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これが僕だから。
僕は嘘つきで嘘つきだから、ずっと嘘をつき続けるんだ。
それをみんなは悪いと言うかもしれない。
それでも僕は嘘をつき続けるんだ
僕には嘘しかないから。
僕は嘘しか持っていないから。
だから、これからも嘘をつき続けるんだ。
君は僕のことをどう思うのかな?
嘘をつけない君は何を思うのかな?
正直な気持ちで向き合ってくれるのかな?
それに僕はどんなふうに向き合うのかな?
きっと嘘で向き合うんだろうね。
だって、僕は嘘つきで嘘つきなんだ。
嘘で身体を塗り固めないと向き合えないんだ。
正直者にはなれそうにないんだ。
だから、嘘で向き合うんだ。
ねえ、嘘はいけないのかな?
僕には決してそうとは思えないんだ。
ねえ、嘘はいけないのかな?
ねえ――
――嘘はいけないの?