【※ネタバレ注意】公募用あらすじ
平和な国ほど裏の世界は殺伐としている。その代表的な国――日本の裏社会でボディーガードをしている霧生稜真は、ある日の戦闘中、裏切った護衛対象である殻咲隆史にトラックで轢かれてしまった。
そして気がついた時、そこは異世界だった。もっと言えば、異世界の学校の、異世界の教室。そこに集う生徒は、地球の日本から召喚された『勇者』たちだった。しかも、どの勇者も日本ではなにかしら裏に関わってきた様子である。
彼よりも先に召喚された少女――龍泉寺夏音曰く、この世界には魔王もいなければ送還術もないらしい。魔王は先代勇者によって倒されていたが、その復活を恐れた人々が対抗するためにこの学園を創ったという。召喚術もその一環だった。
元の世界にすぐ帰れないのであれば、この世界でどう生きるかを考える。
稜真は自分の召喚者であるシェリルや、他の勇者たちと異世界での学園生活を過ごしながら自分の成すべきことを探していく。
そんな時、学園内の森に魔物が出現した。それは一人の魔族によって放たれたもので、魔族は新たな魔王を誕生させるために動いていた。その魔王の候補となったのが、稜真をトラックで退いた殻咲隆史だった。
殻咲は魔族から力を与えられて魔王となり、魔物を率いて学園を襲撃する。
稜真たち勇者は学園の生徒や教師と協力し、激闘の末に殻咲を討ち倒した。だが、魔族の方には逃げられてしまった。
魔族は再び襲って来る。しかも彼らは稜真たちの元の世界にも関わっている。稜真はボディーガードとして、両方の世界を守るために勇者として生きることを決めた。