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第79話 剣技部門準決勝


「メジロさん、グレイが認めるだけはあったな。あんなに速い速攻、剣だと受けることが出来るか出来ないかくらいだったな。」


目白さんは全勝して明日のトーナメントに出ることが出来る。

目白さんのいたブロックには元々強敵とも言える相手がいるようには見えなかった。

だがそれは全て他校の代表生徒。

目白さんが強すぎるだけで本当ならもっと互角くらいにはなっていただろう。


「それとあのローテンド大学から来ていた、アリッサ兄弟も強かったな。あ、あとクロム・アルベルトもなかなか面白い選手だったな。」


アリッサ兄弟はそれぞれ違うブロックにいたがどちらも全勝してトーナメント進出だった。

同じく目白さんが今大会一の相手と言っていたクロム・アルベルト。

こちらもほぼ全ての試合で相手の動きを封じて全勝していた。

剣技部門で魔法の使用は禁止されているがそれでも剣の腕で相手を確実に体を麻痺させていた。

見た感じ選手は全員体を動かそうとするも毎回体が思うように動いてないように見えた。


「これは、明日のトーナメントが気になるな。誰が優勝してもおかしく無いからな。」

「でも、昨日の魔法部門はフィオナが突出していましたからね。」

「そうだな。我が娘が健全に育ってくれて何よりだ。」


昨日の試合は手こずる場面もあったがほぼ全てフィオナが一方的に攻めていた。

準決勝くらいからは戦い方を変えて相手の攻撃を受けたりしていた。

フィオナ自身も一方的に勝つのは楽しくない、と風呂でも言っていた。

そうやって相手の攻撃を受けたりしても、結局はフィオナが最後に勝つ。

だが今回の剣技部門は全く展開の読めない戦いになっていた。


「多分、目白さんなら大丈夫だと思いますけどね。」


目白さんならば負ける事は恐らく無い。


「では僕らはこっちなので。」

「ああ、明後日頑張れよ。」


ナックルに別れを告げて俺は家に帰った。








剣技部門二日目。

初戦は見事目白さんが勝ち準決勝となった。


「準決勝は、セツシート大学特待生。メジロ・ユイとアリッサ兄弟の兄、ジューク・アリッサ!」


準々決勝では、アリッサ兄弟での兄弟戦になっていた。

兄弟戦は、ギリギリのところで兄のジュークの方が上手だった。


「ジュークは、力で押し切りそうだな。」


隣で全ての試合を見ていたナックルが言った。


「目白さんは技巧系ですか?」

「そうだな。」


正直なところ単純に考えればジュークの方が強い気がする。


「力と技のぶつかり合いがどうなるかだな。」

「試合開始!」


審判の声と共にジュークが動いた。

ガンッと重い音がして目白さんが後ろに飛ばされた。

その攻撃に会場の歓声が沸いた。


「それを耐えるか。」

「みくびらないで。」


目白さんがジュークに攻撃をするがジュークは剣で耐えて見せた。


「軽い攻撃だな。本当の攻撃を見せてやる。」


目白さんを跳ね返しジュークが空に飛んだ。

再び会場が沸いた。

ジュークは上から剣を思い切り振り目白さんに攻撃をした。


「ぐっ……」


地面がへこみ目白さんが奥へ飛ばされた。


「これなら受け止められないだろ。」


剣を肩に乗せてジュークが言った。


「グハッ……」


ジュークの肩に乗せていた剣が急に折れた。

急に剣が折れた事で会場が困惑したが隣のナックルが喋った。


「どうなってんだ?」


ナックルが感心したかのように言った。

ナックルがこう言うのも無理はないだろう。

俺も一回だけこれを見たことがある。

転移魔法陣でダンジョンを攻略していた時、目白さんが見せた。

敵を倒す時、瞬きする間もなく気づけば全員倒れていた。


「なっ!」


ジュークが周りを見回すがどこにも目白さんの姿はない。


「どこ行きやがった!」


ジュークが叫んだ。


「あなたは力で押す。なら、私は速さで勝負する。」


ジュークの服がどんどんと切られていく。


「があっ!」


ジュークが気絶し、その場に倒れた。

そしてその後ろには目白さんが剣を持って立っていた。


「力があれど技術では劣っているのよ。」

「勝者!メジロ・ユイ!」


会場からは拍手歓声のさまざまな声が轟いた。

そうして見事目白さんは準決勝を勝ち決勝へと進んだ。

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