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異世界大森林ライフ  俺って森か??   作者: 森林浴
森と湖と山脈と平原(仮)
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100年後の街 5

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<m(__)m>


 「え?まだ何かあるのですか・・・」

戦々恐々とした顔で会長は俺に聞いて来た。


「うん、此れは直ぐでは無くても良いんだけれど、大型の船が欲しいんだよ。外洋に出航できるような大型船がね」

 「外洋って海に出るって事ですか?」


「そうそう、西の方に行くのに山脈と巨大な砂漠があるだろう?俺だけならいけない事も無いけどエナジーが持つか判らないからね。其れなら船で大航海といこうかなと思ってね」

 「と言うと大型の帆船って事ですか?船内機は?」


「両方あった方が良いね、風がある時は、帆で進めるからエナジーの節約にもなるからねぇ」

 「しかし外洋に出るような大型船を作れる場所が無いのですが・・・」


「平原に港町が出来たの知ってる?其処に造船所を作って欲しいのだけれど」

 「ええええーーーー!造船所ですかーーー?」

目の玉が飛び出しそうなほど驚いて会長は言った。


「そうだよ。造船所を作るところから始めるから直ぐに大型の船は出来ないだろ?其れに大型の船用の船内機関も作らないとだろ?だから今から準備して欲しいのですよ」

 「然し、あの街には人材が・・・」

会長が申し訳なさそうに言った。


「それは解ってるよ。あの街は、漁業で生計を立てているけれど、他にも産業が有った方が良いだろ?其れが造船業で外洋に出るような大型の船を作る、あの街にしかない産業が出来たらもっと発展するだろう?そこで新しい産業を作ったら人口も増えるだろう?」

「確かそうですな。先ずは土地の確保からですか。」


「うん、10年くらいの長期計画で良いからね。土地は街の外でも良いと思うんだよ。今の住んでる人達に迷惑が掛からない様にしてね」

 「解りました。しかし外洋に出る事迄考えていたのですか・・・」


「俺の最終目標は世界一周だからね。船員の確保と教育も必要なんだよねぇ・・・」

 「世界一周・・・船員もですか?其れは船が出来てからでかまいませんか?」

「勿論、大型船は一人では動かせないからねぇ、直ぐに必要ではないけれどそのことも念頭に置いて予算を立ててね。取り敢えず。オートクルーズの方が先だけどね」


その後も細かい打ち合わせを行って会長は帰っていった。

オートクルーズや大型船内機に関しては、ミラと一緒に考えて設計図を作ることにしたよ。ミラをこっちに連れてこないといけないかなぁ。


と言う事で一度自宅に帰ってミラを連れて来た。

往復でも5時間かからないので夕食前には、ジェンナーの街に戻って来た。


夕食を食べ終わると皆で一緒にお風呂に入る。此れも恒例だねぇ。

今日は、ミラも居るので新作のお風呂用おもちゃがある。ミラは、子供達の為にせっせとお風呂用のおもちゃを作っていたのだ。


今日の新作は、泳ぐアヒルのおもちゃでヒレの付いた足をバタバタ動かして泳ぎ回るのだ。

 「ミラ、泳ぐアヒル造ったよ。今日進水式だよ」

みんな裸なんだけど進水式の為にお風呂の外に出てミラの持つアヒルに近付いて見ている。


 「背中にある魔石にエナジー流すと足が動くの。始めるよー」

「おー!ちゃんと動くといいね。じゃーエナジ流すよ」


俺はそう言うと指先で魔石を触ってエナジーを流した。すると足がパタパタと動き出す。

 ミラが手に持っていたアヒルを水に浮かべるとお尻を振り振りし乍らアヒルが泳いでいった。


それを見て全員が拍手した。

 「成功だわね!ミラ凄いじゃない!此れは子供たち喜ぶわ!」

「うんうん。ミラ凄いよ。見てて楽しいね」

 「「ミラ様、素晴らしいです」」

 「ミラさんは器用ですの。尊敬しますの」

俺を含めて皆大絶賛である。

 「ウヘヘ、ミラ頑張ったよー」


みんなでアヒルを追いかける様に湯船に入って温まる。

波立ってもアヒルが転覆することも無いな。


目の前を泳ぐアヒルを見ながらゆっくりする。

「此れいくつか作った方が良いよね。多分取り合いになると思うよ」

俺の前で湯船に浸かっているミラの頭を撫でながら俺が言うと、

 「あと5個作ってあるよ」

もうちゃんと準備して有るようだ。


 「他にもおもちゃは有るからみんなで仲良く遊べると思うわよ」

俺の隣でキュリアが、のほほんとしながら言った。

「まあ人数分くらいは有るから大丈夫か」


そんなまったりお風呂タイムも終了しリビングで寛ぐ。

 俺の隣はクララとキュリア、膝の上にミラ会い向かいにヒュパさんとメリトさんだ。

 「ケミン!偶には、私を膝の上に載せなさいよ!」

キュリアの無茶振りが始まった。


「キュリアさん無理ですよ。キュリアさんが乗ったら何も見えなくなるでしょ」

 「それじゃー私が乗せてあげるわ」

キュリアがそう言うとミラを持ったままの俺を自分の膝の上にひょいと乗せた。


サンドイッチ状態か!キュリアのポヨヨンが背中に当たるー!

 「どうこれ気持ちいいでしょ?ニヒヒヒ」

 「キュリア様、は・端ないですの・・・」

真っ赤になってクララが言った。


「キュリア、恥ずかしいから降ろして」

 「今晩は私にしてくれたらいいわ」

そのとたんミラが俺の膝から降りて俺が引っ張り降ろされた。

 「今日はミラの番です。ミラは今日来たばかりでケミン様に愛してもらってないです」

そう言うと俺に抱き着いて来た。


 「あーあ、やっぱり駄目なのね。今日は私だと思って期待してたのにミラが来るとは思わなかったわ」

しょんぼりしながらキュリアが言った。


そんな大人の会話をしているうちに夜が更けていった。

俺は、ミラに引っ張られる様に寝室に向かったのだった。妹に連行されるお兄ちゃんの様に周りからは見えただろう・・・









多分、大型船が出来るのは次章です(笑)

この章は、まだまだ続きます(笑)

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