そして日常は戦場に…
イル:男
ゲス野郎
全身の皮膚が剥がれている
年齢不明
マルス:男
紳士
騎士団の団長補佐
歳は54歳
よし、もう流石に前置きが長いのも嫌になったろ?とりあえずさっさと本編に入る。今回は戦闘回だ。描写は今までより過激になるが、まぁ付いてきてくれ。
最強。それは時に味方ですら怖く思える。そしてその最強共が目の前で激突しようとしていた。
ジャック「テメェの目的なんざ覚えちゃねぇが、俺を潰すにはこんなヤツじゃ暇つぶしにもなんねえぞ。」
シン「力は衰えていないようで…」
ジャック「また地下神殿に永久幽閉にしてやるよ。」
シン「それは御免ですね。それに私は君と戦わない。君と戦うのは…」パチン
そう言って指を鳴らすとスゥと巨大な人影が現れた。身長はゆうに2mを超え、全身は皮膚がなく筋肉がむき出しになっている。皮膚はないが、顔には邪悪な笑みを浮かべていた。
シン「こいつのことは覚えてますよね?ジャック。」
ジャック「イルだったか?また一段とでかくなったな。少しは強くなったのか?」
イル「あぁ?俺が前と同じだと思うのかぁ?その舐めた態度すぐに出来なくしてやるよォ!」ゴォ
イルはその巨体からは想像もつかないような速さでジャックとの距離を一気に詰めパンチを目にも留まらぬ速さで数十発、ジャックの身体にぶち込んだ。
ジャック「うぉっ」
ジャックは地面を何度もバウンドし、途中にあった岩にぶつかり上に打ち上げられた。
イル「ヒイイヤッハアア」ゴォ
そして打ち上げられたジャックをアームハンマーで容赦なく地面へ叩き落とした。
イル「もう終わりか?あっけねぇなぁ…⁈」
イルが驚いた理由、それはそこに倒れているはずのジャックが何処にもいないことだった。
ジャック「ったく、俺の相手はバカしかいないのか?なんで死体を確認せずに喜んでんだよ…」
イル「この…ぐぁ⁈」
イルの言葉は遮られた。ジャックがいイルの背中に強烈な一撃を叩き込んだのだ。イルはノーバウンドで飛んでいく。そしてジャックはイルの飛んでいく方向に先回りをして腕をバーのように水平にかざしていた。
ドゴォ‼︎‼︎
そんな轟音とともにイルの身体は勢い余って上下半分に引き裂かれた。
ジャック「うわ、汚ねえ!」ビチャ、ビチャ
イルは血や内臓を撒き散らし断末魔を上げることなく絶命した。
シン「全く、私の大切な手下を…まぁ、いいでしょう。まだ働いてもらわないと困るんで、後で復活させます。」
そう言ってシンが手をかざすとイルの死体や血、内臓まで綺麗さっぱり何処かに消えてしまった。
ジャック「簡単に死なせてもらえないなんて可哀想な奴だ…」
シン「彼は力を手に入れる代わりに私の従者となったのだから、この位は当然でしょう。しかし、イルが倒されたなら次はこれですかね。」パチン
シンはまた指を鳴らした。すると轟音が炸裂ほぼ同時に当たりに衝撃が走った。それを撒き散らしていたものの正体。それは音速を超えて大空を舞う天空の覇者、ドラゴンだ。しかも黒く禍々しい色だ。
ジャック「おいおい、俺を倒すのに必死すぎやしないか?ていうか、こいつって…」
シン「そうですよ。君のお友達のバーン君ですよ。少々手を加えて今、君を殺すだけの兵器となっていますがねぇ。」
バーン「ギャアアアス」
この前のアースドラゴンなんて比較にもならないレベルの威圧感、デカさもさっきの巨大ヴェノムファントムと互角位か…そんな風に俺がビビっていると
ジャック「ふざけやがって…そんなに俺を怒らせたいのか?」ゴゴゴゴゴ
ジャックの様子が何やらおかしい。
シン「お友達が利用されてそんなに悔しいですか?」
ジャック「友達?ちげぇよ。俺の仲間だ!」
シン「そのお仲間は、ヴェノムファントムが付いていて殺さなきゃ助けられませんがね…それではどうするか楽しみに見ていますよ。」
何処まで汚い野郎なんだ…どうするんだ?ジャック。
ジャック「すぐに助けてやるよ。少し待ってくれ…」
ドラゴン「ギュイイイ」
そしてその頃…
グラン「クッ、面倒クセェ!ボルケーノ‼︎」ボシュウ
グリフォン「ギャアアア!」バサッ
グランの放った火炎魔法はグリフォンのはばたきでかき消された。
グラン「だったらこいつは…どぁ‼︎」バゴン
グランが魔法を放とうと体制を整えた瞬間横からグランドシャークの突進を受けた。
グラン「ぐっ…ざけんな!フィンブル‼︎」バキバキ
グランドシャーク「ギャア…カ…」カチン
グランドシャークは氷漬けになり動かなくなった。そこにすかさずケルベロスの三首とグリフォンの強靭な足蹴りがグランに襲いかかった。
グラン「ッ…リフレクト‼︎」キュイイ
ケルベロス「ガウ⁈キュウゥ…」ドガッ
グリフォン「ギャア⁈ガ…」バギィ
二頭は強烈な自分たちの力を反射され自滅のような形で絶命した。
グラン「オラ、どーした?もうテメェしかいねぇぞ。覚悟は出来てんだろーなぁ⁉︎」
謎の少女「…」
そしてネブラとライズは…
ライズ「はぁ、はぁ…さすがは王国騎士の精鋭部隊…簡単にはやられてくれないね。」
ネブラ「数は十数人程度だが、これは骨が折れる。」
ギィン、ギィンと金属のぶつかり合う音が響き渡る。
ネブラ「く…これじゃあらちがあかない。ライズ‼︎ここは俺が引き受ける。お前はマルス隊長の所へ!」
ライズ「分かった。死なないでね!」
ネブラ「言わずもがな。そっちも死ぬなよ!」
そう言ってネブラは精鋭部隊の隊員全員と、ライズは隊長のマルスと戦うことになった。
ネブラ「よし、これで俺も本気が出せる…」グッ
周囲を取り巻く精鋭部隊。しかしネブラは笑みさえ浮かべていた。
ネブラ「フィジカルクラッシュ…」
そしてネブラは鍛え抜かれた身体の力を最大限に解放して、騎士全員の身体を鎧ごと破壊した。あるものは骨が砕け、あるものは内蔵が潰れ、あるものは身体がグチャグチャに崩れていた。
ネブラ「すまない、助けるにはこうするしかなかったんだ…」ギリ
ネブラは悔しさを隠しきれず歯嚙みしていた。
ライズは…
ライズ「教官、目を覚まして‼︎」
ヴェノムナイト「…」
ライズ「ダメだ…声が届いてない。」
ライズの呼びかけは虚しくヴェノムナイトが剣を抜き、切り掛かってきた。
ギャリン‼︎ギュイン‼︎
物凄い金属音が響く。ライズはヴェノムナイトの剣を受け止め、ジリジリと睨み合う。
ライズ「お願いです…目を、覚まして…ッキャア‼︎」
ヴェノムナイトはライズを吹っ飛ばした。
ライズ「ダメだ、私の声が聞こえてない…」
ヴェノムナイトが剣を構え禍々しいオーラを放っている。どうやら、決着をつける気らしい。
ライズ「だったら…」
ヴェノムナイトは力を込めて大きく縦斬りを放った。その斬撃は空気を切り裂き、地面を抉り、一気にライズを真っ二つにしようと襲いかかった。
ライズ「…‼︎」
ライズは間一髪攻撃をかわし、一気にヴェノムナイトとの距離を詰めた。
ライズ「兜割り‼︎」バギィ
ヴェノムナイト「⁈」
ヴェノムナイトの兜が割れマルス隊長の頭がヴェノムナイトから解放された。
マルス「…⁈私は、何を?これはなんだ⁈」
突然解放されたマルス隊長は状況を飲み込めないようだった。
to be continued…
どうだった?少し表現がきつかったろうがここまで読んでくれてありがとな。え?話が中途半端って?安心しろ。次回はまだまだバトルが続く。キツイ描写はまだまだ続くが、よければぜひ読んでくれて。それじゃあ、また。バトルは文章じゃ分かりにくいなぁ…