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戦国の鍛冶師  作者: 和蔵(わくら)
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第40話 昔話と特注品


インガ婆様が、にやけ顔で家に帰って行っている。それを俺達は

姿が見えなくなるまで見守ると、直ぐに旅の準備を始めたのだ。

もたもたしてると、インガ婆様まで試射に付いて来そうな勢いだ。

それだけは勘弁して欲しかったからだ。


食料・飲料水・調味料・食器・テント・炭・それと魔力鉄砲銃を船

に積み込むと、俺達は急いで町を出たのだった。ダニエルを見ると

鉄兜に鉄鎧を着込み、手には長い槍を持っていた。


ダニエル1人だけが、何故か完全武装している状態だったので、町を

出る時に以上に目立ち、町の人達から、何事が起きたのかと尋ねられ

てしまったのだ。


オレークさんが「母さんの何時もの、癇癪が出てしまっただけだ」と

町の人々に伝えると「なるほどな!インガ婆さんが癇癪を起したのか」

と納得して終ったのだが、納得して終れる事なのだろうか?


「母さんは、町を治める貴族にも顔が利くから、侮れないんだ」


オレークさんが、インガ婆様の昔話を語り始めたのだった。


「母さんは昔は、王都の王宮で、魔道研究者として働いておったんだが

 あの気性だろ?忽ち王宮でも有名になってしまって、とある貴族にも

 目を掛けられたと訊いておる。何でもその貴族は、王国でも屈指の

 名家の貴族だったとかで、当時の王宮では、その話題で持ちきりだった

 そうだ。そして、当時の王様からも目を掛けられる様になった、だがな

 既に母さんは、王国屈指の貴族と既に、恋仲になっておってな、王様が

 別れさせようと画策したそうじゃが、それに憤慨した母さんが、王様に

 大砲を突き付けて脅したそうなんじゃよ。私はコヤツと結婚をする、もし

 も邪魔するならば、命はない物と思えってな......そして貴族と駆け落ちし

 この町へと流れ着いて、暮らしだしたと言う訳なんじゃ。」


インガ婆様の気性の荒さは、昔からなんだな!


「そして、この島の貴族はな、隣国に住んでいた親父の親類になるんじゃ!」


それでか、町の貴族に顔が利くと言うから、不思議だったのだが、これで謎が

とけたな!そうなるとオレークさんって貴族なのかな?


「親父は貴族の次男坊だった。公爵家の次男坊だったから、公爵家は継げる

 はずはなかった。精々が伯爵家に婿養子として入るしか道は、残されて無

 かったんじゃな!だから儂は、貴族ではないぞ」


オレークさんの話に、俺達は納得して終り、船は直ぐに町から離れている!

船の上で、インガ婆様の昔話を訊かされてる内に、狩場となる桟橋に、俺達

は到着したのだった。荷物を桟橋に上げて、組み立て式の荷車をニーロ達に

船から降ろして貰っている。


直ぐに静と秋が、組み立て式の荷車を組み立てると、ニーロが荷車を押す場所

に入り、荷車を安定させると、素早く荷車に荷物を積み込みはじめたのだ。

皆は手馴れた動きで、そんなに時間を掛けずに、出発できる準備が整ったのだ。


今回は、ニーロ達の為と言うか、俺達の為に用意した物があったのだ。

それは、道具雑貨屋にニーロを連れて行き、特注で作って貰った鞍だ!

静と秋には、魔力鉄砲の木材を買いに、道具雑貨店・匠に行った際に

店長さんに作れるか訊いて貰い、作れる様ならば直ぐに製作を頼んで

もらったのだった。製作には3日掛ったのだが、魔力鉄砲銃の改造に

要した日数より早かったので、ニーロ達と一緒に取りに行って貰って

いたのだ。


1つ作るのに300ベルク掛かった。馬の鞍ならば1つ200ベルクで買えるそうだ。

300ベルクをニーロ達の家族分を購入した。費用は全部で1500ベルクにもなった

のだが、この先の事を考えたら、安い買い物だ!


因みに、薬草の島で狩った獲物の代金が、総額が幾らになったのか、知りたい

方も多いと思う!ダーンが競り人の腕をバシバシ叩いたお蔭で、総額が56.000

ベルクになった。それを3等分したので、俺達が貰った額は18.666ベルクにも

なったのだ。これで手持ちの金額は、25.466ベルクになっている!


競りで、もっとも高額な品になったのは、ロック・ベアーだったとか言っていた。

ロック・ベアーだけで、8.500ベルクで取引がされたのだとか!それだけの価値が

あの熊にはあったのだろう!その次に高かったのは、シー・アリゲーターだ!


値段を言うと限がないので、値段は省略しておこう!


その次が、デュー・ホーンだった。そしてワイド・ボアになり、

最後は浜辺ヤドカリだったそうだ!浜辺ヤドカリは、殻だけしか

無かったので、当然の結果だろう!


そのお金を使い、ニーロの家族の為に特注品を揃えたのだった。

この鞍は特注品なので、少しだけだが我が儘を店の者に言っていた。

鞍の左右に、荷車を引っ掛ける様にして貰っており、これでニーロ達は

荷車を楽に走りながら引っ張れる仕組みなのだ。


荷車も手で持つ場所を改良しており、パイプを繋げて伸ばすと、ニーロ達の鞍に

パイプが伸びる仕組みになっているのだ。これはオレークさんに作ってもらった。

鞍に跨っての移動も出来るし、そうして、パイプを切り離せば戦闘だって出来る!

優れ物の鞍になっている!


「ご主人様!己等の専用鉄砲銃は、何時頃に作ってくれるんですか?」


すまん.....ニーロよ!お前には作る予定はない!



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