『僕』の終わり
注意!これは、長いプロローグです
2話目から本格的に話が始まります
リアルが忙しいので4、5月になるまで投稿できませんが...
え?じゃなぜ投稿したかって?投稿したかったからだよ!!
ちょ!?やめてください!もの投げないで!
カンカンカンカン...
自分が屋敷の階段を下りていく場面が見える。
視界の位置からして僕は4歳ぐらいだろう
長い階段の進む、用事があるのは、ドアの先だ。
ドアの前に到着し重い扉を力強く押しながら
ドアを開けて
「おーい。いるー?」
一瞬の間の後、『こーひー』を椅子に座りながら飲む35歳ぐらいの男性は、驚いた表情をして
「おいおい..ここまで降りてきたのかよ」
その男性—ー僕の父はそう返した
「だってー、さみしーもん!」
「あー、..はは!そうか!それはすまんな」
父はそう言いながら、僕の髪をなでた
ここは土の中だ。確か父はいつも『らぼ』だと言うが、僕には聞き覚えのない単語だ。
「?」
「どうした?...ああ、これか」
父は、光る板(?)を指差して言った。
「お前は、これを見るのは初めてだったな」
「これ、なーに?」
「これは、パソコンっていうものなんだぜ」
「ぱそこん??魔具?」
父は、よく聞いたことのないような単語を知っていた。
このころの僕は、知らないが『ぱそこん』は、魔力を使わなくても魔法のようなことができるものらしい。
「あー、そうだよなあ~この世界の教育だったらそうなるよなあ~」
父は、とても悲しそうな顔をするが、わけがわからない
「ちがうの?」
「ああ違うよ。これはあんなくそったれな魔力を使うものでも魔法でもない。化学の結晶だ!!」
父は、そう熱意をもって気迫をもって答えた
ーー父の魔力嫌い、魔法嫌いは異常だった。
この世界には、魔力というものがある
簡単に言うと生命力だ.
だから、魔力というのは、みんなが持っている物。
それを、効率よく使うために作られたのが魔法だ。
父は、それに代わる科学技術というものを世界にもたらそうとしていた。
そして、
父は、異常人物として嫌われた
当たり前のことだった。
便利なものがあるのにそれを嫌い。不便なものを作り出し広めようとするその姿は理解出来なかったからだ。
しかし、それでも父は、辞めず続けていた。
それは僕から見ると...まるで、諦めが着かなくなった子供のようだった。
だから僕は、こう言った
「お父さんもうやめようよ..」
父はそれを聞き
「ッ!!」ガタン
椅子を蹴飛ばし、怒りの形相でこちらを見て口を開き息を吸い込み...
恐怖で反射的に僕は目を閉じた。
父は
お前に何がわかるんだ!!!!!!
きっとそう言おうととしたんだと思う。
でも、
その怒鳴り声は聞こえず
「ッッツ!!」空気を吐く音だけが聞こえた
おそるおそる目を開けると
父の、胸元にあるペンダントを握りしめながら、歯を食いしばり怒りに耐える姿が見え...
「すまん...たのむ、出て行ってくれ..」
そう言った。
画面が切り替わる。
「考え直せ!」
「嫌だ!」
父と11歳の僕が屋敷の一室で怒鳴りあっている
「何故!オレに!言わなかった!」
「言ったらあなたは僕を止める!だから言わなかった!」
この時、怒鳴りあっていた理由は、僕のもとに魔術師の専門学校である、エルタナ校の推薦をもらいそれを黙って承諾したことにあった。
「お前の母は..!」
「知っている!魔術の使用で死んだんだろ!」
僕の母は、聖女という役職であり、回復魔術の専門家であり優秀な人材だったらしい。だから、戦争で使いつぶされた。それを僕はこの時にはすでに知らされていた..
「じゃあなぜだ!!」
父はそう言った
理由がわからないらしい、僕にはそのわからない理由がわからなかった
「あなたこそなぜ母の死を誇らない!名誉じゃないか!!」
だから、僕はそう返した
「……は?」
「名誉ある死を遂げた母の背中を追うのは、悪いことなのか!?」
母の死それは、大魔術の使用。生命力である魔力の大幅な消費つまり、命を削る行為だ。
だからこそ、それを、行う者は褒められ称えられる
そう習ってきた。なのに...
「あなたはいつも、母が行ったことを「馬鹿な事」だとか「やらなくてもいいことだったんだ」とかけなしてばかりだ!!」
「...」
絶望したような顔をして父は、黙った
彼のことだ、自分が理解できないのだろう
扉を開け出ていく。
「さよなら」
そう言って会話を終わらした。
場面が変わる
15歳の自分が見えた、見えた場所は、エルタナ校の自室だった
この学園は寮生で、僕は父のもとに帰らずここでずっと魔術の勉強をすることを決意していた。
その場面の僕は、そこで一通の手紙を読もうとしていたところだった。
手紙の内容は、父が病で倒れたということだった。
父は4年で、魔術を否定し、より優れたものを開発することをモットーとした科学結社と言うものを作り出した。
それはとても、利益を出した。
結果、魔術協会に目を付けられ取り込みかけられている。
そのため、魔術協会が運営する、回復の魔術を使ってくれる教会は、創設者である父が利用すれば弱みを握られるため使うことができなかった。
「馬鹿馬鹿しい」
僕は、そう思った
何故、命がかかっているのに自分の信念を優先するのだろうか
場面が変わる
その場面はとてもスローモーションで、近づいてくる地面がはっきりと見えた。
それで理解した
これまで見てきた僕の過去は...
「走馬灯だったんだ」
自分の身体からぐしゃりという音が聞えた。
痛みは不思議となかった。
血がものすごい量出ているのか、頭がもうろうとしていて魔術が使えない。
そもそも、身体が動かせない
「※い、※※では、※か※※※ぞ、どう※※※だ。」
「こい※の、※お※※て※しゃ※て」
誰かが話しているが、内容が頭に入ってこなくてわからない。
意識を保つのがもう限界みたいだった。
意識が途切れる最後に僕はお父さんにあって言おうとしていたことを考えた。
そして僕は、意識を失った
続きはまってて!