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第69話 海底都市の最後


「え?何?」


戦っていた人形が急に崩れていった。


「フィオナ様。おそらくグレイ様がマヨルダを倒したので人形達も崩れたのでしょう。」

「兄さん。」


ゴゴゴッ!と大きな音がすると共に上にある城が崩れていった。


「フィオナ様。こちらに!」

「兄さんが……」


ノアがフィオナの方へと寄っていき魔法障壁を作る。

上から落ちてくるものは守れたが地面にヒビが入った。


「もうここも持ちません!」


そう言ってノアとフィオナは走って来た道を引き返した。


「届けっ!」


と後ろからグレイの声が聞こえて来た。

それと同時にドスっと音がしてグレイと目白さんが落ちて来た。


「兄さん!?」


思わず声を上げた。

誰しも逃げていたら上から降ってくるとは思わない。


「早く逃げるぞ!」


グレイはすぐに起き上がり目白さんをお姫様抱っこをした。


「…………」


口をぽかんと開けたままフィオナがその場で止まった。

フィオナは心の中でこう思った。

———兄さんとそういう関係になるのは私なのに。


「フィオナ、どこが痛いのか?」


目白さんをお姫様抱っこしながらグレイが聞いてきた。


「いえ、ただ……」

「ただ?」

「もう!何でも無いです!」


一体何だったのだろうか?と心に思いつつもこの場所から離れた。






その頃、テント付近では。


「おいおいどうなってんだ?テントが吹き飛んだかと思えば目白さんが消えたぞ。」


そう。

全員が人形と戦っている時、急にテントが壊れ目白さんが消えたのだ。


「それに、フィオナ達が向かった城も壊れてるし……」


ジェイミーも続けて言った。


「誰か来たよ。」


周りを見ていたローズが言い、全員が注目する。


「グレイ様!」


走ってグレイ達が戻ってきた。

そして、全員がその姿に驚愕した。

グレイが目白さんをお姫様抱っこして走ってきたからだ。


「みんな。ここはもう持たない。早く逃げるぞ。」


グレイはそんな事お構いなしに言った。

とその時、それに応じるかのように天井が割れた。


「まずいな。とりあえず上の方に行くぞ。」


割れ目からは大量の水が入ってきた。

ここは海底都市。

海の中に沈んでいるのだから水圧で全員死んでしまう可能性もある。


「マロン、ノア、それとフィオナ。魔法障壁を作って全員を守る。一気に浮上するぞ。」


三人で重ねるようにして魔法障壁を作った。


「うおおおおおお!!!」


持てる力を出して俺は全員を浮遊させた。

海底都市を守る結界の切れ目に向けて俺たちは飛んだ。


「街が……」


ジェイミーが下を見て言った。

流れ込んできた大量の海水によって街はどんどんと破壊されて行った。


「もうすぐ結界の外だ。どうなるか俺にも分からない。だから覚悟してくれ。」

「大丈夫だ。」

「ええ。」

「覚悟ならとっくの昔に出来ています。」


俺の顔を見てそう言った。


「じゃあ、遠慮なく行くぞ。」


結界を抜けてすぐに俺は最高速度で上へと登った。

高低差で体が押しつぶされそうだったが俺は止めなかった。

全員もう体は限界を迎えていた。

ゆっくり登って途中で力尽きるよりは、一気に行った方がいいと思ったからだ。

急に海底から浮上すると肺が破裂する可能性がある。

だが、それも俺が全員の肺から空気を出し続ければいいだけ。

それも含めて俺は魔力の消費が限界を迎える。

そう考えているうちに俺たちは海の中を出てついに地上へ出た。



そして、海底都市『ホッ・カイドウ』はついに海の中へと消えた。




第六章 海底都市決戦編-完-

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