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戦国の鍛冶師  作者: 和蔵(わくら)
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第35話 回収と積み込み


シーランドリスのニーロとその家族に、狩った獲物の運搬を手伝って

貰っている最中だ。池の付近に吊るしたワイド・ボアをまずは、浜辺

に運ぶ様に、ニーロ達に頼んだのだった。ワイド・ボアも5頭でニーロ

達も5頭?この場合の数を数得る時は、人なのか頭なのか匹なのか迷う

今は頭にしとこう!


木からワイド・ボアを下ろして、ニーロが組み立て式の荷車の引く場所

に入り、器用に取っ手を持ちながら、荷車を引いているのだ。ワイド・

ボアを3頭も荷車に載せたら、荷車も一杯になり、1回浜辺に戻ってから

残りのワイド・ボアを回収する事にしたのだ。


浜辺に戻ると、ダーンが船を座礁させないように、浜辺近くまで船を付け

てくれたので、ニーロとニーロの嫁のマーユが船の上に乗り、船上から

ワイド・ボアを引き上げてくれたお蔭で、積み込みは凄く楽に終ったのだ。


ニーロには、前もって何の肉が欲しいかを訊いていたので、芳乃達には彼等

に別ける分の肉を捌いて貰っている。ニーロ達はやはり、デュー・ホーンの

肉が良いらしく、デュー・ホーンの角に皮は此方で回収する事を納得しても

らっている。


ニーロ達も肉にしか興味はなく、素材を使う事もしないそうだ。


それと、浜辺ヤドカリの身も、捨てるだけでしかなかったのだが、ニーロ達

が捨てるなら、己等達に譲って欲しいと言ったので、快く浜辺ヤドカリの身

だけを渡す事を約束したのだ。浜辺ヤドカリの殻は素材として使えるが、身

は毒素が強くて、とてもではないが食べられない物なのだ。


シーランドリス達の主食は、浜辺ヤドカリだそうで、強力な酸はどうして

いるのかを訊くと、「後ろから素早く近づいて、浜辺ヤドカリを持上げれば

対した事なく倒せる」との事だった!


シーランドリスの素早さを駆使すれば、浜辺ヤドカリを倒す事は簡単なのだな!

倒した浜辺ヤドカリを裏返したまま、爪で器用に切り抜き、酸の袋だけを破ら

ないように切り離すそうだ。酸の袋は殻の一番上に付いているそうで、慣れれ

ば簡単に切り離す事ができるそうだ。


シーランドリスも雑食なのだが、流石に酸は食べれないので、その酸の袋は取っ

て置き、強敵が現れた時に投げつける武器として、ニーロ達は酸の袋を使って

いるそうだ。なるほど!そんな使い方もあるのかと、俺は関心していた。


3頭のワイド・ボアもニーロと話してる間に、船上に詰め込めたので、残りの2頭

の回収に向かう、2回目の回収にはダーンは行けないので、デュー・ホーンを捌

き終っていた芳乃・静・秋が動向する。それぞれの手には魔力鉄砲銃を持ちなが

ら荷車の周りを取り囲む様に歩いている。ダーンは船が座礁しない様にして貰っ

ているのだ。


2回目のワイド・ボアの回収に向かうと、吊るしてる木に大きな熊が、ワイド・ボ

アを取ろうとして攀じ登っている最中だった。流石に横取りされる訳には行かない

ので、すぐさま魔力鉄砲銃を構え、一斉に熊に対して弾を放ったのだった。


日ノ本の熊の倍も大きな熊だったので、4丁の魔力鉄砲銃だけでは、火力不足

だった様で、熊も痛がりはしているが、こちらに突進する事は止めてはいなかった。


すると、ニーロが突進してきた熊を掴み、熊の突進を防いでくれていたのだった!

突進を止められた熊は、ニーロの掴みを薙ぎ払い、ニーロと同じ様に二足で立っ

てから、掴みあいだしていた。


ニーロが熊を掴んで止めている間に、俺は刀を抜き、熊の後ろから心の蔵がある

であろう場所に向けて、刀を突き刺したのだ。これには流石の大きな熊も堪まら

ずに、大きな泣き声をあげながら絶命したのだった。


ニーロに、この熊はなんと言うのかを訊くと、ロック・ベアーと言うらしい、岩

みたいな色をしているのが、名前の由来なのだそうだ。灰色の毛並みだったから

か、その為に、ロック・ベアーなどと言う名になったとニーロが、俺達に話して

くれたのだった。


ロック・ベアーとワイド・ボアを積み込むと、最後の1頭が吊るされている木に

急いで向かったのだった。


流石にロック・ベアーも付近には、何頭も居なかったみたいで、ワイド・ボアは

無事であった。直ぐさま木から下ろすと、荷車に素早く積み込み、浜辺を目指し

て、急いで帰ったのだった。もう日が傾き掛けているので、辺りは暗くなりかけ

ているからだ。


野営地にかえると、ワイド・ボアの肉が網の上で焼かれている最中だった。

荷車を隅に置くと、俺達はお腹も空いたので、直ぐに夕飯にしたのだった!

夕飯はワイド・ボアの塩焼き・卵と魚のスープ・パンであった。


疲れた時は、やはり肉を食べるに限るな!


ニーロの家族も一緒になって食べているな、別に構わないが、凄い量を食べるのか

それだけが心配だった。残りの食料も少なくなっているので、此処で多く食べられ

ると帰りに食べる物が無くなってしまうからだ。




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~アールブヘイムの常識講座~


好成達が遣って来た場所は、シーランド島と言う島だった事が、ここ最近で解って

来ましたよね。この島は、シーランドと言う名前の通りに、妖精や精霊が多く住ん

でおり、島に住んでいる人種族より、妖精の方が多い島なのです。


シー=妖精なのですが、この世界ではケット・シー族は精霊になってます。

そこは気にしないでください。作者の都合で設定してるだけです!


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