【勇者が行く・異世界騒乱編】 登場人物一覧
以前、どこかの後書きに書いてみた魔王やらなんやらの設定を基にして、勇者やらなんやらとおかしな番外編を執筆してみました。
その番外編の番外編、登場人物一覧となります。
活動報告そのままで、特に変わりはありません。
―――登場人物紹介―――
【勇者】 Lv3972
王命を受け【魔王】を斃すために【魔界】にやってきた【人間】
【聖金】の剣を携え【聖銀】を持ち、遥々【魔界】の最深部、魔王城にたどり着く。世界最強と称される龍と酒飲み仲間になったり、様々な武術や魔法を体得している。【人界】で最強と呼ばれるほどの力を持ち【魔王】を斃すために【魔界】へと赴いた。
TypeCやTypeDの【魔人】世界から庇護されるはずの【白種】の少女を打ち払い、ついに【魔王】と対面する。仲間である【武闘家】と【魔術師】の助けもあり、念願であった【魔王】を斃すことに成功する。しかし、突然現れた【黒種】の少女に【武闘家】と【魔術師】が完膚なきまでに打ちのめされてしまう。その少女から【人界】と【魔界】に関する事実を聞き、既に自分を知る者はいないと知る。その後は吹っ切れ、奪われた名前を取り戻す事を目的として【人界】へと帰還した。
無事に【魔界】へと戻り仲間と合流した後【魔術師】の住んでいた村に永住し、そこで一生を終える。その最期は【勇者】として壮絶なものではなく、子孫に見守られた安らかで幸せなものだった。
その正体は、幼いころに【勇者】としての適性を見出されただけの一般人。教会に名前を奪われ、民草の希望の象徴であり続けることを強要され、あらゆる武術と魔法を身に着けた。【勇者】という偶像であり続け、そうでいられる能力を持ちながらも、心の奥底では勇者という主役でなく、一般人という脇役として生き続ける事を望んでいた。実際【勇者】としてチヤホヤされながら、力に溺れたり、思い上がらなかったのも、そういった面が大きい。
召喚とか、転生とか、そういうことはしていない。
【魔術師】 Lv3689
【魔界】に住んでいた、真っ赤な髪で低身長の女性の【人間】
余りにも周りが弱すぎて仕方なかったことに加え、自分の全力の一撃を耐えた【勇者】に興味を持ち、暇つぶしついでに【魔王】討伐に加入した。
ゆったりとしたローブを羽織り、自分の身の丈もある大きな杖を持って、先に行くほど細くなったツバの広いトンガリ帽子を被った、コテコテの古典的な魔術師。低い身長で幼児体型ながら、祖の再来と呼ばれるほどの力を持ち、森を燃やし、海を蒸発させ、大地を焼き、天を赤く染めることも平然とした顔でやってのける。
【勇者】と【武闘家】と共に魔王城にたどり着き、TypeCやTypeDといった【魔人】を打ち払い、初めて見た【白種】の少女を素通りし、ついに【魔王】と対面する。一族の祖しか使うことのできなかった魔法を平然と扱う【魔王】に驚愕しながらも、その魔法を逆手に取って斃すことに成功する。しかし、突然現れた【黒種】の少女に自らの魔法は通用せず、それどころか【魔王】に関わる真実を理解して戦意喪失してしまう。
【勇者】が【人界】から戻ってくるまで【武闘家】の看病をしつつ魔王城に住んでいた。その後【魔界】の入り口付近の村へと戻り【武闘家】と所帯を持つにいたる。【勇者】と【武闘家】の最期を看取った後【人界】へと進出し、カルチェノイドの家を興した。
その正体は、1000年ほど前に【人界】を見限り【魔界】へと進出したカルチェノイド=【魔王】の子孫。人間であることに間違いはないが、先祖代々【魔界】に住み着き【瘴気】に順応していることで、その体は【魔人】に近いものとなっており【魔人】ほどではないが【人間】としては逸脱した寿命を持つ。
魔女っ娘可愛いです。
【武闘家】 Lv4092
【魔界】の入り口から数か月程度進んだ森に住み着いていた、茶髪で痩せ型、長身で男性の【人間】
森に侵入してきた【勇者】の気配を目聡く察知し、腕試しを兼ねて殺し合いを繰り広げた。その腕前は入り口付近とは言え、数年もの間一人で【魔界】の森での生存競争に生き残り、生態系の頂点に登り詰めたほど。腕を一度振るだけで目の前の敵を肉塊に変え、敵の攻撃を受けないスタイルの超接近戦の専門家。特に、目に捉えきれないほどの超高機動戦闘・超高速戦闘を最も得意とする。
【勇者】との戦闘を僅かの差で負けてしまう。自分を敗北まで追い込んだ【勇者】の力に興味を持ち、目的である【魔王】を斃す事に協力した。
【勇者】と【魔術師】と共に魔王城へと到達し、どうしてか戦わずして【魔王】のもとへ到着することができ、今まで【魔獣】を一撃で肉塊にしてきた打撃を放つが【魔王】には通用せず、拳を焼く重症を負う。【魔術師】の協力も得て【魔王】の魔法を拳に纏い、叩き込むことで【魔王】を斃すことに成功する。しかし【勇者】が【魔王】にとどめを刺そうとする直前、突然現れた【黒種】の少女に阻止されてしまう。果敢にも立ち向かうが力及ばず、右腕が吹き飛ぶほどの致命傷を負い、戦線を離脱する。
【勇者】が【人界】から【魔界】に戻るまでに【魔術師】と親睦を深め、子を残すに至る。子煩悩だった彼は、娘と幼馴染の【勇者】の息子を気に入らず、仲を邪魔しようとするも【魔術師】に成敗されていた。彼はいたって普通の【人間】であるため【魔術師】と共に年を重ねていくことができず、自分の最期を【魔術師】に看取らせたことが心残りとなっている。
彼の正体は、300年ほど前に【人界】にて【瞬身】の異名を持っていた【人間】である。身内もおらず、友人も作らず、恋人もいない、ただひたすらに孤独に武闘の道を突き進み、極め抜いた極人。【人間】の可能性の具現。
ロリコンとか、そういうわけではない。
龍 Lv8624
【魔界】の入り口近くに生息している【魔獣】
【魔界】の入り口で門番のような役目を果たしており、気が向いたら【人界】へと出ていく【魔獣】を駆逐したりしている。知能も高く、言葉を解し喋ることもできる。
周囲にいる【人間】や【亜人】には特に危害は加えておらず、それどころか守護しているような存在だった。しかし、勘違いをした【勇者】と激戦を繰り広げ、三日三晩もの間戦い続けた。その戦いは【亜人】に危害を加えていた【魔獣】の群れが乱入したことで中断となり、殲滅後に和解。以後は【人間】に擬態して【勇者】と酒を呑み交わし、交友を結んだ。
その正体は【人界】に伝わる伝説の龍。戦で無数の命が失われた際に天から降臨し、その戦を終結へと導いた。しかし、1000年前の革命戦争末期に【人間】に失望し、自らの存在価値を見出すために【魔界】へと進出する。直後【黒種】の少女と戦闘を行い、数時間程度で完膚なきまでに叩きのめされた後、所有物として扱われている。少女には敬意を払っており、価値を定義してもらった恩を返すために試行錯誤しているが、報われたことはない。魔王城にいる面々とは面識があり、特に【魔人】TypeCとは憎まれ口をたたき合う仲で【魔王】とは犬猿の仲。【白種】の少女と【魔人】TypeDからはお爺ちゃんと呼ばれており、本当の孫の様に可愛がっている。
最強だけど、絶対ではない。
ドワーフ Lv500~600
【魔界】と【人界】の境界に住んでいる【亜人】
【勇者】から【聖銀】の鎧の作製を依頼され、対価として近くの山に住む【魔獣】の駆除を依頼する。しかし、言葉が足りなかったために【勇者】が龍と戦う間接的な要因を作った。
戦闘能力はあるものの、複数が徒党を組んで、Lv500程度の【魔獣】を駆除するのがやっとなほど。
その正体は、気が遠くなるほどの昔に【魔界】へと住み着き【聖金】の剣を創ったドワーフの子孫達。長の家系に口伝のみで伝えられていた【聖金】の鍛造方法はすでに失われ、今となっては【聖銀】の鍛造方法が一族全体に伝わっているくらい。それでも【人界】に住む最高の職人は足元にも及ばないほどの技術力を持つ。
【魔人】TypeC Lv5375
肩あたりで雑に切った茶髪と、頭頂部にネコ科動物の耳がついた【魔人】 四天王の一人
【勇者】が魔王城内で最初の部屋で遭遇した【魔人】で、特に興味を示すこともなく先に進ませた。先に進ませる代わりに、先にいる緑髪の女性に手紙を渡すように頼んだ。それだけで出番は終了してしまったが、その後は緑髪の女性とちょめちょめしていたとか。
その正体は【魔界】にやってきた【黒種】の少女に救われた【魔人】 【魔界】でも辺鄙で過酷な環境を、姉妹で毎日を必死に生き抜いていたが、ある日、陰謀によって姉が殺されてしまう。復讐に走り、生きがいとして、遂に黒幕を追い詰めるが【黒種】の少女に黒幕を潰され、生きる意味を失ってしまう。そのまま自殺をしようとするが武力でそれを止められ、生きる理由を探すために【黒種】の少女と共に旅を続けてきた。今では、自殺を止めてくれた【黒種】の少女に恩を感じ、毎日を精一杯生きている。緑髪の女性とは恋仲。
圧倒的猫力。
緑髪の女性 Lv7021
目に優しい緑色の髪が映えた【魔人】
【勇者】一行が二つ目の部屋に到着した時に対峙するも【魔人】TypeCからの手紙を渡され、一行を見逃す。その後は【魔人】TypeCとちょめちょめやっていたとか。
その正体は、一度【魔王】に殺されかけ【魔人】TypeCに命を拾われた【魔人】TypeH。外見は【人間】に見えるがLvは上がりすぎ【魔人】へと変じた元【人間】である。代々少しずつ環境に順応していった【魔術師】とは違い、彼女一人で【魔界】の過酷な環境を生き抜き、突然変異的に【魔人】TypeHへとなった。
【魔人】TypeCとは恋仲で、夜は攻める方。【黒種】の少女からは蛇蝎の如く嫌われている。
圧倒的一途。
【魔人】TypeE Lv1009
光を反射するような銀髪と紫と青の瞳を持った【魔人】TypeE
風邪をひいており、二つ目の部屋の地下で寝込んでいたため出番がなかった。
その正体は【人界】から【魔界】へ逃げてきた【魔人】TypeEの一団の最後の一人。独りぼっちになった寂しさと狂気から錯乱し、そのことで【黒種】の少女と旅をしていた【魔人】TypeCを殺しかけてしまい【黒種】の少女にお説教(物理)をされる。その後、自分自身の在り方を模索するために、罪滅ぼしも兼ねて【黒種】の少女に力を貸すことになった。現在もそれは続けており、未だ在り方を模索中。
圧倒的魔眼持ち。
【魔人】TypeD Lv725
肩まで伸ばした茶髪と、頭頂部にイヌ科動物の耳がついた【魔人】TypeD
【勇者】一行が三つ目の部屋に到着した時に【白種】の少女とトランプをしていた。一行に気付く事もなかったので、無視して先に進んだ。
勝負事は勝つまでやりたい負けず嫌いで【勇者】一行が来ても気にも留めず、トランプでババ抜きを続けていた。
その正体は【魔界】の最深部に存在していた【魔人】TypeDたちの村の唯一の生き残り。親、兄弟姉妹、友人、親戚が殺されていく様を間近で見続けていたため【黒種】の少女が救出した時には抜け殻同然となっていた。その後【家族】として【黒種】の少女たちと暮しに価値を見出し、現在では明るくなった。特に【白種】の少女とは姉妹のように仲が良い。
圧倒的癒し力。
【白種】 Lv9408
肩辺りで揃えた、光を発しているような白髪と赤い眼が特徴の【白種】の少女
【勇者】一行が三つ目の部屋に到着した時に【魔人】TypeDとトランプをしていた。一行に気付く事もなかったので、無視して先に進んだ。
【勇者】一行が来たのには気づいていたが、特に興味がなかった上にトランプを続けたかったので無視しておいた。
その正体は、1000年以上前に【人界】で破壊の限りを尽くし、白い悪魔と呼ばれた生物。少女一人で【人界】の大地の半分を破壊して世界を狭め、1000年前の革命戦争の遠因を造り出した。その後、半身とも呼ぶべき【黒種】の少女に救われ、その後はずっと【黒種】の少女と共に過ごしている。
圧倒的戦闘力。
【魔王】 Lv8516
燃えるような真っ赤な髪でモデル並みのスタイルな【魔王】
【勇者】一行が目標としていた【魔界】を牛耳り【魔獣】を【人界】へと送り込んでくる【魔王】 【武闘家】の圧倒的な瞬発力と加速力を持った動きに反応し、カウンターで【魔法】を放つほどの動体視力を持つ。また、一族でも最強だった【魔術師】の圧倒的な【魔力】をもってしても、数発のみしか操作を奪うことができない強力な青い炎の【魔法】を使う。更に、ここまで【魔獣】を打倒してきた【勇者】の剣技にも対応し、下手をすれば三人が束になってもか敵わない。青い炎は、最強とされた【魔術師】ですら創り出すことのできない、伝説の物だった。
最終的には、自らが創り出した青い炎を奪った【魔術師】と、青い炎纏った【武闘家】にそれを腹部に叩き込まれ戦闘不能となる。【勇者】の【聖金】の剣で首を落とされる直前、突如現れた【黒種】の少女に助けられた。
その正体は、1000年前に【人界】を見限って【魔界】へと進出し、カルチェノイド家を興したその人。伝説の青い炎を創り出せるのも、彼女が一族の祖だからである。【黒種】の少女と出会った経緯は、暇つぶしに【魔界】の深部に進んだところ【黒種】の少女と出会い、一目惚れ。恋愛感情を自覚して以来、様々なアプローチを仕掛けるも、少女からは家族として愛されているため、成就することはないだろう。本人は放置プレイとして満足している。
圧倒的変態淑女。
【黒種】 Lv9989
全てを塗り潰す漆黒の髪、全てを呑み込む漆黒の瞳を持った【黒種】の少女
【勇者】一行が【魔王】を斃し、とどめを刺す直前に現れた。【勇者】が装備していた【聖銀】の鎧を事も無げに破壊し【魔術師】が操った青い炎を掻き消し、全力全開状態の【武闘家】の打撃にカウンターで応戦して腕を破壊した。戦意喪失状態の【勇者】一行に追撃しようとはせず、ただ【魔界】の真相を話し、それ以後は消息不明となった。
その正体は、1000年以上前に【人界】で発生し、大地の半分を消し飛ばした【大破壊】を収束させた英雄。しかし、それは公にならず、真相は少女しか知らない。【白種】の少女は半身ともいえる存在で、1000年以上前に【大破壊】を収束させたのも【魔界】で過ごしていたのも、すべては【白種】の少女のため。
世界で最強ともいえる力を持ち、その気になれば【人界】も【魔界】も支配できるだけの力を持つが【白種】の少女が望まないので実行しない。
圧倒的最強。