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とても大切な親友さま

作者: みーみ

 私が20代のころ、片思いはしたが、その相手から歩み寄られた場合は逃げていた。

 わけわからん、と思う人もいるだろうが、そういうふうに生きていた。


 どういう人生を送ればいいのか、どういうふうにこれから生きていったら良いのか、それをずっと長いあいだ考えていた。20代の頃から。

 当時私は契約社員として働いていて、これから先もずっとこの職に就いたままで良いのか悩んでいたのだ。

 気になる人は、確かにいた。違う部署だった。でも、近づいてこられたら避けた。相手は「?」だったと思う。出来れば謝りたい。その頃の私の気持ちとしてはこうだ。


 あなたのことを気になってはいるし、色々なことを知りたいと少しばかり思ってはいるけれど

それよりも、私は自分の人生を考えたい。私は、あなたが思っているような人間ではない。私は、私個人の問題と向き合っていかなければならないのだ。両親との関係、将来のこと…。だから、ごめんなさい。


 といった感じだ。なのに、体調を崩すようになり会社を休むことが多くなると、その彼のことをぼんやりと考えるようになった。きちんと彼と向き合えばよかった…。逃げずに自分の気持ちを言えばよかった…。


 そんなふうに後悔して、無理して職場に行って、でもその日は彼の方がお休みの日で、体調が良くないのと、会えないというショックで立っていられなくなり、車椅子で保健室まで運ばれた。体調は悪化し、退職した。


 だから、20代はまともに恋をしていない。

 そもそも、その年代で私は恋人はつくらないと決めていた。

 なぜか。予感があったから。うまくいかないという予感が。今、この状況で誰かと向き合っても、いずれうまくいかなくなる。それを、なんとなく、私は分かっていた。

 今思っても、長くは続かなかっただろうな、と思う。心の底では、素敵な人と巡りあうことを願っていたのに。おさえていた。


 今想っているひとがいる。

 自分にも、彼にも正直になれた。それが、すごく楽だ。彼は、私の駄目なところも、弱いところも知っている。私より、ずっと人間というものを見てきたから。


 友人のように 親友のように

 何でも話し合える仲になれたらいいな。

 恋人のようには、無理かもしれないけれど、彼と、彼に対する私の気持ちと向き合えたことが嬉しい。

 ありがとう。


 

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