四つ葉のクローバー
私はいつだって一人だ。
学校では友達もいないし、家に帰っても家族は遠い。
一人が嫌というわけじゃないけど、・・・でも、やっぱり共感できる仲間が欲しい。
ありのままを受け入れてくれる仲間が。
目を覚ますと、無限に広がる青空が見えた。
涼しい風が頬を撫でた。
いつの間に外に出たのだろうか。
思い出せなかった。
横になったまましばらくの間寝ていると、男女の声が聞こえてきた。
「今日は晴れてよかったね」
「うん」
起き上がると男女の姿が見えた。
私は三人の姿を見て知っているような気がした。
というか、憧れを抱いているようなそんな感覚がした。
女性はなにかを探していた。
「見当たらないな〜」
男性二人と女性は私のほうに近づいてきた。
邪魔しては悪いと思い私はその場から離れようとした。
瞬間。
「あった‼」
女性は叫んだ。
私は(帰ろう・・・)と思った。
「待って!」
瞬時に女性に呼び止められた。
かけつけてきた女性は片手でなにかを握っていた。
「・・・これを君に渡そうと思って・・・」
片手を広げるとそこには四つ葉が握られていた。
私は何故か嬉しかった。
無言で受け取ると、いつの間にか涙がこぼれていた。
あふれでる涙に目を閉じると、視界が光っていた。
目を再び開けると、いつもの部屋の天井が映し出された。
二人の男性は、四つ葉を渡してきた女性の友達です。
話のタイトルの三つ葉は二人の男性と一人の女性を表しています。
この流れで行くと分かる通り、女性の持っていた四つ葉は、その場にいる四人を表していました。
女性は[あなたはどんなときも一人じゃない][幸せになって]ということを主人公に伝えていました。
四つ葉のクローバー後書きでは物語の意味を書いてみました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。