃあ、行くとしますか。



『大窓』














ーー














「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」と、突然叫び声が窓から聞こえてきた。



何だ、何か事件が!! と、焦る俺をよそに、ローウェルが冷静に現状を伝えてきた。



「主、窓は工房の前に出さないとだめじゃないですか。いきなり窓が現れたら、慣れていない人はびっくりしますよ?」




しまった……、楽しみすぎてエリックの作業部屋に、直通の窓を開いてしまったのか。びっくりさせてしまって、申し訳ないな。





「エリック、こんにちは。驚かせてしまって、すまないな」と、俺は窓から話しかけた。



「アース様……。よかった、アース様で……。本当に、びっくりしましたよ」と、エリックが泣きそうな顔をしていった。




「すまなかった。そっちに行ってもいいか?」


「はい、ご注文のお品はできていますよ! 早速、ご覧ください!」



エリックも、早く自分の作品を見てほしそうだな。自信がありそうだ。








――「さぁ、早速見せてくれるか?」



「はい! まずは、アース様のピアスからですね」とエリックは、虹色に輝くピアスを差し出してくれた。




これは……、すごいな。氷をデザインもすごいが、機能性も備えている。文句のつけようもない作品だ。





「すごいな、エリック。最高のピアスだ、エリックに依頼して本当によかったよ。」




俺がそういうと、エリックは涙を浮かべた。



「お、俺の方こそ、アース様が最初のお客様で本当にうれしいです。それに、ルーン石の加工という貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました」と、エリックは頭を下げた。



「あぁ、また何かあったら頼んでもいいか?」



「もちろんです!」と、エリックは笑顔で言った。




そして、「側近の方々もどうぞ!」と、エリックは、側近たちが伝えたイメージ通りのピアスを、配り始めた。




「これは……、本当に見事だな。」



「うん、本当にね。男女ともに会うデザインだね。」



「そうだね、俺の土人形も細部まで丁寧に再現されているよ。みてくださいよ、主!」と、ローウェルが土偶を見せてきた。



ローウェル、それを日本でつけていたら、変な目で見られるからな? 日本に、土偶のピアスとかって売っているのかな?




「自分は初めてのアクセサリーが、このように素晴らしいもので嬉しいです! ありがとうございます、エリック。」



「はい、俺も皆さんに喜んでいただけてうれしいです。」



本当にうれしそうだな、自分の作品を家族以外に喜んでもらうことが初めてなんだろうな。



「エリック、本当にありがとう。ピアスをつける前に、先に報酬を渡したい。遠慮なくいってほしい」と俺が言うと、エリックは動揺し始めた。



安心しろ、エリック。お金は国が出してくれるから、どれだけ高くても丈夫だぞ!






「……いえ、報酬は受け取れません! 何しろ、ルーン石の加工という貴重な経験をさせていただいたのですから! むしろ、こちらがお支払いしたいくらいです!」




そう来たか……。いやでも、このピアスをただで受け取るわけにはいかないからな……。




「エリック、ショーク様は普段アクセサリーのオーダーメイドをどれくらいの値段で請け負っているんだ?」と、俺は相場を尋ねてみた。



「父上ですか? そうですね……、金貨百枚くらいが平均だと思います。」



「なるほど、じゃあ、五人分で金貨五百枚を支払うな。」



これは、妥当な報酬だろう。それくらい見事な作品だからな。



「金貨五百枚――!!?? そ、そんな大金受け取れませんよ!!」



「いや、支払わせてくれ。」



「いえ、無理です!!」というと、エリックは半泣きになった。




「主、それ以上は可哀そうなのでやめてあげてください。報酬なら別のものを」と、ローウェルが間に入ってきた。





そ、そうだな……。こんなに拒否されるとは思っていなかったな。


さて、どうしようか。職人の彼が、喜んでくれそうな報酬は……。あ! いいことを、思いついたぞ。



「ローウェル。このピアスは、流行ると思うか?」



「……なるほど、そういうことですか。はい、はやると思いますよ。耳に穴をあける行為がネックにはなりますが、目に見えておしゃれですからね。男女問わず、人気が出るでしょうね。それに、アース様はいろんな意味で目立ちますから、余計にですね。エリックにピアス独占的につくる権利をあげたいのでしたら、主の名で特許を申請して、主を介してエリックを紹介するという、紹介制の形にした方が良いでしょうね。その方が、エリックは作ることだけに集中できますし、この店に人が殺到することも防げますね。申請なら、俺が後でやっておきます」と、ローウェルは流れるように段取りを決めた。






……。



え? 優秀を通り越して、怖いんすけど? 今から話そうとすることをすべて言ったうえに、申請の手続きまで請け負ったぞ。




「……ありがとう、ローウェル。優秀で何よりだ」と俺がいうと、ローウェルは嬉しそうに笑った。



ローウェルを敵に回すであろう、聖王国の連中は本当にご愁傷様である。




「ということだ、エリック。お金は受け取ってもらえないようだから、職人のお前が好きそうな報酬だとは思うが、どうかな?」



と、俺が言うと、エリックは少し考えた後に、笑顔でうなずいた。



「……は、はい! うれしいです! 俺だけがつくれる、アクセサリー……。いっぱい、いいものをつくって、アース様にお渡しします!」




「そ、そうか……。他のお客相手とも、しっかりやれよ? まぁ、俺の仲介が入るけどな。」



「わかりました!」と、エリックはうれしそうに笑った。本当にわかっているんだよな?




「あと、やはりお金は必要だと思うんだ。設備とか、材料とかのためにな。だから、俺がエリックのパトロンになってもいいだろうか? エリックの技術を支援させて欲しいんだ」と俺が提案すると、エリックは泣き出した。こいつ、結構泣き虫だな……。





「……お、俺なんかでよければ、お、お願いします!」




「ありがとう、とりあえず泣き止んでくれるか? かっこいい顔がだいなしだぞ?」




エリックは時間をかけて、落ち着きを取り戻したようだ。












ーー














「さて、じゃあ、いよいよ耳たぶに穴をあけようか。」




「げっ、遂にこの瞬間がきましたか」と、ローウェルはあからさまに嫌な顔をしたが、騎士組はいつでもいいという風な顔をしている。これが職業による違いだな。




「はー、いいよなお前ら騎士連中は。痛みに耐性があるもんな」と、ローウェルがキースをにらんだ。



はー、また始まったか。この流れはあれだな、もうネタの域だな。



「じゃあ、お前はつけなきゃいいだろ?」


「嫌だよ!俺だけ、仲間外れなんて!」


「ガキだな。」


「あ?」







「はいはい、幼馴染たち。じゃれるのは、それくらいにしろよな」、俺がそういうと、二人は恥ずかしそうにそっぽを向いた。



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