5話
奇跡が起きました。なんと棒倒しで鬼ヶ島に着いたのです。
桃太郎一行は鬼ヶ島に上陸し、鬼達に言いました。
「俺の名前は桃太郎だ!お前達が奪ったものを返してもらおう!」
すると、鬼達は言いました。
「俺達は何も取ってないぞ、それにしたって桃太郎って、、ぷくくっ」
「お、おい!そんな可哀想なものを見る目でこっちを見んじゃねぇ!それに取ってないってどういうことだ!」
鬼達の言い分によると、鬼の中にも盗賊のような奴らがいるからそいつらの仕業ではないかとのこと。奴らのアジトとして目星をつけている場所が何ヶ所かあるのでそこを確認してみるといいと言われました。
桃太郎達は盗賊鬼達を退治するために教えてもらった場所を確認しに行きました。そしてついに3ヶ所目で鬼の盗賊達を見つけました。
桃太郎は先手必勝とばかりに攻撃を仕掛けました。いちいち叫んで自分のことに気づかれるようなバカな真似はしません。静かに近づき、1番ゴツいやつを木刀「今日の聖剣エクスカリバー」でぶん殴りました。
犬は盗賊鬼達の食べ物を奪おうと噛みつきまくり、サルは憂さ晴らしとばかりに鬼に八つ当たりし、キジは桃太郎と鬼の区別などできなかったので所構わず攻撃しました。
ある程度盗賊達をボコボコにして満足した桃太郎は盗賊達が溜め込んでいたものを全て回収してトンズラしました。犬、サル、キジは野生に戻りました。