虹龍のゴンドラ
遅くなり申し訳ありません<(_ _)>
まだまだ続きますので宜しくお願いします<(_ _)>
「おーいミラーここで良いか―?」
「大丈夫だよケミン様少し待ててね」
やっと落ち着いた虹龍のサイズを俺とミラで計っていった。まあデカいからねぇ。計るのは大変だったよ。
体長やら翼の大きさと翼の間の長さやらお腹の広さやらあちらこちらを全て計った。
ベルには虹龍の調教よろしく伏せをさせたり立たせたり羽を広げさせたりと体制を変えるのを手伝ってもらった。此奴が召喚獣で本当に良かったよ。召喚者には絶対服従だからねぇ。
ベルが「立」と言いながらピシッと両手を上げると体を起こし、「開」と言って両腕を広げると翼を広げ、「地」と言って地面にしゃがみ手を地面に付けると伏せをする。
良くここまで躾けたなと感心した。ベルの姿は体操しているみたいだったけどねぇ。
数時間かけて計測が終わると屋敷に戻ってどんなゴンドラにするか話し合う事にした。
屋敷の廊下を3人で歩きながら先ほどの話をしていた。
「ただいま、大変だったなぁ・・・」
「そうだねぇ・・・あんなに大きいとは思わなかった」
「僕もあんなに長時間、体操させられるとは思わなかったよ」
「やっぱりあれは体操だったのかよ!」
「そんな訳ない、ちゃんと躾けてあるから言う事聞いてたんだよ。もう冗談も解らないの?」
「いや・・・体操にしか見えなかったから・・・」
「其れこそ失礼だよ!!」
ベルがプンスカ怒りながらリビングの扉を開けた。
「ああ、お帰り。ケミン何やってたの?」
「龍舎で虹龍の測定だよ。デカすぎて参ったよ」
「ええーーー??虹龍?」
「そうそう、ワイバーンじゃなくて虹龍だったんだって」
キュリアも吃驚していた。やっぱりキュリアも知らなかったのか。
「「「虹龍!!討伐!!」」」
ヘディとラーニャとカトレアは目をキラキラさせながら討伐と叫んでいる。
「待って!ベルの召喚獣だから大丈夫だよ!」
俺のその一言で一気に隅の方に行き落ち込んでいた。虹龍討伐出来ないのがそんなにショックなのかよ・・・
パフィオとフリーゼはあわあわと部屋中走り回っていたが何とか落ち着かせて席に着いて貰った。
部屋で休んでいたハニーとクララも呼んでもらい、ゴンドラ作成の為に話し合う事に為った。
「はーい、それでは始めますよ。ベルさん提案御願いします」
ハイ!と手を挙げてベルが椅子から立つと真面目に話し始めた。
「やっと僕の虹龍が成獣となって色々制御できるようになりました。性格も温厚で大人しくまた召喚獣の為、従順です。つきましては皆さんを乗せて移動できるようにゴンドラを作って装備させようと思っています。其のゴンドラをどのような内装にしようか話し合いたいと思います。皆さんの意見をお願いします」
「はい有難う御座いました。では皆さん意見をよろしくお願いします」
「何真面目くさって仕切ってるのよ!普通に話し合えば良いじゃない!」
まあ、キュリアの反応だな、一応正妻だしねぇ。
「とりあえず、どんな形にするのか話し合わないと駄目ね。箱型とか船型とか?そこからじゃないの?」
「まあ、水に浮かべるわけでもないし箱型で良いんじゃないか?」
一応俺も意見を言ってみたけど・・・
「そうだね、僕も箱型で良いと思うけど。サイズは如何するの?みんなの部屋は作るのかな?」
「其処は見てきた人が決めた方が良いんじゃないの?」
え?キュリアは自分で見なくて決めていいのか?珍しいな。
「家の1軒くらいは立つと思うよ、ねぇミラ?」
「うん、頑丈そうだったし広さ的にも家は建ちそうだったね。でも家の形にする必要ってあるの?」
「簡単な形で機能優先って事かしら?それなら作るわたくし達も時間短縮できそうですわ」
ハニーは、もう自分達が作ること前提なのね・・・
「ケミン様の護衛部屋も必要だな」
「ん、必要にゃ」
「確かに必要」
この脳筋三人組は・・・ゴンドラで護衛はいらないだろ!
「「はい!メイド部屋もケミン様の御部屋の隣に!」」
おおーメイド姉妹も主張してきた!
「あ・あの、ちゅ・厨房もほしいです・・・スイーツ作りたいですぅ」
おおーめったにないフリーゼの発言、新鮮!顔を真っ赤にしながら話してる。これは実現しないと。
「厨房は必要よねって、ケーミーンーあなた五月蠅い!!!一々突っ込まないのー!」
「いやなんも話してないだろ!」
「だから貴方の心の声は駄々洩れなのよ!」
と言いながらパッカーーンと叩かれた。・・・ガクン
そんな話をしながらもゴンドラと言うよりは、家の設計みたいな話し合いが続いていった。
次の日にはラヴォージェが資材を作り、ハニーの子供達が組み立てるという黄金パターンでゴンドラが作成されたのであった。
次回はドワーフの王国に行く予定です




