100年目の収支
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100周年記念パレードは恙なく終わった。今回パレードに参加したのは、俺とキュリアだけだ。
奥さん全員連れてきていないし、キュリアが主役みたいなパレードだからねぇ・・・
この世界では、一応、男尊女卑が罷り通ってはいるが、実質的な実権を握っているのは、女性の方である。
それが最も顕著なのが、ケミン家である・・・ガクン
キュリアが外目では、俺をいつも立てているように見えるが、屋敷では毎日スリッパで叩かれているのがその確たる証拠である。
え?お前が一言多いだけだろって?あーーー聞こえないーーー!
パレードでのキュリアの人気は絶大で、聴こえてくる声のほとんどが、大女神様だった。
大女神とは、最近できた言葉らしく、俺の奥さん達は全員女神であるが、それを束ねる正妻と言う意味があるらしい。
それに人間族の主神が、キュリアなのだろう。まあ、建国の神で初代国王だものねぇ。祭り上げられるのも当然である。
よって今回のパレードは、キュリア主体で俺が付属品だったのだ。
俺ってやっぱり要らない子だよねぇ。このままモブキャラ一直線とかありそう。
次回のサブタイトルは、異世界巨大湖ライフ・私って湖娘??になりそうだな!
ショタコン拗らせて王国の小さな男の子たちを片っ端から手籠めにするとか・・・怖えーー!
いきなりパッカーーンと叩かれた。
「貴方、馬鹿なの!なに考えてるのよー!そ・そんな事しないわよ!」
「動揺しながら言うなよ!目が泳いでるぞ」
俺は頭を撫でながら言った。此奴それも良いかもとか絶対考えたな!
「考えてません!」
そんな遣り取りを風呂上がりのリビングでしていた。
勿論、ミラは俺の膝の上だ。頭を俺に凭れ掛けさせ上目遣いで俺を見ている。頭撫でろってか。
ミラはよく頑張ったからなぁ。頭を撫でてやると目を細めて気持ちよさそうにしていた。
ドワーフって本当に器用だよなぁ。今回は魔法陣だったが、鍛冶、木工、宝飾、裁縫、金工、陶芸、何をやらせても一流なのだ。料理はキュリアが上だけどねぇ。
そんな事でミラの作った物には、破格の値段が付いたりするのだ。指輪やネックレスなんて最低でも1000金貨もする。売らないけどね!
新作のアヒルの泳ぐ玩具でさえ100金貨とかローレン商会の会長は言っていた。売らないけどね!!
そんな事を考えてみるとドワーフの街はどんな事に為ってるのか見てみたくなるんだよねぇ。
ベルの山に巨大な鉱山都市が出来たし、一度行ってみたいよね。
もう少ししたらベルの子供も手が離れるようになるからドワーフの都市に行ってみるのも良いかもしれないな。
「キュリアさん!旅行の件なんですけど、ドワーフの都市に行ってみようか?アレクサンベール山脈にドワーフの鉱山都市が出来てるだろ?見に行きたくない?」
「旅行!新婚旅行!イクイク!確か、王国から独立して国になった筈よ。ミラのお父さんが国王になったのよ」
「族長じゃなくて?てかあの都市は王国の領地だったのか」
最初に来た族長が王様じゃないのか?
「族長がミラのお父さんで国王様なのよ!」
「最初の宝石持ってきたドワーフの族長がミラのお父さんだったのか!」
「ミラのお父さん族長だよ?ケミン様に言って無かった?」
ミラが小首を傾げながら言った。
「自分の娘だとは言って無かったよな・・・?」
「確かに言って無かったわね。恥ずかしかったんじゃないの?」
キュリアが思案顔で頷きながら言った。
そんな話をしながら夜が更けていった。
数日後には、国王との謁見がった。
現国王は、ヨハンソン・キュリア・ケプラー十五世、幼少名は、カミーユ、俺はこっちの方がよく知ってる。孫の名前だ。年齢は21歳だったか、即位するの早すぎだろ?
前国王はまだ60にもなってない筈だよな。
今日一緒に来るし聞いてみようと思う。
勿論、屋敷に来る事に為ってるよ。ホテルからここまでそう遠くないし交通制限掛るしね。
まあそんな事で午後になって前国王と新国王がいらっしゃった。俺にとっては義理の息子と孫だけどね。
二人とも顔面偏差値が高過ぎだよ。親子でキラキラしてるし。
「二人ともよく来たね。道中大変だったでしょ」
「義父様、義母様、キュリア様、お久しゅう御座います。皆様息災で何よりで御座います」
まあ、婿殿は真面目である!
「畏まらくて良いよ。婿殿も息災で何よりだよ。カミーユ元気だったかい?」
「御爺様、私はこの度即位してヨハンソン・キュリア・ケプラー十五世になりました。今後も王国の発展に寄与する所存であります。宜しくお願い致します」
「うんうん、頑張れ!てか硬い挨拶は良いから、前みたいにおじーちゃんって抱きついてよ」
そう言ったら逆に抱きあげられた!まあ身長差でそうなるけどね!身長180㎝超えるんだから抱きつかれたら潰れるかもね!
「御爺様、私もこんなに大きくなったのですよ。これからは私が抱きますね」
キラッキラの笑顔でウインクされたよ。茶目っ気だったのか。
「孫に抱き上げられるとか恥ずかしいな!」
俺は降ろしてもらうと椅子に座り其々着席をほどこした。
「婿殿は、退位が早かったけれど何でなの?」
「息子に早く国政に就かせることで長い治世を持たせようと思いまして、決して私が、早く妻と余生を過ごしたいと思ってではありません!」
「最後の方が本音だね!」
まぁ昔からラブラブだったからなぁ、平和な世界だからできるんだよね。
そんな感じで雑談を行い謁見は終わるのだ。此れ毎年、思うのだけど必要なのかな?本気で疑問である。
そうして8月も終わりに近づく35日、何時もの様に税収の報告である。
「ケミン様、今年はついに100万金貨突破しましたよ。ケミン様には何時もの如く50%を納入し残金はボートレースの賞金に致しますね」
「とうとう100万超えたのか毎年10万も使いきらないんだけどなぁ、50%を賞金にする手続きに変えてよかったよ」
「おかげでプロのボート選手と言う職業も出来ました。有難う御座います」
「いやいや、最初に考えたのはローレンス商会だから!でも新しい職業が増えるのは良い事だよね」
「ケミン様の賞金も大きいのですよ。それにボートレーサーは身体的に小柄な人がなる職業ですからある種救済にもなってます。小柄な人たちは、若干就業率が悪かったですから」
「そんな事に為ってたのか、其れなら良かったね」
就業率や就職率が上がるって事は、税収にも影響あるからねぇ。市長としては有り難いんだろうなぁ。
まあ、俺は使いきれないお金をまた持て余す事に為るんだけどねぇ。
でもこれからは、造船業に投資するからだいぶ使い道が増えるな!
そんな事で100年目の8月が終了するのだった。
早く旅行に出たいのですがなかなか進まなくてすみません。
作者のモチベに繋がりますので評価ポイント宜しくお願い致します。
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