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暴食少女は毒食の魔女に成り果てる

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2024/06/24



 いつも豪華な食卓が嫌いだった。

 私は無能で役立たずだから、こんなものを食べてよいような人間ではない。

 でも、食べなければ大人たちに怒られるから、頑張って食べた。


 どんなに気持ち悪くても、お腹が空いていなくても、食材という物に拒否感を抱いていたとしても。

 食べないと、これから食べ物をもらえなくなってしまうと思ったから。

 実際食べないでいると、食べ物を減らされてしまったから。


 私は、お腹が空いていなくても食べる。

 食べたくない物を食べる。


 不相応な高級食材を、お金の掛けられた食べ物たちを。


 豪華な食卓は、私にとって拷問でしかない。


 でも、頑張って食べて食べて食べ続けた。


 その果てに大人たちは、私を見て言った。


 豚の様に餌をむさぼり喰らうお前は醜いのだと。

 これまで餌を恵んでやったのに、何一つ役に立たなかった無駄飯くらいだと。


 彼らは見返りを求めて餌を与えていたのだ。

 豪華な餌を与えれば、与える程、より大きな見返りを得られると思って。


 私にそんな能力はない。


 人より見えなくて、聞こえなくて、動けない。

 それなのに、どうして望み続ければ望んだ未来が得られると思ったのか。


 そして。


 そして。


 そして。


 最後に結局は、餌を取り上げられた。


 なら、私はどうすれば良かったの?

 生きるために大人たちが望んできたものを、望んできただけ、食べてきたのに。

 それを否定されたら、分からなくなるじゃない。


 だから食べられなくなった私は、他の人は食べないものを食べて生き延びるしかなかった。


 それが私を殺す毒だとしても。

 三日後に私を殺す毒だとしても。


 確実に明日は生きられるから。



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