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異世界大森林ライフ  俺って森か??   作者: 森林浴
森と湖と山脈と平原(仮)
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ベルの産後とエナジーの移送施設

2名のブックマーク登録有難う御座います。

<m(_ _)m>

地味に読者が増えてます。

いつも読んで頂き本当に有難う御座います。

<m(_ _)m>


ベルの出産から1ヶ月が過ぎた。産後の肥立も良好で順調に回復している。


最初の1週間は絶対安静にさせた。赤ちゃんにお乳をあげる以外は、ベッドで休んでいる様にさせた。

其れと言うのも出産が予定日より1週間遅れた為、体力の消耗が激しいと感じたからだ。赤ちゃんのサイズも通常より大きかった所為もある。


 「ケミン君、僕、其処迄、酷くないよ?もうこの子が3人目だし自分の体調くらいわかるよ?」

ベルが、赤ちゃんにお乳をあげながら俺に向かって苦笑いを浮かべながら言った。


「ダメです!ベルは知らないうちに無理するからぜーーったい!安静です!」

俺は、胸の前で両手で×印を作り真剣な顔をして言った。

 「ケミン君、過保護すぎだよ・・・」


過保護で結構!大事な嫁さんを過保護にして何が悪いのか!

「悪くはないけどね・・・」

ベルは、恥ずかしそうに俯いてボソボソ呟いた。


3週間くらい経ってベルは動きはじめた。

さすがにずっと部屋にいるのは飽きて来たようで乳母に赤ちゃんを預けてリビングにでてくる。


正直もっと早く出てくると思ってたが、やはり体力が落ちていたのだろうと思った。


因みに武闘派の3人は、出産後1週間もしないうちに戦闘訓練にでてくる。休めと言ってみても普段から鍛えているから大丈夫だと一蹴された。


逆にパフィオやフリーゼは、殆んど乳児室内に引きこもりである。

赤ちゃんの世話が大好きらしい。武闘派3人の穴埋めにはなっている。


此が適材適所って事なのか?

何か腑に落ちないがそう言うことにしておこう。


そしてグーの奥さん達は、確定文様になったらしい。これで平原も守護精霊が出来ることになった。

グーも一安心だろう。




ベルも普通に生活しても大丈夫になったので懸案事項であったエナジー移行施設を作る事になった。

ミスリルワイヤーと3対の魔石と魔宝石は注文済で出来次第送られてくるらしい。


魔石とは、エナジーを注入できる石の事で生前世界で言う所のバッテリーに当たる。通常状態では、其の魔石に触れていないとエナジーを注入できないが、魔法石と組み合わせることによって給排出できるようになる。

魔法石とは、魔法を放出することが出来る石である。属性によって放出する魔法が決まるのが特徴で火魔法ならルビー、風魔法ならエメラルド、水魔法ならサファイヤ、土魔法ならアンバー等が代表的な魔法石である。


これ等の石にその属性ごとの魔法を魔法陣で刻み込むことによって効率よく属性魔法を発動することが出来る。そして外部から常にエナジーが供給されていたならば、半永久的に発動できるのである。

今回使う魔法石は水晶である、比較的大きな結晶が手に入るのと無属性の魔法を発動しやす為だ。


次にミスリルワイヤーを何処に設置するかの話になった。

「地面にワイヤーを置くと動物達が齧ったりするよね?大丈夫かな?」

 「ミスリルワイヤーは、動物が齧った位では切れないけど、逆に動物の歯の方が心配・・・」

ミラが心配そうに言った。


「あーあ、歯の方が砕けるのか・・・栗鼠とかネズミとか歯が無くなったら可哀想だよなぁ。齧歯類は、歯が命ってな、ハハハ」

 「其れ駄洒落なの?寒いーーーーー!急に氷点下になったわ!」

「キュリア煩いよ!別に駄洒落で言ったわけじゃないよ」

キュリアと俺が睨み合っているとグーが横から宥める。

 「まぁまぁ、話を進めようよぉ」


「兎に角、地面に這わせるのが一番簡単だけど動物達の保護を考えたらやめた方が良いな。そうすると電柱でも立てるしかないか?」

 「地下道を作る手も有るけどね。距離的に現実性が無いよね。」

ベルが言った。

「地下道か、確かに距離は長いけどいいかもしれないなぁ、人一人分の坑道で良いからね。何より電柱でも栗鼠やネズミは登るからね地下にしてしまえば、動物が入ることも無いだろうしな」

 「其れなら施設も地下に作っちゃう?屋敷の地下に小部屋を増築するだけで済むわよ?」


「それは楽だね、地下道作るのは大変だけど動物を守るためなら頑張るかなぁ」

 「なら決まりね、其々の境界線まで地下道を作るのが主な仕事になりそうね」

「そうと決まれば、早速地下の拡張をしてくるかな。みんなが地下道を掘り易い形にしてくるよ」

俺は思い立ったが吉日と言うよに即実行することにした。



俺は屋敷の地下に降りると北側の壁に土魔法で穴を掘っていく6畳ほどの部屋に仕上げ其々の地域に面する様に台座を作った。この場所に魔石を置く事に為る。

「グーは、自分の地下道を掘ってくれるかな?流石に俺だけで全部作るは大変だからね」

 「りょうかいー!此処から真直ぐで良いよねぇ?出口は如何するのぉ?」

「自分の境界を越えたら地下でも解るだろう?そうしたら垂直に立ち上げて其処に排出用の小屋を作ればいいよ」

 「りょうかいー!」


そして地下道を掘り始めた。幅1メートル高さ2メートルも有れば十分だろう。キュリア湖とアレクサンベール山脈は同じ方向なので途中までは共通の地下道路使う事にした。


直線で1kmほど進むと川が有るのでその部分は撥水魔法を使って水が入らないようにする。

その後はただひたすら真直ぐに地下道を作っていった。キュリアとベルは付いて来ている。


 「ケミン暇よ!何かする事無いの?」

「もう少し待ってて、もうすぐ境界だから。出たら放出用の小屋を土魔法で作って」

 「解ったわ!どんな建物にするかセンスが問われるのね!」

 「キュリアのセンスってお風呂にブランコ作るセンスでしょう?怪しいよね!」

ベルの爆弾発言・・・確かに!


 「あれは違うのー!前世でそういうホテルがあったから真似してみたかっただけで・・・」

「それってラブホテルじゃないのかよ!そんな所に行ってたのか」

 「ち・違うー!ネットで見ただけだから!行って無いから!」

キュリアの顔が真赤になっている。後ろからパッカーーンと殴られた。


「痛いよ!地下道掘ってやってるのにひどい仕打ちだな!」

 「ケミンが変な事言うからでしょー!私、行って無いからね!」

「解ったよ!其れより境界超えたから縦穴掘って小屋を作ってきて。此れから北にベルの地下道作るから」

 「解ったわよ!それじゃーね!」

キュリアは縦穴を掘り始めて地上に向かって行った。


俺は北に向かって掘り始める。ひたすら掘っていくとベルから声が掛かった。

 「ケミン君、直ぐにラブホテルって言ってたけどケミン君も行った事あるの?」

「えーー?い・一応、男だからねぇ」

 「そうなんだ・・・そう言う人いたんだ・・・」

何かベルの拗ねたような声が聞こえた。生前の話だし・・・全く彼女が居なかった訳じゃないし・・・

「ベル 愛してるよ」

俺は振り向くとベルの額にチュッとしてやった。

 「な・な・なにするの吃驚するじゃないか」

「ベルが拗ねてるみたいだったから、愛してる証拠だよ」

 「あわわわ、そ・そう言う事を言われると恥ずかしいでしょー」


俺は地下道を掘り始める、暫く進めるとやっと境界に着いたよ!

そのまま盾に穴を掘って行き地上に出たのだった。

ベルに小屋を作って貰い一緒に帰還した。



産後の肥立って割と大切なのです。


地下道掘りながら何やってるんだって感じですねぇ

偶には甘いのも書いてみたいのです(笑)

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