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Mavericks1  作者: イシュメール
6/9

戦場の終点はいつ見える?

今回は新キャラなしだ。現時点の戦いは大体終わる方向だ。スピードで勝負がつくのはヤツらが強いからだ。じゃあ始めよう…

師弟は必ず戦う運命であるのか…ライズはそんな考えがふと頭によぎったそうだ。

ライズ「教官!目が覚めたんですね⁈」

マルス「離れろ…こいつは危険だ…」

マルスは直感的に自分にまとわりついているもののヤバさを感じた。

マルス「ライズ…こいつを引き剥がすには、どうすればいい?」

ライズ「…」

ライズは順従した。それはそうだ。恩師にそいつはあなたが死なない限り離れないなどとは言えない。仮に言えたとして、その恩師は自分に何と言うか想像できてしまうのだ。

マルス「ライズ、どうした?早く教えてくれ!」

ライズ「…」

ライズは答えられない。いや、答えたくないのだ。

マルス「ライズ‼︎」

ライズ「は、はい!」

マルス「もう一度だけ問うぞ。どうすればこいつは離れる?」

ライズ「そ、それは…」

ライズは覚悟を決めた。しかし彼女は覚悟に反して泣いてもいた。

ライズ「それは、あなたの生命力を吸う事で活動しています。なので…それを引き剥がすには、教官が…死ぬしかありません。」

マルス「…⁉︎」

マルスは驚いていた。当たり前だ。どんな百戦錬磨の屈強な騎士でも、自分が死ぬのは怖いものだ。しかもその宣告を教え子から受けたのだ。ショックはかなり大きいはずだ。だが、さすがは騎士団長補佐自分の状況を理解しその上でこういった。

マルス「ならば簡単だ。私を殺せ。」

ライズ「…え?」

あまりにあっさりとしすぎていて、ライズは反応が遅れた。

ライズ「なんで?教官は、怖く、ないんですか?」

涙ながらに問うライズにマルスは一言

マルス「この命が民の命を奪うものとなったなら、容赦はいらん、斬れ‼︎」

ライズ「でも…⁉︎」

そしてライズはそれを見た。兜割りで解かれた頭がまた覆われようとしていた。

マルス「早くしないと…ぐっ…ライズ斬れ!」

ライズ「そんな…きょう、かん…」

マルス「斬れぇ‼︎‼︎」

ライズ「うわあああ‼︎‼︎‼︎」ザンッ

ライズの剣はマルスの頭を斬り落とした。

そして王国から少し離れた草原では…

フィオ「はぁぁ…」

ラグナ「ウフフ、遅いわ…」ビュッ

キュリア「リフレクション!」ブン、バシィ

キュリアが魔法て鞭を弾くと間髪入れずにフィオが攻撃に入った。

フィオ「ストライクパンチ!」ズドン

フィオの装備のナックルにはドラゴンの牙が付いている。そしてフィオはラグナめがけてその牙を突き刺そうとしていた。

ラグナ「遅いわよ、坊や…」バチンッ

ラグナはフィオの手を鞭で叩き落とした。

フィオ「ぐっ…い、つ…」

キュリア「全く使えないわね。後ろに戻って王様の護衛でもしてなさい。」

フィオ「はい…」

ラグナ「あなたも他人の心配してる場合?」ビュッ

キュリア「おっと。」バシィ

鞭はそのしなやかさから攻撃の軌道が読みにくい。さらに速さは先の方になればなるほど速く、先端部分は音速にも届くという。キュリアはこの攻撃を避けず弾く。理由は、弾くことにより攻撃から攻撃の間にラグを生じさせるためだ。しかし

ラグナ「私がバテるのでも狙ってるの?それとも攻撃の間に隙ができるのでも待ってるのかしら?」バチィ、バシィ、バシィ

連続で鞭を放ち明らかに隙を見せないラグナ。反射魔法の防御を解けば即座に音速の鞭が飛んでくる攻撃の嵐。だが、キュリアは防御も解けない中で微笑んでいた。キュリアは攻撃の間の隙を作ることはあまりに重視していなかった。持久戦に持ち込むわけでもない。

キュリア「フィオ君、今何時かしら?」

フィオ「え⁈こんな時に何を…」

キュリア「いいから、早くしなさい。」

フィオ「少し待ってください。ええと、時計は…」

ラグナ「随分と余裕そうじゃない。その余裕はどこまで続くかしら!」バババババチィ

とんでもない速さで鞭が連続でキュリアに叩きつけられた。しかしキュリアの防御は一切弱まらない。

キュリア「で、フィオ君。時間は分かったかしら?」

フィオ「はい!もうすぐ6時になります!」

キュリア「ありがとう。」

キュリアが微笑むと詠唱を始めた。

キュリア「異界の扉が開きし刻きたり。我が力を解放し、敵を闇へと葬らん!」キイイ

詠唱を唱え終えると、キュリアは悪魔のような角と翼を生やし、服装は今までのニットワンピースから水着のようなライトアーマーに変わっていた。

フィオ・グリシャ「⁈」

キュリア「ここからが本番よぉ。」

ラグナ「おもしいわ。相手になるわ。」

少し遡りカイナ大陸。すでに更地と化していたがさらに地面がえぐれ、岩盤がむき出しになっていた。

バーン「グァァ」キイイ

ジャック(ドラゴンブレスか…)

ジャックはドラゴンブレスが吐き出される瞬間バーンにアッパーカットを食らわした。凄まじい爆発音がしたもののバーンの頭が吹っ飛ぶことはなかった。どうやらバーンの頭の代わりに引っ付きいいたヴェノムファントムが吹っ飛んだようだ。

ジャック(ん?今のは…)

バーン「ギャアアアアアス‼︎」グァ

ジャック「おっと、ここだ!」ドゴン

ジャックがバーンの牙を交わすとバーンの頭に拳を叩きつけた。さっきの巨大ヴェノムファントムを倒したものと同じく拳のはずなのにバーンの頭はまたしても無事だった。

ジャック「やっぱりか…」

ジャックは何かを確信しバーンと距離をとり、すぐに拳を一撃放った。その一撃は台風や竜巻とは比較にならないくらいの風圧だった。

バーン「ガア…ガ…」

バーンはヴェノムファントムが剥がれ自我が戻った。

ジャック「バーン、大丈夫か?」

バーン「ガゥ…⁈」

バーンが無事戻ったのもつかの間とんでもない殺気が漂って、いや、襲ってきたと言った方が正しいのだろう。

シン「全く、使えない…」ゴゴゴゴゴ

シンはそう言うと手をかざし

シン「影蛇、エサですよ。」

するとシンの腕から影蛇なる生物が出現し、バーンを食い潰そうと襲いかかった。

バーン「ギャアアアアアス‼︎」

ジャック「…」

影蛇があと一歩でバーンに届きそうなところで影蛇の胴体が千切れた。ジャックが影蛇の胴体を握り潰していたのだ。

ジャック「シン、テメェはどこまで俺を怒らせりゃ気がすむ…」ドゴォン

ジャックのオーラが爆発的に広がり空気どころか大地までも揺るがす。しかしそれだけに収まらなかったようだ。

シン「ほう、この大陸どころか近くの星まで揺るがすとは…やはり衰えてないようですね…」

ジャック「ゴチャゴチャうるせえなぁ…バーン、離れてろ‼︎」グッ

バーンがその場を離れたあとジャックは今までのとは比べものにならない拳に力を込めた。

ズドオォ

凄まじい音と衝撃が辺りに撒き散らされ、シンに向かって死の一撃が放たれた。

シン「…‼︎」フッ

一瞬場がしすまりかえった。

ジャック「逃げやがったな…」

そこにあったジャックの放ったパンチの衝撃がつけた跡が途中で途切れていた。

世界の狭間にて…

シン「危なかったですね…あのままでは…⁈」ドゴォ

シンの腹にとてつもない衝撃が走った。ついさっき避けたはずのジャックのパンチは時空を超えシンに叩き込まれたのだった。

シン「ぐ…さすがといったところでしょうか…」

シンの顔は仮面をつけていてで見えない。しかしこのとき確実に笑っていた。まるで何かを楽しむ子どものように。無邪気に、しかしそれは邪悪さすらもたたえていた。

シン「これからが楽しみですね…では私の手下、いや、仲間を回収しに行きますかね…」

シンはそう呟くと世界の狭間から静かに消えた。

to be continued…





















いつもながら読んでくれて感謝する。とりあえず、大体決着がついたな。シンはとにかく残酷で冷徹、容姿は白のタキシードに仮面をかぶったロン毛野郎だ。ジャックとは因縁があるようで…

さて次回は一気に戦いは終結を迎える。それじゃあ今回はこの辺で。てか、バラバラはキャラ出し辛いな…

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